向き不向きを専門家が見極める
マウスピース型装置を用いた矯正
おぎの矯正歯科
(亀岡市/亀岡駅)
最終更新日:2025/03/31


- 自由診療
マウスピース型装置を用いた矯正とは、透明のマウスピース型装置を段階的に交換しながら装着し歯を動かす矯正方法のこと。ワイヤーとブラケットを装着する従来の矯正よりも目立ちにくい見た目であるため、矯正中でも周囲の人に気がつかれにくいのが特徴である。また食事やイベントの際には自由に取り外すことが可能だという。そんなマウスピース型装置を用いた矯正について、「おぎの矯正歯科」の荻野茂院長は「処置中のストレスが少ないと、近年人気が高まっている矯正方法です。しかし誰でも適しているわけではありません。自分に合った矯正方法なのか、しっかりと見極めることが重要です」と話す。どんな人に適した矯正方法なのか、適している人を見極める方法などについて、詳しく教えてもらった。
(取材日2020年7月17日)
目次
マウスピース型装置を用いた矯正は、美しく健康な口腔内をめざすために有用な手段の一つ
- Qマウスピース型装置を用いた矯正は誰でもできるものなのですか?
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A
▲被ばく量の少ないCTなどを使用し精密な検査を行う
マウスピース型装置を用いた矯正は近年、希望される方が多い矯正方法です。しかし不得意な歯の動きもあるため、症例によっては矯正期間が長引くことや、理想としていたゴールにたどり着けないことも。つまりすべての方に適応できるとはいえません。また、決められた時間装着していないとまったく歯が動かないことから、生活習慣や患者さんの気質によって結果が左右される可能性が高いです。さらに、マウスピース型装置は取り外し可能なので、食事やメンテナンスが行いやすいと感じる方がいる一方で、面倒だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。さまざまな視点で見て、患者さんにとって本当に適切な矯正方法なのかを見極めることが大切です。
- Q適切かどうかはどのように見極めるのですか?
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A
▲従来の矯正治療との違いやメリットについて語る院長
まず大切にすべきなのは患者さんの希望ですね。マウスピース型装置を用いた矯正を希望する理由や、めざすゴールについて詳しくお伺いします。加えて職業やどんな生活習慣をお持ちなのか、煩雑なこともやり通せるタイプかどうかなど、患者さんの生活背景を踏まえた上でいろいろと確認していきます。また見えている部分の歯並びだけでなく、見えない部分である骨や歯の根っこ、気道の状態を歯科用CTで確認することも矯正方法を選ぶ上で重要です。検査で得たデータを用いて矯正のシミュレーションを行い、マウスピース型装置を用いた矯正が患者さんにとって適した方法なのかを総合的に見極めていきます。
- Qマウスピース型装置を用いた矯正期間中の注意点は何ですか?
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A
▲あらゆる状況の患者にも幅広い提案を行う
マウスピース型装置を用いた矯正は、何よりも装着時間を守ることが大切です。決められた時間、しっかりと装着しましょう。もし「どうしても大変で続けられない」「違和感に慣れない」という場合には、ワイヤー矯正への変更も考えて早めに歯科医師に相談してください。また矯正と併せて、意識していない姿勢の癖や頬づえ、寝方、舌の癖、噛み癖など、歯並びが悪くなった原因を突き止め、癖の改善・修正を図ることも大切です。矯正は大変なこともありますがよく食べ、よく話し、良い呼吸をして将来健康でいるために有用な処置の一つです。歯科医師とタッグを組み、協力しながら矯正に取り組みましょう。
- Q矯正を行う歯科医院選びのポイントはありますか?
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A
▲医師・歯科衛生士・スタッフが一丸となって治療をサポート
歯科医師がマウスピース型装置を用いた矯正のメリットに加えて、デメリットも説明できるかが大切です。また矯正期間中にトラブルがあった際、計画を変更できるだけの知識があるかも重要。矯正は長期間にわたって行う処置ですので、すべてが計画どおりにいくとは限りません。環境や体調の変化など、途中でさまざまなことが起こるもの。ですから、変化に合わせた対応ができる歯科医師がいる歯科医院がお勧めなのです。見極めるためにカウンセリングではいろいろと質問してみましょう。必要な金額や期間、うまくいかなかったときの代替方法はあるかなど。確認してご自身に合う歯科医院を見つけ、健康への一歩を踏み出していただければと思います。
- Qこちらで受けられる矯正処置について教えてください。
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A
▲治療後のメンテナンスやセルフケアのサポートにも注力
当院では見える部分だけ整っても意味がないという考えから、審美性はもちろん機能面や健康面にもこだわった矯正処置を追究しています。実現をめざし先進の検査・シミュレーション機器を導入しました。細かく徹底的に調べられる検査や、3D画像を用いた矯正計画の説明が可能なため、患者さんにはより安心して矯正に挑んでいただけるでしょう。また他の病気や問題点を見逃さないように、検査では噛み合わせや、呼吸に関係する気道の広さも併せて確認しています。他にもモチベーション維持につながればと思い、いつでも自分の矯正の経過を確認できるアプリも用意しました。患者さんをさまざまな形でサポートさせていただいています。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/(ワイヤー矯正)76万3000円~80万4000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。