総合的な歯の美しさを追求しつつ
口腔機能向上をめざす審美歯科
堤洋之歯科医院
(京都市右京区/鳴滝駅)
最終更新日:2024/06/21


- 自由診療
歯や口元の美しさに焦点をあてた分野というイメージが先行しがちな審美歯科。しかし、「見た目だけではなく、機能的なメリットも多く望めます」と、「堤洋之歯科医院」の堤洋之院長は言う。歯科治療には、虫歯や歯周病といった困り事に対する処置に加え、正しく噛むための機能面の回復も含まれる。この両側面を満たすのが本来あるべき歯科治療。だからこそ、審美歯科も見た目の美しさだけではない、口腔内全体の機能向上をめざすものであることを伝えたいと力を込める。「総合的な歯の美しさや口腔内に対する意識の高さが、その後の歯の健康にもつながります」と、トータルバランスを重視し、基本に忠実な治療を実践している堤院長。そんな「機能性」と「永続性」が加わってこそ完了するという同院の審美歯科について解説してもらった。
(取材日2022年9月17日)
目次
口腔内全体の機能向上を重視した、総合的な歯の美しさを追求する審美歯科とは?
- Q審美歯科というと、見た目の美しさという印象が強くあります。
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A
▲しっかりとカウンセリングを行い、審美歯科について理解を深める
確かに審美歯科とは口元や歯の美しさに焦点をあてた分野です。そのため、費用面でハードルが高いという印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。そこには、虫歯などの処置や機能面の回復を重視した保険内治療では、見た目の美しさにおいて、できることが限られているという背景があるからです。というのも、保険診療による治療は使用できる歯科材料が限られており、どうしてもできる治療の範囲が狭くなってしまうのです。保険内での治療が決して劣っているわけではないのですが、治療によっては自由診療のセラミックやジルコニアを使った場合と比べ、見た目や耐久性など材質の性能部分で大きな差が生じることがあります。
- Q相談に来られる方の主訴や治療の流れも教えてください。
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A
▲幅広い世代の人が、相談に来る
今は情報を手軽に入手できますので、最近はご自身で調べた上で来院される方が多いですね。当院のホームページでも詳しく紹介していますので、それを見て来られる方も増えました。そのため、この材質の歯を入れたいというように、最初から決めて来られる方もいらっしゃいます。事前に調べている方の場合、事前のカウンセリングでもより深い部分までご説明することができるので、トラブル回避にもつながります。長い間悩んで決意された方、劣化による不具合で来られた方、他院での治療に満足できない方など、来院理由はさまざまですので、まずは歯茎の状態など口腔環境を整えてから各主訴に応じた治療にという流れになります。
- Qかぶせ物に関する保険診療と自由診療の違いは何ですか?
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A
▲一人ひとりに寄り添い、適切な治療を提供
やはり、色、艶、材質および耐久性だと思います。それが見た目の美しさにもつながるのですが、かぶせ物や欠損歯における良い治療とは、その方の歯をできる限り再現できることだと思っているんですね。いかに天然歯に近づけることができるか。しかし、再現しようとすればするほど、保険制度のルールに従って材料や治療法が定められている保険診療では、どうしても限界があります。その一方で、材料や治療法に制限のない自由診療では、患者さんが希望する治療法や、状態により適した材質などを追求することができるというわけです。それが保険診療と自由診療の大きな違いだといえるでしょう。そのため、費用面にも開きが出てきます。
- Q入れ歯や義歯にもこだわっていらっしゃいますね。
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A
▲なるべく負担を減らし、健康な歯を守る
これも保険と自費とで大きな違いがあります。保険での部分入れ歯でいうと、欠損歯の両隣にある歯に金具を引っかけて使用するので、健康な歯に負担がかかることが一番の問題。そこで当院では従来の義歯の問題点を解決できる治療を自由診療で行います。上顎の入れ歯に向いているチタン素材のものや、歯茎にぴったりとフィットするシリコーン素材のものもあります。中でもノンクラスプデンチャーについては歯に引っかける金具がないことが特徴です。そして従来の義歯よりも、弾力性に優れ違和感が少ないのがメリット。総入れ歯に関しては義歯床が金属のものだと入れ歯自体が薄いので、保険の入れ歯よりも発音しやすいです。
- Qこちらで行っている審美歯科の特徴を教えてください。
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A
▲見た目の美しさだけではなく、口腔内全体の向上をめざすという
審美歯科というと見た目の美しさだけに着目していると思われがちですが、当院で最も重視しているのが「噛み合わせ」です。見た目の美しさばかりに着目して噛み合わせが損なわれると、発音に影響したり、うまく噛むことができなかったりします。不定愁訴など全身の不調につながるリスクもあるので、実は審美歯科で一番難しいのが噛み合わせなのです。「見た目の美しさ」と「機能性」、さらに耐久性にもつながる「永続性」を加えて完了することをめざすのが当院の審美歯科の特徴だといえるでしょう。それが本来あるべき歯科治療。そう思っているため、当院の審美歯科、審美的修復治療は、口腔内全体の向上をめざしていることをお伝えしたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックを使った治療/5万5000円~、ジルコニアを使った治療/8万8000円~、金属床義歯/約22万円、チタン床義歯/約27万5000円、ノンクラスプデンチャー(1〜6歯)/11万円