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辻 吉保 院長の独自取材記事

ツジ胃腸内科医院

(久留米市/西鉄久留米駅)

最終更新日:2025/06/13

辻吉保院長 ツジ胃腸内科医院 main

西鉄二の江バス停からすぐの場所にある「ツジ胃腸内科医院」は、六ツ門町で1973年開業、国分町への移転を経て、約50年にわたって地域住民の健康を支えてきた。2006年には辻吉保先生が2代目に就任。専門の消化器疾患を中心に幅広い診療に取り組んでいる。医療だけではなく、介護、福祉を交えた地域のハブとしての役割を担い、ケアハウスを併設しているほか、19床の入院設備を生かしたショートステイにも対応。またMRIやCT、内視鏡など充実の検査機器で健康診断や各種検診を行い、病気の早期発見・早期治療を心がけている。ボランティア活動や高齢者の買い物支援の実現をめざすNPO活動にも精力的に取り組むなど、地域医療にも熱い想いを持つ辻院長に、医院の特徴や地域での役割について詳しく話を聞いた。

(取材日2025年4月24日)

わかりやすくてかかりやすい“総合的な医療"をめざす

2代目の院長ということで、やはり子どもの頃から医師をめざしていたのでしょうか?

辻吉保院長 ツジ胃腸内科医院1

父が当院の初代院長だったため、子どもの頃から医院で宿題をしたり、学校帰りに立ち寄り、一生懸命働く両親の姿を見てきました。月末月初は非常に忙しく、祖母と一緒に九州のさまざまな場所にバス旅行へ出かけていたんです。ちなみに柳川の川下りは、30回以上体験したでしょうか。何度か川に落ちてしまったこともあるんですよ。そんな中でいつか父の手伝いができたらと漠然と思っていたところ、祖母が病気を患い亡くなってしまいました。当時、検査機器も今ほど発達していなかったため、「どうしてもっと早く病気を見つけられなかったのだろう」という想いが強く、それから明確に医師という職業をめざすようになりました。

胃腸内科という名前ですが、先生は放射線科出身だと伺いました。

そうですね。大学卒業後は久留米大学病院の放射線科に入職しました。あの頃は放射線科医として消化器疾患を診療している先生が非常に多い時代でしたから、放射線科に籍を置く傍ら、消化器内科と久留米大学医療センターの循環器科で研鑽を積みました。そのかいもあって、日本医学放射線学会放射線科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の3つの資格を持っているんです。勤務医時代はがんの診療が中心で、内視鏡治療の他、放射線治療や緩和ケアなどに携わりました。また久留米大学医療センターでは脳卒中や循環器疾患の診療にも携わり、その後福岡県済生会大牟田病院、柳川病院でキャリアを重ねました。当時、数多くの内視鏡の症例に対応していた熊本の服部胃腸科時代から、ツジ胃腸内科医院の副院長として診療を手伝い、2006年に2代目の院長に就任しました。

めざすクリニック像と、現在、どのような患者さんがいらっしゃっているのかを教えてください。

辻吉保院長 ツジ胃腸内科医院2

受診したら専門外だからとすぐにお断りせずに、何でも相談に乗ることができる医院にしていきたいと思います。検査機器もそろっていますし、当院で治療ができないとしても適切な医療機関にご紹介することは可能ですから、お困り事があれば気兼ねなく受診いただきたいですね。外来では消化器疾患や生活習慣病でいらっしゃる方が多く、MRIでの脳の検査や腰などの関節の検査を希望される方もいらっしゃいます。また入院を伴う診療では、大腸のポリープ切除や消化器潰瘍、肺炎や糖尿病の増悪といったケースのほか、在宅や施設での対応が難しい患者さんも一部受け入れています。

地域のハブとして幅広い診療と充実した検査を提供

診療の特徴といえば、どういった点が挙げられるでしょうか?

辻吉保院長 ツジ胃腸内科医院3

専門である胃腸のトラブルや感染症に関わらず、さまざまな疾患に対応できるのが当院の特徴の一つだと思っています。検査機器が充実しているので、「何の病気かわからない」という方であっても、ある程度診断がつけられるというのは当院の強みだと思います。放射線科が専門ですから、キャリアを積んできたがん診療においては自信もあります。今は血圧や不整脈、喘息、肺炎はもちろんのこと、一般診療が主ですが、胃腸の病気やさまざまな進行がんに対応しながらの診療、緩和ケア中の診療などに関してもお応えすることができますので、幅広くオールラウンドに診療できると思います。

たくさんの検査機器があり、幅広い検診にも対応していらっしゃいますね。

祖母を病気で亡くしてしまった経験から、診断がつけば治療につなげられる、もっと助かる命があるのではないかと考え、各種検査ができるよう環境を整えているんです。具体的には胃カメラ・大腸カメラ、カプセル内視鏡、CT、MRI、エックス線検査、エコーなどを備えているほか、睡眠時無呼吸症候群の検査や骨密度測定なども可能です。特定健診をはじめ、生活習慣病予防健診、胃がんや大腸がんの検診に加え、マンモグラフィで乳がん検診にも対応できます。また当院はケアハウスを併設しているほか、各施設の運営にも携わっているので、入所者の皆さんの体調管理、病気の早期発見という観点からも、検査機器の充実は必要不可欠ですからね。皆さんにもオーダーメイドな検査を提案できるのではないかと思います。

入院設備もありますが、地域においてはどのような役割を担っているのでしょうか?

辻吉保院長 ツジ胃腸内科医院4

立ち位置としてはクリニックと総合病院の間なのかと思います。随分落ち着いてきましたが、新型コロナウイルス感染症がまん延していた頃、大きな病院がクラスターや満床で患者さんを受け入れられないという状況に陥れば、当院でも救急車を受け入れ、治療にあたりました。一方、地域の医院の皆さんからは「入院できる医院」と認識いただいているので、在宅療養が難しい時の受け入れ先としてご相談いただいています。当院での診療が難しければ専門機関にお任せすることになりますが、検査機器がそろっていることで診断からご紹介までもスピーディーに対応しています。ですから地域のかかりつけ医という顔を持ちながらも、ある種、地域のハブ的な役割としても機能していきたいと考えています。

医療に加え、介護や福祉の視点でも住民を支えたい

医療だけではなく介護や福祉とのつながりも大切にされているそうですね。

辻吉保院長 ツジ胃腸内科医院5

私が医師になった頃は、まだまだ医療と介護は別物だというイメージだったものの、介護保険の施行以降、密接につながっているという認識に変わっていきました。高齢化も進み、移転に際して、医院にケアハウスを併設しました。医療だけではなく、介護、福祉のサービスも提供できる場を増やしていくことが、地域にとって助けになるのではないかと考えたからです。院長就任当時は在宅医療に対応した医院は少なかったのですが、最近になってようやく環境も整い、最期を自宅で過ごすのも一つの選択肢になってきました。とはいえ「ついのすみか」をどうするかとなった時、独居などで地元に帰れないというのは大きな課題。介護老人保健施設、グループホーム、小規模多機能型居宅介護施設、特別養護老人ホームなど、当院の関連施設が増えたことで、より皆さんのお役に立てるのではないかと期待しています。

日頃の診療で先生が心がけていることを教えてください。

診療に来るとなれば、患者さんはもちろん緊張していらっしゃると思うんです。だからこそお困り事に対しては、できるだけ優しく対応するように心がけています。とはいえ人懐っこい顔をしているのか、予想外のことを言われることも多く、だて眼鏡をかけて少しクールな印象にしているんですよ(笑)。久留米は医療機関が飽和状態にあるからこそ、患者さんと医院のミスマッチが多いエリア。私の妻が呼吸器内科の医師として診療を手伝ってくれていますし、久留米大学の後輩が手伝いに来てくれていますから、当院にいらっしゃる方に関しては、専門外についても診療できるものには積極的に対応していきたいと思います。高齢になって一番困るのが、足のしびれ、それによる転倒がもたらす骨折や寝たきりです。ご自分の足で歩けるよう、QOL(生活の質)を保てるような医療を提供していきたいですね。

最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。

辻吉保院長 ツジ胃腸内科医院6

医療や介護のことで困っている、どこの病院に行けば良いのかわからないという方は、お気軽にご相談ください。できるだけ地域に開かれた形で、医療、介護、福祉の窓口としての役割を果たしていきたいと考えていますので、お話を聞かせてもらえるとうれしいですね。空き病床を活用してショートステイにも対応していますので、入院は嫌だという方はショートステイで受け入れることも可能です。お困りの際はお問い合わせください。

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