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森 健太 院長の独自取材記事

もり歯科医院

(堺市北区/堺市駅)

最終更新日:2020/10/26

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JR阪和線・堺市駅を出て、歩くこと8分。昔ながらの住宅街に白い洋館のような建物が現れる。周囲には緑が植えられ、明るい雰囲気。入り口に歯科クリニックの看板がなければそれと気づかないかもしれない。「アットホームで、誰もが来やすい雰囲気を大切にしています」と話すのは、ここ「もり歯科医院」の院長、森健太先生だ。同じ場所で長年、診療を続けていた先代の院長から建物ごとクリニックを引き継ぎ、今年の春に開業。親しみやすいキャラクターと誠実な対応で歯科医療を提供している。予防診療に力を注ぐ他、歯科治療薬を使った歯周組織再生法にも造詣が深い。地域に根差したクリニックをめざす森院長に歯周病の再生治療のことや地域に根差した歯科診療のことなど、幅広く話を聞いた。
(取材日2018年8月6日)

自宅のようにくつろげる、アットホームな歯科医院

まずは、先生の経歴から教えてください。

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私の生まれは大阪の池田市です。自宅から近いこともあって、当時、北摂にあった大阪大学の歯学部に入り、その後、大阪大学大学院に進学。歯学研究科で歯周病について学び、博士号を取得しました。その後は、附属病院で歯科医師として勤務をしたほか、研究職としていろいろな研究に携わっていた時期もあります。2016年に縁があって、この場所にあった「すぎもと歯科」で勤めることに。先代院長である、杉本先生と2年ほどともに働いた後、建物と地域の患者さんを引き継ぐ形で新たに当院を開業いたしました。先代の杉本先生は、個性豊かで、とても地域の方々に愛されていた好人物。私もその精神を引き継ぎ、丁寧な治療はもちろんのこと、地域の方から人として信頼される歯科医師になるべく、精進しています。

建物がとても変わったデザインをしていますが、どのような理由からでしょうか?

これはすべて先代の杉本先生のアイデアです。雰囲気がおうちみたいでしょう。私も最初に来た時、外観は真っ白で天井が吹き抜けになっていて、広々していたので驚きました。患者さんも圧迫感を感じることなく、治療を受けることができるようです。さらに、入った右手にある待合室はまるで居間のような雰囲気。タイルカーペットが敷かれていて、重厚なソファと本棚が置かれています。本棚にある、本も杉本先生が残していったもの。杉本先生のお考えとしては、歯科クリニックではあっても、自宅のようにくつろげるアットホームな場所にしたかったようです。私が開業するにあたり、一部、改装はしましたが、その方針は崩すことなく、昔ながらの患者さんも来やすいようにしています。

開業するにあたり、森院長が変えられたところはありますか?

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内装やデザインは壁紙を少し張り直したぐらいでほぼ手を加えておりません。ただ、医療機器の面では診察用の椅子を新調し、口腔外バキュームを導入。衛生面でも、より患者さんが安心して治療を受けてもらえるように刷新しました。他にも、診療開始時間を20分早め、それまではやっていなかった日曜診療を始めました。この近辺は古くからの住宅街ではありますが、最近は新たに住まれた若年層の患者さんも増えています。そういう方々は働いている人も多く、診察時間の変更や日曜診療を行うことで、より利用しやすい環境を整えることができているのではないでしょうか。あと、待合室にホワイトボードを掲げ、クイズを出題する試みも。少しでも待合室での時間を楽しく過ごしてもらえたら、幸いです。

自身も研究に携わった再生療法で歯周病を治療

クリニックの特徴的な治療はありますか?

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多くは一般的な歯科クリニックと変わりませんが、先代の杉本先生が予防診療に熱心な先生だったこともあり、私も予防には力を注いでいます。患者さんは治療が終わればそれっきりで、歯科医院から足が遠のきがちです。患者さんの意識を変えるのは最初が肝心かなと思っています。初めて来院された際に、予防診療の重要さを説くようにしています。また、普段からの歯磨きも大切。「歯磨き剤は何でもかまいませんが、なるべく、フッ素入りのものを選びましょう」と指導しています。また、当院では歯磨き剤をつけずに磨くことを指導することもあります。その他、矯正治療中、外科手術の後など、状態に応じた歯磨き方法がありますので、「自分に合った磨き方」を知るためにも、気軽に来院してほしいですね。

専門の歯周病治療については、どのような考えをお持ちでしょうか?

近年、歯周病はさまざまな全身の病気と関係していて、放っておくと肺炎や血管障害、糖尿病などを引き起こすことがわかってきました。また、歯周病で破壊されてしまった骨はなかなか元には戻らないため、進行してしまうと歯を抜かざるを得なかったのです。しかし、医療の世界は日々進歩しています。その一つが、一昨年から歯周組織再生医療薬が使えるようになったこと。これまで、歯周病治療はプラークや歯石を除去する歯周基本治療と歯周外科治療が中心でした。でも、この薬を歯槽骨の欠損部に塗ると、歯周病で破壊された歯周組織の再生促進が期待できるようになったんです。進行した歯周病でも歯を抜かずに治療できる可能性があるため、大いに注目しています。

歯周組織再生医療薬の開発にも携わっていいたのですね。

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この薬は大阪大学歯学研究科口腔治療・歯周科のチームらが研究・開発を行った歯周病の再生薬です。開発に20年もかかったという薬なのですが、実は、私もその研究に医局のメンバーとして7年間携わっていたんです。臨床家として新薬の開発に携わり、それが認可されるのはとてもまれなこと。うれしいですよね。その後、歯科医師として実際に使ってみると、人体への安全に配慮され、なおかつ傷の治りがよく、とても有益な印象を持ちました。保険適用の薬でもありますし、患者さんにとってもメリットの大きい選択だと思います。ただし、「夢の万能薬」ではありません。ときどき、この製剤での治療を希望されて来院される方もおられますが、きちんとした検査と治療を受けていただいた後、適応できるかどうかを判断してからでないと施術できません。そのあたりは患者さんにも、よくご理解いただくように努めています。

先代の思いが詰まったクリニックと患者を守りたい

休日はどのようにお過ごしでしょうか?

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恥ずかしながら、無趣味で休日はずっと寝ています。目覚めても、ベッドの上でスマートフォンの映像を見ていることが多いですね。完全にインドア派です。もともと出不精なのですが、開院してからはさらにひどくなったかもしれません。休診日は木曜日なのですが、患者さんからの電話が転送されてくることもあるので、気を抜けません。担当医師は私一人ですので、地域に根差す歯科医師をめざす以上、どんな時も臨戦態勢でいることが責務。治療中の患者さんで症状に変化があった時は電話でいつでも相談に乗りますし、歯が痛いなどの急な症状にもできる限り、休みの日でも対応できるようにしたいと考えています。

地域の患者さんのために訪問診療も開始されたとか?

この辺りの住人の方は古くからお住まいの方も多く、徐々に高齢化が進んでいます。古くからの患者さんの中にはこれまで定期的に歯科医院に通っていたのに、病気やケガで通院が困難になった方もおられます。また、「入れ歯の調子が悪いけど、歩くのがつらいので我慢している」と言われる方も。そんな方のために、ご自宅や施設で治療を受けてもらえるように訪問診療を始めました。口の中をきれいに保つことで、誤嚥性肺炎を約40%減らせるといわれています。歯の治療はもちろんですが、歯を清潔に保つことで健康で、長生きのできる社会全体に奉仕できればと思っています。

今後の方針を教えてください。

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やはり、予防のために定期的に来られる患者さんを増やしていきたいですね。これは私にこのクリニックの地を受け渡していただいた杉本先生の意志でもあると思います。どんな人にとっても、歯科医院という場所はできれば行きたくない場所で、重い腰を上げないとなかなか行けない。でも、来られた以上は必ず、満足してもらい、次に来やすい雰囲気をつくるようにする。それが今の私の務めです。見た目通り、まったく怖くない先生ですので、ご近所の方は気軽に来ていただければうれしいですね。全力を尽くして治療することをお約束します。そして、先代の杉本先生の思いが詰まったこのクリニックを、そして受け継いだこの地域の患者さんを大切に守り続けていきたいと思います。

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