残っている歯を守るための一つの選択肢として
インプラントを提案
倉田歯科医院
(久留米市/西鉄久留米駅)
最終更新日:2026/10/06
- 自由診療
歯を1本失ったとき、インプラント治療を考える人も少なくないだろう。しかし、西鉄久留米駅から徒歩約5分、明治通り沿いにある「倉田歯科医院」の倉田芳孝院長は「歯を失ったからインプラント」という考え方には疑問があると語る。倉田院長がまず向き合うのは、なぜその歯を失うことになったのかという原因だ。噛み合わせによるものか、虫歯か、それとも歯周病か。背景を見極めずに人工の歯根を埋めても、同じことが繰り返されかねないからである。入れ歯やブリッジも含めた選択肢を提案し、患者の希望や生活のリズム、費用の考え方まで踏まえて一緒に選ぶ。その先で選ばれるインプラント治療には、残っている歯の負担を軽くするためという意義があるという。今回は、インプラント治療をどのような視点で検討していくのかについて聞いた。
(取材日2026年8月12日)
目次
インプラントありきではなく、歯を失った原因から検討し、残っている歯の負担軽減をめざす治療の考え方
- Qインプラント治療をどのように捉えていますか?
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A
▲地域に根差した歯科医療を提供
歯がないからインプラント、という考え方には疑問があります。まず考えるのは、なぜその歯を失うことになったのかということです。噛み合わせなのか、虫歯なのか、歯周病なのか。原因は必ず何かあるはずなんですね。例えば右下の1本だけを失ったのなら、その部分に何かトラブルがあったと考えられます。原因を見極めないまま人工の歯根を埋めても、同じことを繰り返してしまう可能性があります。ですから、初診ですぐにインプラント治療を行うことは基本的にありません。まずは残っている歯の清掃をし、口腔内の環境が整った時点で、初めて選択肢の一つとしてお伝えします。
- Q治療法を提案する際、重視していることはありますか?
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A
▲患者が安心して通える環境整備に努めている
お口の状態はもちろんですが、その方の生活環境や気持ちも大きな判断材料だと思っています。インプラントを入れても歯を磨かなければ、また悪くなってしまいます。患者さんご自身が、お口の中のことにどれだけ関心を持てているか、改善したいという気持ちをどこまで持っているかを丁寧に伺います。一方で、全身疾患があり外科処置が難しい方、骨が弱い方や骨粗しょう症の方、歯科恐怖症の方など、慎重な検討が必要な場合もあります。それに、費用の問題もあります。人にはその方なりの優先順位があって、どれだけ良い車に乗っていても歯はそのままという方もいれば、逆の方もいます。その方の生活のリズムや価値観を受け止めた上で考えています。
- Qインプラントは、残っている歯を守ることにもつながりますか?
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A
▲生活背景も踏まえた治療選択が大切である
そういう面はあると思います。例えばブリッジは、基本的に両隣の歯を削らないと装着できません。もともとかぶせ物が入っている歯であれば悪くない選択でしょう。ただ、これまで1本ずつで支えていた力を2本で3本分、4本分と支えることになれば、歯にかかる負担は変わります。今まで問題のなかった歯が弱ってしまい抜くことになり、気がついたら3本、4本と失っていた、となりかねないのが難しいところです。部分入れ歯もバネをかける歯で維持しますので、負担がかかることは避けられません。その点インプラントは、失った部分をそこで独立して支えられます。周囲の天然の歯に負担をかけないところに、大きな意義があると考えています。
- Q治療の選択を迷われている方には、どのように説明されますか?
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A
▲それぞれの治療の特徴を理解して選ぶことが重要である
まず、インプラントは骨を削って埋める処置をする以上、リスクがあることを正直にお伝えします。その上で、失った部分をそのままにすると周囲の歯が動いてしまうこと、何かで補うことを図る必要があることをご説明します。周りの歯を削りたくないということであれば、部分入れ歯かインプラントという選択になります。部分入れ歯は型を採って入れるだけで処置の負担は少ないのですが、面倒になって使わなくなる方が実は多いんです。1本くらいならなくても噛めてしまいますから。けれど外したままでは結局歯が動いてしまいます。インプラントであれば取り外しの必要がなく、これまでに近い状態で噛むことが望めるのもメリットだと思っています。
- QCTなどの技術で、インプラント治療はどう変わりましたか?
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A
▲CTの活用で治療計画の精度向上が期待できるという
以前はエックス線の平面画像が中心で、骨の高さや厚みは確認できても、幅までは把握できませんでした。模型から見当はつけますが、歯茎の中は開いてみないとわからないんです。ですから、治療中に思ったより骨が薄かった、ということもあり得ます。今は歯科用CTで、事前に骨を断面から確認できますので、埋め込む人工歯根のサイズや、骨を補うための処置が必要かどうかまで、判断材料が増えました。上顎であれば上顎洞との位置関係といった解剖学的な把握も、以前より容易になっています。さらにサージカルガイドを用いれば、最終的なかぶせ物の形を思い描きながら計画した向きに進めやすいんです。歯茎を大きく開かないための方法も選べます。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/35万円~、骨造成/5万円~

