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原田 実佳 院長の独自取材記事

原田ファミリー歯科

(福岡市博多区/雑餉隈駅)

最終更新日:2024/10/15

原田実佳院長 原田ファミリー歯科 main

雑餉隈駅から徒歩1分の場所にある「原田ファミリー歯科」は1960年に開院。以来、口の中から地域の人々の健康を守ってきた。2012年には父に代わり原田実佳先生が2代目として院長に就任。幼少期は大の病院嫌いだったという自身の経験から、「痛みに配慮した診療を心がけています」と原田院長はほほ笑む。待合室にはキッズスペースも設けられ、妊婦歯科検診や1歳半歯科健診も行うなど、親子連れも多く訪れるそう。「10年前は学生だった方が、今はご結婚されお子さんを連れて来られます」と感慨深そうに語る原田院長は、患者とその家族の成長を見守っていけるのも喜びだという。今取材では診療内容を中心に、歯科医師として多くの人に伝えたい思いも語ってくれた。

(取材日2020年10月26日)

1960年に開院。地域に根差した歴史あるクリニック

開院されたのが1960年。実に60年の歴史あるクリニックですね。

原田実佳院長 原田ファミリー歯科1

当時、私の父が開院し、年数もたちましたので約10年ほど前に改装しました。歴史は長いですが、実は私が小さい頃はまったくここには入れてもらえなかったんです。治療をしてもらうことはありましたが、休みの日にしてもらうので、父が患者さんに接する姿をほとんど見たことがありませんでした。歯科に限らず病院が苦手でしたので、子どもの頃は歯科医師になりたいという夢はなく、宇宙飛行士になりたいと思っていましたね。その夢は今も残っていて、宇宙飛行士は無理としても宇宙には行ってみたいなと思っています(笑)。実際に歯科医師の道に進もうと決めたのは、大学受験の時期でした。

大学は福岡歯科大学へ進まれたそうですが、大学生活はいかがでしたか?

大学卒業後は大学院へ進みまして、そこで歯周病の研究をしたのですが、ものすごく大変な日々でした(笑)。歯周病の分野は、医局の先輩の姿を見て私も研究したいと思ったのですが、実験もありましたし、自分でいうのも何ですが頑張りました。夜遅くまで大学にいて、帰って寝てまたすぐ大学へ通うという日々でしたからね。学問はもちろんですけど、精神面で学ぶことも多かったなと思います。その後は、歯周病を専門にする医局でしばらく臨床を行いました。大学を出てからは、勤務医として働いた後、ここへ帰ってきたという流れになります。

では、お父さまと一緒に診療された時期もあったのですね。

原田実佳院長 原田ファミリー歯科2

ええ、2年くらい一緒に仕事しました。親子だからこそ、意見が合わないこともよくありましたね(笑)。今思えば、もっと素直に学んでおけば良かったなあと思うことは多々あるのですが、当時は私も若かったので自分のやり方が正しいと思っていた部分が強かったなと。経験の差があるので、身につけてきた技術というのはやはり父が上ですからね。父もいろんな治療をしていましたが、高齢になってからは義歯の作製を中心にやっていまして、精巧なものを作っていたんです。その技術をもっと学んでおけば良かったなという後悔はありますね。院長に就任したのは2012年ですが、その前から徐々に私がメインで診療にあたっていましたので、2009年に開院当初からのクリニック名「原田歯科」を現在の「原田ファミリー歯科」に変更。父の代からの患者さんに加えて、新規で来られる患者さんも増え、患者層も幅広くなっていきました。

幅広いニーズに応えるための体制づくりに取り組む

小さなお子さんから20代、30代などの若い世代も加わり、ファミリー層も多くなったのですね。

原田実佳院長 原田ファミリー歯科3

ご家族皆さんで来ていただきたいという思いから今のクリニック名にしたので、父の頃にはやっていなかったことなども取り入れていくうちに、若い方やお子さんもたくさんおみえになるようになりました。下は赤ちゃんから上は100歳近い方まで。ですので、当院の患者層はかなり幅広いです。また、「先生が女性だったので来ました」と言ってくださる患者さんもいらっしゃいます。それから子育て経験のあるスタッフがいますので、親御さんの治療中は見守りをしたり、お子さん連れの方も安心して来ていただけるというのはあると思います。妊婦歯科検診も行っていますので、妊婦さん用のクッションを用意するなど、出産経験のあるスタッフの意見も取り入れながら、女性ならではの目線で取り組んでいます。

診療内容についても詳しくお聞かせいただけますか?

私の専門は歯周病治療ですが、それがメインというわけではなく、さまざまな年代の患者さんがおみえになりますので、オールマイティーに診療しています。どんなニーズにもお応えできるよう、専門外の矯正や口腔外科に関しては、定期的に専門の歯科医師に来てもらっています。ただ、予防については、すべての患者さんに共通して心がけていることです。お子さんであればフッ素塗布、大人の方には定期的なメンテナンスの強化。それが歯周病予防にもつながりますし、自分の歯で長く噛めることになりますからね。専門性のある歯科医師に来てもらっている一番の理由は、外科処置が必要な場合に紹介状を書いたり、治療によって通院先が変わることがないよう、当院ですべて行えるようにしたいという思いからなんです。

治療内容で通院先が変わるのではなく、同じクリニックで診てもらえるのは患者さんも安心でしょうね。

原田実佳院長 原田ファミリー歯科4

あちこち行くのは患者さんも大変だと思いますし、なるべく当院で完結できるような体制をとっているので、抜歯は予約ですぐに埋まりますね。オペ室も構えていますので、口腔外科に関する処置はそこで行っています。一般歯科だけでなく、そういったさまざまな治療を行っていますので、スタッフも非常勤含め総勢10人で診療にあたり、幅広いニーズにお応えできるような体制づくりをしています。矯正と口腔外科の歯科医師には月1回のペースで来てもらっています。

子どもを対象とした歯科医師体験イベントも開催

また、お子さんを対象とした歯科医師体験ができるイベントも開催されているとお聞きしました。

原田実佳院長 原田ファミリー歯科5

歯科医院を怖がる子も多いので、怖い場所ではないんだよということを知ってもらうために、6年くらい前から毎年1回、2歳から小学校4年生くらいまでのお子さんに、歯科医師の疑似体験をしてもらっています。白衣を着て、歯科医師とアシストのどちらも体験してもらい、あとは歯の型採りもできちゃいます。お子さんが楽しんでいる間、親御さんには待合室にある画面を見てもらいながら、口腔内の説明をしたり、歯に関する知識を高めていただいています。今年は新型コロナウイルスの流行で中止しましたが、夏休みの自由研究にも使えるように、イベント内容も徐々にグレードアップしているんですよ。

ここ10年の間にクリニックの取り組みや患者層もかなり広くなったのですね。

そこはスタッフの力が大きいと思います。当院では患者の皆さんに定期検診に来ていただくよう力を入れているんですね。治療が終わったらなかなか足を運ばれない方が多い中、いかに定期検診が大事かということをしっかりご説明し、ご理解いただいています。スタッフにも、せっかくご自身の歯を守るという意識を持って来られているのだから、歯石を取って終わりではなく、口腔内をくまなく診て些細なことも見逃さないよう教育しています。また、一人暮らしのご高齢の方など、おしゃべりするのを楽しみに来られる方もいらっしゃるので、スタッフも患者さんといろんなお話をしてすっかり仲良しになっています。心のケアもできたらなと思っているので、時間も好きなだけいてもらって構いません。いつまでもお元気でいていただきたいですからね。

では、最後に読者へのメッセージをお願いします。

原田実佳院長 原田ファミリー歯科6

「歯は命の入り口」だと思っているんですね。それくらい大事であることを知っていただくために、当院は説明に時間をかけます。なぜかというと、ほかの病気と比べ、歯の疾患には関心が低い方が少なくありません。ご自身の歯なのに、神経を取っていることさえ忘れている方もいます。削ると歯の寿命は短くなり、ましてや神経を取ると後々抜歯になる可能性が高まります。歯科医師はそういった先のことも含めご説明する義務があると思いますし、その上で患者さんもどの治療法を選択するか、ご自身のライフスタイルなども考慮して決める必要があると思うんです。そこをしっかり確立するためにも多くの方にお伝えしたいのは、ご自身の歯に対して関心を持っていただきたいということ。治療法も決して一つではありません。その選択がご自身に合ったものになるよう、私たちがお役に立てたらうれしいなと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/22万円~
成人矯正/マウスピース型装置を用いた部分矯正:44万円~、ワイヤー矯正:55万円~(それ以外の矯正は88万円~)
※すべて税込みの金額となっています。

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