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花岡 一誠 院長の独自取材記事

花岡歯科医院

(福岡市中央区/薬院大通駅)

最終更新日:2025/04/15

花岡一誠院長 花岡歯科医院 main

福岡市地下鉄七隈線の薬院大通駅より徒歩5分、高宮通り沿いにある「花岡歯科医院」は1970年に開院した、地域に根差したクリニック。先代の父から同院を引き継いだ花岡一誠(いっせい)院長は、ここで生まれ育ち、幼い頃から地域の人々との交流もあるため、この地域に強い愛着があるのだとか。保険診療を軸とした小児歯科と一般歯科診療に加え、花岡院長がライフワークとしても注力しているのが「スポーツ用マウスガード」の普及。もともとはプロレスラーや体育教師になりたかったことから、歯科医師としてスポーツに携わる仕事がしたいと思い、スポーツ関連の分野に取り組むようになったそう。そんなスポーツを愛し、ユーモアあふれるトークで場を和ませてくれる花岡院長に、これまでの経緯や診療内容、さらにはプライベートまで広く聞いた。

(取材日2020年7月28日/情報更新日2025年4月14日)

先代から受け継いだ地域に根差した歯科医院

このクリニックを開院されたのはいつですか。

花岡一誠院長 花岡歯科医院1

私が生まれる前の1970年に父が開院しました。最初は向かいのビルでやっていまして、私が2、3歳の頃にこちらへ移転しました。今はマンションが建ち並んでいますが、当時、この近辺に歯科医院は少なかったですし、チンチン電車の時代ですから、のどかでしたね。私が別の歯科医院を経て、ここに戻ってきたのが2014年。小さい頃からここで暮らしていましたから地元への愛着がありました。自分自身、ここで育ち、結婚して子どもが生まれ、ここで子どもを育ててと長く住んでいますので、やはり愛着が強いですね。患者さんも自分の先輩や後輩もいますし、別の地域で診療するのとは違う感覚があると思います。

診療は、できる限り保険内で行えるクオリティーの高い治療を心がけているそうですね。

経済的なご負担をかけたくないという気持ちはもちろんありますが、僕自身が高い金額を請求することが苦手な性分なんです(笑)。保険内でクオリティーの高い治療を当たり前にできること。そこをめざして診療を行っています。例えば、歯を失った場合にはまず、義歯やブリッジをお勧めします。インプラントを勧めることはほとんどありません(笑)。当院は保険診療をご希望される方がほとんどです。保険内ではどうしても対応が難しいケースのみ自由診療のご提供というのが私のスタンスです。来院されたことがない方は、保険診療だとそれなりの治療なのではとご不安になる方もいらっしゃるでしょう。常に知識や技術をアップデートしながら治療しておりますので、ご安心いただければと思います。

患者層も幅広いそうですね。

花岡一誠院長 花岡歯科医院2

幼稚園や保育園での園医もやっているので子どもさんも多いですし、父から引き継いだ患者さんは80歳を過ぎた方もたくさんいますので、そういう意味では患者層は幅広く、ご家族でメンテナンスに来られる方もいます。あとは高齢になり通えなくなった患者さんもいらっしゃいますので、訪問診療も行っています。幅広い診療の中でも当院の一番の特徴として挙げられるのは「スポーツ用のマウスガード」。これを積極的に行っていますので、ラグビー、アメフト、ラクロスや格闘技など激しいスポーツをしている小学生から社会人の方も多くいらっしゃいます。

スポーツ用マウスガードをより浸透させるのが役目

スポーツ用マウスガードに注力されるようになったきっかけをお聞かせください。

花岡一誠院長 花岡歯科医院3

もともとスポーツが好きで、なりたい職業の中に体育教師がありました。ですので、歯科の中でもスポーツに関わりがある分野に力を入れたいといった思いが強かったです。歯科の分野では唯一、「スポーツ用マウスガード」がそれに当てはまる分野でしたので、そこに魅力を感じました。日頃歯磨きを頑張っている虫歯ゼロの子でもぶつかって歯が折れたりすると、一瞬で口の中が悲惨な状態になりますからね。そんなつらい思いをしないように極力このマウスガードで歯を守っていけたらと思っています。有名選手よりも部活や社会人といった日常でスポーツをされている方に広めていくことが私の役目だと思っています。一人でも多くの方に使っていただきたいと、日々取り組んでいます。

いつ頃から取り組まれているのですか。

20年以上前からになりますね。当時、歯科医師が作るマウスガードはほとんど認知されていなかったので、まずは知っていただくことから始めました。大学のアメリカンフットボール部、女子ラクロス部への普及活動から始めたのですが、練習場に訪問しお願いして使ってもらいました。それからはクチコミで広まって、希望される方が少しずつ増えましたね。うちでは急ぎの方の場合、歯型を採った翌日には完成してお渡しするようにしております。そのスピード感が広まった要因の一つだと思っています。

親御さんがお子さんに、ということで来院されるケースも多いのでは。

花岡一誠院長 花岡歯科医院4

やはりお子さんにケガをさせたくないという親御さんや指導者が多いです。そして、そこからまた親同士のつながりでどんどん広がっていくという。じつは成長期のお子さんがケガで歯を失った場合けっこう厄介で、すぐに歯を修復できないのです。入れ歯もブリッジもインプラントも成長が完了した大人向けの治療なので、外傷への処置はできますが修復する際は成長を見据えてよく考えて行わないといけません。ですからお子さんの歯を守ることはとても重要なんです。また、最近、筋トレ人口が増えており、力を入れる時に歯を食いしばる方でしっかり噛みしめるために使用される方もおられます。

人生の最後まで好きなものを食べる楽しみを

こちらでは幅広い治療を実施されているのですね。

花岡一誠院長 花岡歯科医院5

患者さんがどのような状態でも対応できる歯科医師でありたいと考えてのことです。そこで当院では治療だけでなく、虫歯や歯周病の予防、そして予防のための定期検診に力を入れています。すべての患者さんは治療が終わったら、3ヵ月もしくは半年に1回ぐらいのペースで行う定期検診に移行してもらっているんです。また、重度歯周病や口内炎の治療には主にレーザー治療で対応しています。その際、痛みが少なく、より高い治療効果をめざせるように2種類のレーザーを導入しました。一つは炭酸ガスレーザーで小手術の際に使用。切ると同時に止血を行えるのでより早い治りをめざせます。もう一つのヤグレーザーは高い殺菌効果が期待できるもので、重度の歯周病の治療では歯茎や歯周ポケット深部の状態の改善のために用いています。なお、高い専門性を要する矯正と口腔外科治療は、その分野のスペシャリストにおつなぎしますのでご安心ください。

訪問診療について詳しく教えていただけますか。

最初はずっと通われていた患者さんが高齢になり、通院するのが難しくなったことがきっかけでした。最近はケアマネジャーさんや地域の病院から直接ご連絡いただくこともあります。前述のとおり、口から食べることを重視していますが、それは患者さん自身が人生の最後まで自分の好きなものを食べ、その人らしく生きることを意味しています。実際の内容として、高齢者は持病のある方が多いので、抜歯や外科処置などリスクのあることはできるだけ行わず、入れ歯を作って管理したり、口腔ケアの中でもお口の中の清掃を重視しています。その際、患者さんが一番食べたいものを食べられるようにすることを治療の目標にしています。また、介護を受けられている方は他人との接触が減っていますから、楽しく会話しながらやっております。

では、最後にプライベートの話も。休日の過ごし方もお聞かせください。

花岡一誠院長 花岡歯科医院6

うちは共働きですので、休日は子どもの塾の送迎、その合間に家の掃除、草取り、あとご飯を作ったり。そんな感じですので面白い話はないですよ(笑)。先ほどスポーツ好きの話をしましたが、実は昔、プロレスラーになりたかったんです。規定の身長に足りなかったので、いりこを食べたり、牛乳をたくさん飲みましたが、結局背は伸びず断念しました(笑)。最初になりたかった職業はプロレスラー、その後が体育教師なんです。そういったことも、スポーツ用マウスガードに力を入れていることにつながっています。歯のトラブルは全身の健康にも直結するため、医科歯科連携による全身の健康を見据えた治療が重要なんですね。それが幅広く診療を行っている理由の一つ。高齢者は全身管理と噛めること、小児は健やかな成長を重視、というように、年代に適した治療がありますので、今後も各ライフステージに応じた診療に努めたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

スポーツ用マウスガードの作製:4000円~(年齢や競技によって費用が変わることもあります)

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