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口腔外科専門の歯科医師が行う
親知らず抜歯や口腔がんの発見

まつい歯科

(鹿児島市/加治屋町駅)

最終更新日:2021/10/12

まつい歯科 口腔外科専門の歯科医師が行う 親知らず抜歯や口腔がんの発見 まつい歯科 口腔外科専門の歯科医師が行う 親知らず抜歯や口腔がんの発見
  • 保険診療

10代後半から20代前半に生えることが多い親知らず。生えかけに痛みを伴ったり、奥にあって歯磨きがしにくいため、隣の歯の虫歯や歯周病にもなりやすいという。最近では、現代人の顎が小さくなっていることから、親知らずの生えるスペースも狭くなり、横向きや斜めに生えるケースも増えているそうだ。そうしたトラブルの多い歯であるため、「早く抜いたほうがよいのか?」「手術するような抜歯になるのは怖い」と悩む人も多いのではないだろうか。そこで、日本口腔外科学会口腔外科専門医で、難症例の親知らずの診療経験も豊富な「まつい歯科 」の松井竜太郎院長に、親知らずに関する基本的な知識や口腔がんを含む歯科口腔外科の診療領域について詳しく聞いた。

(取材日2021年4月12日)

抜歯や口内環境を整えるケアは口腔外科を扱う歯科医院で。虫歯や歯周病予防だけでなく口腔がんの早期発見も

Q歯科口腔外科とはどのような症例の治療が対象になりますか?
A
まつい歯科 モニターを使い、患者にわかりやすく伝えることを心がける

▲モニターを使い、患者にわかりやすく伝えることを心がける

歯科口腔外科では、親知らずの抜歯をはじめ、外傷による歯の損傷や骨折、口内炎、顎関節症、口腔がんなど、顔面から首までの幅広い病気の治療を行います。一般的には親知らずの抜歯を行うことが多く、私も26年間の大学病院時代を含めて、多くの症例や、難しいケースの親知らずの抜歯を手がけてきました。骨の手術などの経験が多く、神経や血管の位置関係もよくわかっていて、何かトラブルが発生したときにも即座に対応できるノウハウがあるのが、歯科口腔外科を標榜しているクリニックを受診するメリットだと思います。歯だけでなく、顎、舌、口腔粘膜などに気になることがあれば、気軽にご相談いただきたいですね。

Q親知らずは、そもそも抜くべきものなのですか?
A
まつい歯科 数多くの症例に携わった経験を生かして治療法を提案する

▲数多くの症例に携わった経験を生かして治療法を提案する

人間の歯は一般的に上下左右8本ずつ32本あり、親知らずは第三大臼歯といって手前から8番目の奥歯です。昔の人は顎が大きく、親知らずも奥歯として機能していました。けれど現代人は食生活の影響で顎が小さく、しかも栄養状態はとても良いので、一つ一つの歯が大きいのです。いわばおしくらまんじゅう状態。一番最後に生えてくる親知らずが歯列に入りきれなくなった結果、横向きや斜めに生えていたり、中途半端なところで止まっていたりするのです。そうすると噛み合わせに影響を与えたり、セルフケアが難しくなり、トラブルを起こしやすい傾向にあるのです。まっすぐ生えてしっかり噛み合っている場合以外は、抜歯をお勧めしています。

Q親知らずを抜くのには適切なタイミングがあるのですか?
A
まつい歯科 患者の悩みや希望を聞き、治療計画を立てる

▲患者の悩みや希望を聞き、治療計画を立てる

親知らずは、生えてくる時期も成長のスピードも人によって違うため、適切な抜歯時期も人によって異なります。ただ、虫歯や歯周病など、親知らずに起因するトラブルが起きる前、10代後半から20代前半がよいと思います。というのも、この年代は顎骨や歯の根もやわらかいので抜きやすいのです。歯列矯正をする方は、矯正と同時に抜く方がほとんど。当院には他院からの紹介の患者さんも多くみえますが、治療がしやすい中学・高校生が多いですね。もちろん年齢が進んでも抜歯はできますが、歯の根が伸びていくと神経との距離が近くなるため、痛みが増し、難易度も上がります。後回しにせず、体に負担をかけない抜歯をお勧めしたいですね。

Q抜歯を多く手がける中で気をつけていることを教えてください。
A
まつい歯科 生え方によって噛み合わせに影響を与える親知らず

▲生え方によって噛み合わせに影響を与える親知らず

まずはエックス線写真を撮り、親知らずの抜歯が必要かを判断しますが、ここで歯の根が伸びて神経との距離が近かったり、歯の根の形状が複雑だったりする場合は、さらに歯科用CTを撮って画像で3次元的な位置をしっかり確認してカルテを作ります。外科的な治療をする場合には、当院では必ず手術の必要性や、どのような方法で歯を抜くのか、そして抜歯後の注意点や、合併症の可能性などを事前に丁寧に説明し、承諾をいただいた上で治療を進める「インフォームドコンセント」を徹底しています。また新しい技術や、できるだけ低侵襲の術式で、患者さんの体に優しい医療の提供を心がけています。

Q口腔がんはどのような病気ですか?
A
まつい歯科 穏やかな口調で丁寧に説明してくれる松井院長

▲穏やかな口調で丁寧に説明してくれる松井院長

舌、歯肉(歯茎)、頬の内側、舌の下など、お口の中にできるがんの総称が口腔がんです。芸能人の舌がんが公表されて以来、舌がんへの関心は高まっているように感じますね。舌に違和感がある、固くなっている、動きにくいなど、痛みがなくても病変が続く場合は受診したほうがよいでしょう。そもそも口の中の粘膜ががん化しやすい人、家族歴のある人がおられますが、後天的な要因では喫煙や口の中の衛生状態、お酒もあまり良くないですね。当院では治療やメンテナンスで来院された患者さんには、必ず舌を前に出して左右に動かしてもらうなど、異常がないかを確認して、がんの早期発見や患者さんの不安解消に努めています。

ドクターからのメッセージ

松井 竜太郎院長

痛みや腫れは、一時的に治まってもまた繰り返します。抜歯に対する恐怖感からなかなか決心がつかない人も多いと思いますが、当院では口腔内を診察した上で丁寧な現状説明をして、できるだけ低侵襲の治療を心がけています。ご自身の健康を守るためにも、後悔のない選択をしていただけたらと思います。また、口内炎やお口周りの違和感など気になる症状があるのに、どの医療機関、どの診療科を受診すればよいのかよくわからない。そんなときは、地域の身近な歯科医院として当院を頼ってください。口内環境を整える定期的なケアは、虫歯や歯周病の予防だけでなく口腔がんの早期発見にもつながることを、ぜひ知ってほしいですね。

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