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本田 晴久 院長の独自取材記事

本田耳鼻咽喉科医院

(春日市/博多南駅)

最終更新日:2022/01/18

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JR博多南線・博多南駅から徒歩10分ほどの場所にある「本田耳鼻咽喉科医院」。1996年に本田晴久院長が開業した同院では、Bスポット療法、舌下免疫療法、補聴器を3つの柱に、患者の「健康になりたい」という思いと向き合っている。中でも、音声障害や嚥下障害、聴覚障害から風邪やめまいまで、耳鼻咽喉科が対応できる範囲の広さを伝えたいという強い思いを抱えている本田院長。「耳鼻咽喉科という選択肢があることを知っていれば、防げる病気、治せる病気もあるはずです」と言葉に力を込める本田院長に、詳しい治療内容や今後の展望などを聞いた。

(取材日2021年4月14日)

味覚・音声・嚥下・補聴器などは耳鼻咽喉科の領域

先生が医師をめざしたきっかけからお聞かせください。

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高校2年生の時に父を肝臓がんで亡くしたんです。入院してわずか1ヵ月という急な出来事だったので、その時はあまり実感も湧かず、これは現実なのだろうかと思ったほどです。しばらくはそのショックを引きずっていたのですが、ふいにわれに返り、「医師になろう」と思いました。それまでは工学系に進んで飛行機などを作る仕事に関われたらいいな、と漠然と考えていたのですが、父の死がきっかけになって学生という夢から覚め、現実に気づいたんでしょう。わが家は裕福とはとても言えませんでしたが、自分が何をすべきか、そして医師という道があることにやっと気づいたんだと思います。そうして熊本大学医学部に進み、とある尊敬する先生との出会いから、耳鼻咽喉科を専門に選びました。

耳鼻咽喉科ではとても広い範囲をカバーできると伺いました。

首から上の、目と脳を除いたエリアすべてを担当するのが耳鼻咽喉科です。その名のとおり、耳・鼻・喉を担当します。中耳炎、扁桃炎、アレルギー疾患などは皆さんもイメージしやすいですよね。ほかにも、風邪、めまい、嚥下障害、耳の聞こえとそれに対する補聴器の指導、音声障害、味覚障害、甲状腺、そして該当範囲のがんの治療も耳鼻咽喉科の領域です。しかし、多くの方は風邪にかかると内科に行かれますね。風邪や耳鳴り、めまいで耳鼻咽喉科を選択する方は非常にまれで、耳鼻咽喉科の本領がなかなか周知されていないのが現実です。これらを患者さんに認知していただくことが必要だという点が、われわれ耳鼻咽喉科の課題として挙げられます。

確かに「風邪にかかったら内科」と考える人は多いですね。

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ほかの科に行ったものの、改善されずに耳鼻咽喉科に来て、「この症状は耳鼻科の領域ですよ」とお伝えするとビックリされることも多いです。風邪ももちろんそうで、正確には上気道炎という耳鼻咽喉科の領域なんです。また、先生たちも耳鼻咽喉科の中でもさらに細分化されていて、鼻が得意な先生、耳が得意な先生、がんが得意な先生、というように得意分野も違ってきます。ですから私が皆さんに何よりもお伝えしたいのは、「この耳・鼻・喉の症状はどの科に行けばいいんだろう?」と迷った時には、ぜひ耳鼻咽喉科を選択肢に入れてほしいということです。耳鼻咽喉科の領域の広さ、そして知識の深さであれば、より専門的な先生におつなぎし、より良い選択肢を提案することも可能になります。

治療の選択肢を広げて、「治せる治療」の実践をめざす

舌下免疫療法に力を入れているそうですね。

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はい。舌下免疫療法とは、アレルギー反応を弱めていくために、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体内に吸収させる治療法です。毎日1錠、アレルギー原因物質からなる薬を内服します。舌下免疫療法は痛みの心配をする必要はなく、ラムネのような錠剤を服用するだけなので、お子さんでも治療が可能となります。治療は薬の服用のみで、全国的にも舌下免疫療法を行っているクリニックは多いので、転勤などで引っ越しが多い方でも気軽に治療を始めることができます。しかし、治療期間が3~5年と比較的長くなるため、患者さん自身もモチベーションを保つことが重要です。

Bスポット療法にも注力されていると伺いました。

そうですね。Bスポット療法(EAT)は慢性上咽頭炎の治療法ですが、上咽頭は呼吸のたびに空気が触れる鼻の奥にあります。常に乾燥や外からのウイルスなどにさらされ、炎症を起こしやすい場所です。鼻声が治らなかったり、喉に鼻水が漏れてきたりするほか、頭痛やめまい、慢性疲労などの不調を引き起こす原因にもなります。治療では塩化亜鉛をしみこませた綿棒を、鼻や喉から上咽頭部分にこすりつけていきます。当院では画像強調機能つき電子スコープを使い、カメラで病変を確認しながら適切に患部に消炎剤を塗布できるのが特徴です。なお、治療期間には個人差があります。治療には痛みが伴うため、やはり専門家である耳鼻咽喉科で受けることをお勧めします。

さまざまな治療の選択肢があるのですね。

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当院では「治せる治療」をめざしています。舌下免疫療法やBスポット療法も、この「治せる治療」の方針に基づき、取り入れています。例えば、花粉症の初期治療はかなり一般的になりましたが、残念ながら、あれは根治するためのものではありません。もちろん症状を抑えていくことはできますが、やはり根本的な改善をめざしていくことも大切かなと。そのために、治療の選択肢を広げていくことも必要だと感じています。舌下免疫療法は通院回数が多く、Bスポット療法も治療に痛みが伴い、人によっては治療に長期間かかることもあります。「多少痛くても、通院が大変でも、根本から症状を治したい」という患者さんにはとことん付き合うようにしています。せっかく当院に来ていただくからには、少しでも症状を改善して、より良い生活を送ってほしいですね。

補聴器の専門家と連携して行う補聴器診療

補聴器診療にも注力されているそうですね。

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年齢に伴う聴力低下は避けられません。そこで必要となるのが、音を増幅させて聞こえを補助する補聴器です。補聴器は店舗などで販売されていますが、本来は医療機器。コンタクトレンズなどと同様、購入前には耳鼻咽喉科での診断を受けてほしいのです。また、一人ひとりに合った細かなチューニングを行うためには、その道のスペシャリストが不可欠と考えています。当院にはこの補聴器を専門に扱うスタッフが在籍し、一人ひとりに合った機種選定が可能です。お試し期間として2〜3ヵ月ほどの時間はかかりますが、ピタリと合えば「もうこの補聴器は手放せない」と喜んでいただけると思います。さらに、当院のスタッフはメーカーを問わずさまざまな補聴器をアナログの時代から知り尽くしています。将来を見越して機器を提供し、医師が専属のスタッフとともに話し合いながら細かな調整をする。これができるのは、当院の大きな強みだと考えています。

今後も積極的に補聴器診療を行っていく予定でしょうか?

新しいスタッフを充実させ、さらに体制を強化していきたいですね。ただ補聴器もBスポット療法と同じで、患者さんに押しつけることはしません。当院が選択肢を提示することで、患者さんに気づきを得てもらうことが大事だと考えています。補聴器も同じで、専門家による機種選びや調整の技術次第でもっと可能性が広がるということを患者さんに知ってほしいという思いが強いです。そのためにはしっかりと説明も行いますし、スタッフとともにバックアップをしていきます。患者さんに強い気持ちがあれば、そのための努力は惜しみませんし、とことん付き合っていくというスタンスです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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繰り返しになりますが、耳鼻咽喉科が対応する領域の広さを知っていただきたいですし、だからこそ遠慮なく相談をしてほしいと思っています。以前、めまいの眼振(がんしん)所見の異常があり脳神経外科に送ったところ、小脳梗塞だとわかったということもあります。同じ耳鼻咽喉科でもその分野が得意な先生におつなぎすることもあれば、ほかの科の先生へ送ることもあり、その判断ができるのも、守備範囲が広い耳鼻咽喉科ならではの強みだということです。当院に限らず、お近くの耳鼻咽喉科をぜひ、もっともっと活用していただきたいと思います。

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