全国のドクター9,295人の想いを取材
クリニック・病院 158,642件の情報を掲載(2024年4月20日現在)

  1. TOP
  2. 福岡県
  3. 福岡市中央区
  4. 西鉄福岡(天神)駅
  5. 船越歯科医院
  6. 船越 栄次 院長

船越 栄次 院長の独自取材記事

船越歯科医院

(福岡市中央区/西鉄福岡(天神)駅)

最終更新日:2023/05/30

船越栄次院長 船越歯科医院 main

西鉄天神大牟田線・西鉄福岡(天神)駅より徒歩1分、福岡市営地下鉄・天神南駅から徒歩1分、という天神の中心部である西日本新聞会館15階に構える「船越歯科医院」。院長の船越栄次先生は九州歯科大学を卒業後、アメリカの大学院に進学し、歯周病治療の経験を積みインディアナ大学歯学部で教鞭を執った後、帰国し福岡市にて船越歯科医院を開業した。帰国後も歯周治療のパイオニア的存在として、後進の育成に余念がない。開業40年を迎えるが、以来ずっと歯周病治療、インプラント治療を専門とし、他歯科医院からの紹介も多い。そんな船越院長に、同院の治療や設備のこだわり、船越院長の経歴、歯科医療に対する考え方などの話を聞いてきた。

(取材日2020年12月7日/情報更新日2023年5月11日)

歯科医師が自ら学びに来る、開業40年超の歯科医院

「歯科医師が学びに来る歯科医院」であると伺いました。

船越栄次院長 船越歯科医院1

現在当院には私以外に15人の歯科医師が所属しています。年間を通して毎週末に歯周病やインプラント治療の研修会を主宰し、全国の歯科医師が福岡に集い、歯周病治療の基礎や臨床そしてインプラント治療を学びに来てもらっています。この研修会を始めてから、すでに3000人を超える先生方が学ばれ、各地で歯周病やインプラント治療に取り組まれておられます。私自身のアメリカでの留学、現地での教育や指導、発表や経験をもとに、少しでも日本の歯科医療、歯周病治療に役立つことができればという思いからこの研修会を実施しています。

そんな船越院長が歯科医師をめざされたきっかけは何だったのでしょうか。

遠い親戚に東京で開業している歯科医師がおり、高校時代に東京へ伺った際、その先生の姿や生き様、また患者からも尊敬されている様子を見て、歯科医師に自然と憧れるようになりました。そこで、まずは歯科医師になるための大学を調べたところ、当時は歯科大学は珍しく、九州歯科大学に進学しました。大学時代には英会話クラブを作り、アメリカでの歯科治療や歯科事情を英会話を通して勉強することによって、アメリカの先進的な歯科医療に憧れるようになりました。

アメリカ留学を経て、開業に至るまで簡単にご経歴を伺ってもよろしいでしょうか。

船越栄次院長 船越歯科医院2

留学前に大学で英会話クラブを立ち上げ、天神にあったアメリカン文化センターの英会話教室に通って英語を学びました。そして専門的に学んでいた歯周病について深く学ぶために、アメリカの大学の歯周科を調べ、当時使っていた教科書の著者であり、師匠でもある先生が所属するボストンのタフツ大学に留学することに。2年間大学院で学んだ後も、自分の知識や技術を磨いていくためにアメリカで教職のポストを探し、インディアナ大学歯学部で准教授として教鞭を執り、学生と院生を教える立場として研鑽を続けました。帰国後、東京の天野歯科で勤務した後、日本大学歯学部で兼任講師を務めながら、また内閣府診療所、ガス会社や電話会社の診療所で勤務しました。その間川崎仁先生そして鈴木文雄先生とともに臨床歯周病談話会の設立準備に奔走しました。その後福岡に戻り、1980年8月に福岡市博多区比恵町にて開業しました。

アメリカでの経験と学びを、少しでも日本の歯科治療へ

アメリカでの学びが、今にとても生きているのですね。

船越栄次院長 船越歯科医院3

アメリカで学生や大学院生への教育に携わることができたことは、後輩の歯科医師を育成するにあたっても貴重な経験となっています。日本とは違いアメリカでは、臨床に力を入れている点や、関連する解剖学や栄養学、細菌学や統計学などの知識についても総合的に学んだ上で、歯周病専門の歯科医師として一人前になることができるように体制が整えられているとされています。バランス良く必要なことを学び、卒業後はすぐに開業医として活躍できるための知識と技術を短期間で習得する必要があるんですね。そして教職の側に立った際にも、それだけのものを学生に教え込まないといけませんし、常に実績に照らして評価されます。当時のプレッシャーは本当にすごいもので、常に緊張状態だったと振り返ると思いますね。

日本に戻られてからも、日本の歯科医療のために精力的に活動されていたと伺いました。

日本に帰国してからは、国内の歯周病治療のレベルの底上げが必要だと考え、さまざまな取り組みを行いました。まずは日本の開業医の歯科医師向けに歯周病治療の基礎を指導する研修会の主宰。そして、アメリカ留学の経験やアメリカの臨床を中心とした卒後教育の在り方を考えた時に日本でも学びの場が必要と考え、日本の各地で活躍されておられる歯周病治療で知られる30人の先生方と共同で、臨床歯周病談話会を立ち上げました。談話会の目的は「歯周治療に携わる臨床家が、日常の治療について膝を突き合わせて討論する場を設ける」というもので、非常に多くの歯科医師に参加していただきました。こうした活動を通して、現在も国民の歯周疾患のコントロールのために取り組んでいます。

船越院長のもとで経験を積まれて、多くの歯科医師が各地へ羽ばたかれているそうですね。

船越栄次院長 船越歯科医院4

これまで数多くの歯科医師が当院での経験を経て、さまざまなエリアで歯科医療を提供しています。船越歯科医院のOB会を定期的に開催しており、まるで一つの医局のように情報交換や交流を行っています。船越歯科医院をこれまで支えてくれたのは、所属してくれた歯科医師をはじめ、歯科衛生士、スタッフみんなだと思っており、全員が良い仕事のために取り組んでくれた結果が今なのだと思っています。そのためのスタッフ教育や環境整備に力を入れたのはもちろんですが、振り返ってみると、良いメンバーとのご縁が一番大切なことだったのだなと感じますね。

患者がより快適で良い治療を受けられるように

こちらのクリニックでどのような治療を行っているのか教えてください。

船越栄次院長 船越歯科医院5

歯周病治療はもちろんですが、歯科医療について幅広く対応しております。患者さんは九州各地からはもちろん、関東からもお越しになる方もいらっしゃいますね。例えば、インプラント治療については長年の経験と先進的な設備をそれぞれ生かし、高い水準の治療をめざしています。デジタル技術を活用したサージカルガイド下で行うインプラント手術も院内で行っています。また矯正治療についても、治療期間の短縮を重視した矯正法について、欧米から知見と技術を仕入れて当院で実施しています。歯を動かす矯正専門の歯科医師と、歯茎を扱う歯周病専門の歯科医師のこまやかな連携のもと行う治療方法でもあるので、当院ならではの治療といえるでしょう。このように、各専門技術をもった歯科医師がそろっているからこそ、難易度の高い歯科医療にも取り組めています。

設備面のこだわりについても教えてください。

歯科医療の設備や機材は、日進月歩良いものが次々に生まれています。長時間歯科医師が治療に向き合っても疲れないような設備、患者さんにとって楽に治療が受けられるもの、より精密で丁寧な治療が行えるものなど。確かに治療が行えるのであれば古いものであっても良いのですが、より快適に、少しでも患者さんの負担が少なくなるように、院内の設備投資は惜しまないようにしています。だからこそ、定期的に診療台を入れ替えたり、CTやエックス線検査機器、インプラント治療に関するデジタル機器などもできる限り新しいものを導入して、患者さんへの還元を第一に考えているのです。また、新しいものを活用することで、後進の育成や治療レベルの向上にもつながると思っています。

最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

船越栄次院長 船越歯科医院6

開業医を続けていく以上、生涯勉強を続けていかなくてはいけないと思っています。それが、患者さんの歯の健康を守っていく者としての責任です。その思いのもと40年当院を続けてきたからこそ、多くの方に選ばれている今があると思っています。実際、当院の評判はクチコミで広まり、これまで数多くの方にお越しいただいています。歯の治療を任せるのであれば船越歯科医院である、とプロの目から見ても選んでもらえるように、治療に対して真摯に向き合い、少しでも最善の治療を行う歯科医院をめざし続けたいと思います。そのために、日々の学習と研鑽を忘れず、歯科医療と後進の育成にこれからも取り組んでいきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/47万3000円~
骨誘導再生法(GBR)/6万6000円~
矯正治療/77万円~
マウスピース型装置を用いた矯正/93万5000円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access