全国のドクター14,269人の想いを取材
クリニック・病院 157,256件の情報を掲載(2026年6月28日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 福岡県
  3. 飯塚市
  4. 飯塚駅
  5. 医療法人 西園内科クリニック
  6. 性格の変化や歩き方など認知症の初期症状を捉え、早めの受診を

性格の変化や歩き方など
認知症の初期症状を捉え、早めの受診を

西園内科クリニック

(飯塚市/飯塚駅)

最終更新日:2026/06/11

西園内科クリニック 性格の変化や歩き方など 認知症の初期症状を捉え、早めの受診を 西園内科クリニック 性格の変化や歩き方など 認知症の初期症状を捉え、早めの受診を
  • 保険診療

厚生労働省の推計によると、団塊ジュニア世代が65歳以上になる2040年には、認知症の高齢者は584万人あまりに上るといわれている。それほど身近にある認知症だが、今の医療では治療が難しいため、早期に発見し進行を食い止めることが重要だ。そうした中、全国平均よりも高齢化が進行している飯塚市の「西園内科クリニック」では、物忘れ患者の診療を行い、認知症患者の早期対応に努めるとともに、講演会などにも積極的に参加し啓発活動に取り組んでいる。「物忘れなど認知症の初期症状があるからといって精神科を受診するのは難しいもの。健康診断のついでに、認知症の検査を受けてみてはいかがでしょうか」と話す西園久慧(にしぞの・きゅうけい)院長に、認知症の症状や種類、治療法などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2026年5月25日)

さまざまな症状が現れる認知症。日頃からの予防と早期の治療介入を

Q認知症の初期症状には、どのようなものがありますか?
A
西園内科クリニック 患者の話をしっかりと聞き、安心できる診療を心がけている

▲患者の話をしっかりと聞き、安心できる診療を心がけている

認知症の初期症状としては、物忘れ以外にも、怒りっぽくなった、やる気がなくなったなど性格の変化も挙げられます。とはいえ、加齢や認知症以外の病気でも同様の症状が認められることがあるため、一概にどの症状があるから認知症と断定することはできません。典型的な症状である物忘れについては加齢が原因となるケースもありますが、認知症の物忘れとの大きな違いは進行するかどうか。加齢によるものは進行しません。金銭の管理や薬の管理が自分でできる、公共交通機関を使って移動ができるという場合は問題ないことが多いですが、日常生活に支障が出てくるほどの物忘れになってくると、それは認知症のサインといえるでしょう。

Q認知症にはさまざまな種類があると聞きました。
A
西園内科クリニック 気負わずに気軽に相談してほしいと話す西園院長

▲気負わずに気軽に相談してほしいと話す西園院長

認知症はアルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症の4つに分けられます。全体の半数近くを占めるアルツハイマー型認知症は特殊なタンパク質が原因といわれ、物忘れが典型的な症状です。血管性認知症は脳出血や脳梗塞といった脳血管障害が引き金となり、性格の変化を来すことがあります。レビー小体型認知症もアルツハイマー型認知症と同様に異常なタンパク質の蓄積により起きるもので、夜中の異常行動、手足の震えなどのパーキンソン症状が挙げられます。また1日の間で症状に濃淡があるのも特徴です。前頭側頭型認知症は強い攻撃性が生じるケースもあります。

Q内科で認知症を治療するメリットは?
A
西園内科クリニック 内科と精神科、双方の視点から症状の原因を探る

▲内科と精神科、双方の視点から症状の原因を探る

認知症の進行抑制には、生活習慣病の管理が必要になりますが、認知症は精神科に通院して、生活習慣病は内科に通うなど、複数の医療機関を通院される方が多く見られます。ですが、内科で認知症の治療も受けることができれば通院負担を減らすことができますよね。普段の風邪など体調不良に関しても、内科を受診していれば合わせて診療できますし、総合的に健康を管理するという観点からも、認知症を診ることができる内科をかかりつけにする意義はあるのではないでしょうか。認知症は負担が増えるご家族のケアも大切になりますから、子どもからお年寄りまで診療できるファミリークリニックを受診するメリットは大きいと考えています。

Q具体的な治療方法について教えてください。
A
西園内科クリニック 早期発見、早期治療が重要である

▲早期発見、早期治療が重要である

残念ながら認知症を根本的に治療することはできません。そのため記憶障害などの中核症状の進行を遅らせるための治療をベースとし、不安やうつ症状、徘徊といった周辺症状の改善を図ります。具体的な方法として挙げられるのが薬物療法。あとは音楽や運動などのレクリエーションによる非薬物アプローチがあります。例えばアルツハイマー型認知症であれば、神経伝達物質の減少を抑えたり、原因となっているタンパク質を減らしたりする目的の薬を服用しながら、認知機能改善に向けたトレーニングを行います。自分がアルツハイマー型認知症だという認識はないものの何かおかしいという病感はあるので、不安を取り除く非薬物アプローチも大切なのです。

Q予防方法はあるのでしょうか?
A
西園内科クリニック 予防のために必要な情報提供と総合的な診断と治療を行う

▲予防のために必要な情報提供と総合的な診断と治療を行う

認知症予防には、12のリスク因子の対策が重要だといわれています。一般的には高血圧や糖尿病などの慢性疾患をケアすることが重要で、生活習慣病の予防と同じと考えていいでしょう。例えば、過度の飲酒や喫煙を避ける、適切な食生活を心がける、軽い運動に取り組むなどが挙げられます。社会的な孤独もリスク因子となるので、社会活動に参画する機会を設けることも心がけてください。また、今のところ大学病院など限られた医療機関でしか実施されていませんが、まだ認知症とはいえないようなグレーゾーンの方に対する点滴治療の選択肢が最近加わりました。適応か否かなど、当院ではこの治療のご相談にも対応しています。

ドクターからのメッセージ

西園 久慧院長

認知症は自覚症状がなく、自分から能動的にクリニックを受診する機会は多くありません。そのためご家族が受診のきっかけをつくることになると思いますが、高齢のご家族に違和感があったら、それは受診のタイミングです。一緒に暮らしていなくても、お盆や正月といった帰省時に物忘れが気になるなど、少しでも変だと感じたら、一度専門の医療機関に相談してみましょう。精神科を受診するのはハードルが高いかもしれませんが、内科と小児科を標榜している当院であれば不安を感じることなく受診できると思います。物忘れの専門治療を受けるというより、健康診断を受けるついでに認知症についても調べてもらうような気持ちで気軽に受診してください。