平瀬 崇之 先生の独自取材記事
平瀬内科医院
(合志市/武蔵塚駅)
最終更新日:2026/06/09
長年、合志市のかかりつけ医として、地域に根差した診療を続けてきた「平瀬内科医院」。2022年には平瀬優三先生が父から継承し、院長に就任。そして、2026年4月1日からは優三院長の弟である平瀬崇之先生も、常勤医師として診療に加わった。循環器専門の優三院長と消化器内科専門の崇之先生が連携を組み、内科のさまざまな症状に向き合っていくそうだ。「私が得意とする内視鏡検査の体制も拡充しました。病気の早期発見・早期治療に努めていきますので、なんでもお気軽にご相談ください」と優しい笑顔を見せる崇之先生に、消化器内科疾患や内視鏡検査をはじめ、診療で心がけていること、今後の抱負などを聞いた。
(取材日2026年4月16日)
消化器内科の医師が常勤し、内視鏡検査の体制を強化
2026年4月から、こちらの常勤医師になられたそうですね。

もともと父が開業したクリニックですが、私は4年前から週1日診療に携わっていました。常勤医師として、正式に加わったのが2026年4月。これからは院長の優三先生と佐藤寛紀先生、私の「医師3人体制」で診療を行っていきます。一般的な内科症状はもちろん、糖尿病や高血圧症といった生活習慣病、循環器疾患の管理のほか、消化器内科の症状にもしっかり対応していきたいと考えています。また、私が常勤することに伴い、胃・大腸の内視鏡検査の実施体制も拡充しました。患者さんのスケジュールなどに応じて、月・水・木・金は内視鏡検査に対応しています。地域のかかりつけ医として、患者さん一人ひとりのあらゆる症状に寄り添っていきたいですね。
消化器内科では、どのような症状が多いですか?
最も多い主訴は腹痛です。おなかにはさまざまな臓器があるため、診察ではまず「どの臓器が原因となって痛みが生じているのか」を見極めることから始めます。中でも多いのは、細菌性やウイルス性の胃腸炎です。そのほかにも、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胆嚢炎や、若い患者さんでは潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患による腹痛も増えています。また、胃がん・大腸がん・食道がんなどの悪性腫瘍が原因となる場合もあります。腹痛以外では、下痢、便秘、血便、胃もたれ、胸やけなどの症状で受診される方も多くいらっしゃいます。「ほかのクリニックで腸炎と言われたものの、なかなか改善しない」と、改めて検査や診察をご希望され来院される患者さんもおられます。どんな些細な症状でも構いませんので、気になることがあればお気軽にご相談ください。
院内外の連携を大切にしているとお聞きしました。

当院は、地域のかかりつけ医として、さまざまな疾患や症状に対応しています。循環器疾患や消化器疾患をはじめ、専門性を生かした診療を行っていますが、特定の分野だけに限らず、地域で暮らす皆さまの幅広いお悩みに寄り添うことを大切にしています。必要に応じて適切な治療へつなげられるよう、複数の基幹病院とも連携しています。例えば、内視鏡検査で大腸ポリープが見つかった場合には、その場で切除を行うこともありますが、より高度な治療が必要と判断した際には、速やかに専門医療機関をご紹介いたします。また、当院は医師3人体制で診療を行っており、院内でも密に連携を取りながら、一人ひとりの患者さんに丁寧な医療を提供できるよう心がけています。
患者の負担が少ない、安心・安全な検査をめざす
内視鏡検査について詳しくお聞かせください。

胸焼けや腹痛、吐き気などの症状には、必要に応じて胃の内視鏡検査を行い、潰瘍やがんなどの病変の有無をチェックしています。近年は内視鏡の画質が向上し、小さな病変も見つかりやすくなりました。病変が見つかった場合は、生検といって組織を採取して顕微鏡検査を行うことになります。また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんの原因となるピロリ菌の検査も行っていますが、診断から除菌治療まで対応可能です。ピロリ菌を認めた方には、除菌後も年1回程度の定期的な胃カメラ検査をお勧めしています。一方、大腸内視鏡検査は下痢や血便、腹痛、便秘などの症状がある場合や、便潜血陽性や貧血の場合などに実施しています。肛門から大腸内視鏡を挿入し、炎症やポリープ、がんなどの病変がないかを調べる検査です。胃内視鏡検査・大腸内視鏡検査ともに、基本的には事前の診察を経て、予約制で実施しています。
なるべく苦痛を与えない検査にこだわっているそうですね。
胃内視鏡検査や大腸内視鏡検査は、「つらそう」「苦しそう」というイメージをお持ちの方も多い検査です。当院では、できる限り苦痛の少ない内視鏡検査を目指し、カメラ操作や鎮静剤の使用方法を工夫しながら検査を行っています。ご希望の方には鎮静剤を使用し、眠ったようなリラックスした状態で検査を受けていただけます。検査後は、そのまま検査ベッドでリカバリー室へ移動し、ゆっくり休んでいただける環境を整えています。また、胃内視鏡検査では、「鎮静剤を使いたくない」「検査後すぐに帰宅したい」「仕事の都合で時間をかけられない」という方のために、鼻から行う経鼻内視鏡検査にも対応しています。細いスコープを使用することで、嘔吐反射が少なく、比較的楽に検査を受けていただけます。
内視鏡検査を受ける前に必要な準備などはありますか?

胃内視鏡検査・大腸内視鏡検査ともに、検査当日の朝から検査終了までは絶食となります。特に大腸の場合は、前日も食物繊維が少なく、消化に良い物を取っていただく必要がありますね。寝る前に下剤も服用し、検査当日はクリニックもしくはご自宅で腸管洗浄剤も飲んでいただきます。トイレつきの完全個室で前処置を行うなど、負担なく検査を受けられる体制を整えていますのでご安心ください。なお、検査にかかる時間は個人差がありますが、胃の内視鏡検査は5~7分程度、大腸内視鏡検査は15~25分程度が目安です。
地域のかかりつけ医として、スムーズで質の高い診療を
ところで、先生が消化器内科の医師を志したきっかけを教えてください。

父をはじめ、叔父や叔母も医師であったため、その姿を身近に見ながら育ち、自然と医師を志すようになりました。福岡大学医学部卒業後は、久留米市の社会医療法人天神会 新古賀病院で初期臨床研修を行いました。そこで、消化器がんや炎症性腸疾患の患者さんの診療に携わる中で、内視鏡による早期発見・早期治療の重要性を実感し、消化器内科を志すようになりました。その後、福岡大学筑紫病院 消化器内科に入局し、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患をはじめ、専門性の高い消化器疾患の診療や内視鏡検査・治療に携わってきました。夜間の救急対応など大変な場面もありましたが、患者さんから「ありがとう」と声をかけていただけることが、大きなやりがいとなっていました。
最後に、今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

消化器疾患は、早期発見・早期治療がとても重要です。近年では、早期に発見できれば内視鏡による治療が可能な病変も増えており、症状が悪化する前に適切な診断・治療につなげることが大切だと考えています。進行がんで苦しむ患者さんを一人でも減らせるよう、地域医療に貢献していきたいと思っています。また、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患は、10〜20代の若い世代に多く、近年は患者数も増加しています。慢性的な炎症を繰り返す疾患であり、継続的な治療や管理が重要です。当院では炎症性腸疾患の診療にも力を入れておりますので、長引く腹痛、血便、下痢などの症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。そのほか、「健康診断で肝機能異常を指摘された」「膵臓の数値が高いと言われた」といったご相談にも対応しております。地域の皆さまに寄り添いながら、安心して受診していただける質の高い医療を提供していきたいと考えています。

