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下園 弘達 理事長の独自取材記事

六本松循環器内科クリニック

(福岡市中央区/六本松駅)

最終更新日:2026/02/24

下園弘達理事長 六本松循環器内科クリニック main

中央区の六本松交差点に程近い「六本松循環器内科クリニック」は、裏路地に面したビルの1階にある。「患者さんを自分の家族と思って、今できる最善を尽くす」を理念に、30年以上地域の健康を守り続けてきたクリニックだ。2021年10月に2代目となったのは、総合病院で救急や心不全の治療を専門に行ってきた下園弘達(こうたつ)先生。前院長の島松昌由先生と親子二人三脚で、子どもから高齢者まで幅広く診療する。循環器疾患を中心に、生活習慣病から一般的な内科疾患や骨粗しょう症などにも対応し、培ってきた経験値をもとに適切な診療につなげていくのが特徴だ。理事長となって6年目の下園理事長に、診療内容や循環器疾患について話を聞いた。

(取材日2025年2月26日/情報更新日2026年2月24日)

地域医療を続けて30年以上

先生は2代目だそうですね。

下園弘達理事長 六本松循環器内科クリニック1

ええ、このクリニックは義理の父である島松前院長が1991年に開業しました。そもそものきっかけは、島松先生が福岡市医師会成人病センター(現・福岡大学西新病院)で勤務していた頃に、地域のクリニックが閉院して六本松エリアの地域医療が途絶えてしまうと聞き、ならば自分が開業を、ということで始まったクリニックなんです。今はずいぶんと再開発が進んでいますが、当時はこの辺りの様子も違ったようですね。私は久留米大学病院在勤中に、週1回だけここでの診療を手伝っていました。2021年の開業30周年を機に、院長に就任して、現在は前院長と2人体制で診療しています。

診療はどのように分担されているのですか?

循環器内科医である前に内科医ですので、2人で内科診療全般を担当します。義父も私も日本循環器学会循環器専門医の資格を持っていますので、診られない循環器疾患はありません。強いて言えば私が心不全を専門としておりましたので、心不全の患者さんは私が担当しています。以前勤めていた久留米大学病院では高度救命救急センターにも一般病棟にも勤務しており、一般病棟では全国でも早い時期から心不全の緩和ケアも行っていました。体外式膜型人工肺を使って何とか心臓を持たせるような救急の症例から、慢性期の緩和ケアを行う症例まで幅広く診ていましたので、その経験は今も存分に生かすことができています。前院長は地域とのつながりも強く、頼りになる存在です。高齢者が急増すると大きな病院では対応しきれなくなりますから、患者さんの情報をさまざまな機関で共有し連携していくことが不可欠で、「地域連携」は高齢化が進む今後の医療には欠かせません。

さまざまな分野がある中で循環器内科を選ばれたのは何かきっかけがあったのですか?

下園弘達理事長 六本松循環器内科クリニック2

私は鹿児島県の阿久根市という地方の出身なんですね。その地域のおじいちゃん、おばあちゃんたちと親しくしていたので、その方たちが長生きできるように診療所の医師になりたいなと思ったのが医師をめざしたきっかけだったんです。その後、高血圧症や心不全などの患者さんたちを最後までサポートできるようにという思いから、循環器を選びました。健康診断で高血圧症と指摘されるのが30歳だとすると、そこから60年前後病気と付き合っていくことになりますので、患者さんと長く二人三脚で取り組めると思ったんです。一人の患者さんを長く診ていきたいという想いが循環器内科を選んだ一番の理由です。

「病気を診るのではなく、病人を診る」ことが大事

こちらに来られる患者さんも高齢の方が多いですか?

下園弘達理事長 六本松循環器内科クリニック3

当院に通われている方々の約半数は高齢者です。最近は若年層やファミリー世代の方々が増えてきました。疾患としては、高血圧症、糖尿病、高コレステロール血症などの生活習慣病が多く、循環器疾患では、狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全などですね。循環器内科が中心ですが、一般的な風邪や鼻炎、胃腸炎など地域の方に気軽に利用していただいています。遠くの病院に一人では行けないという高齢者もいらっしゃるので、骨粗しょう症の治療や往診もしています。昨年からは草ヶ江小学校の校医も務めているので、親子で受診される方もいらっしゃいますよ。40代や50代の働き盛りの方に多いのが、会社での健康診断の結果で再検査が必要になって来院される方。中には自分の体のことよりも仕事優先で、最初の要再検査をスルーして会社から指摘されてようやく来られる方もいらっしゃるので、早期発見のためにも要再検査になったらすぐに来ていただきたいですね。

生活習慣病の早期発見で心筋梗塞などの循環器系疾患を防ぐことができるのですか?

高血圧症というのは心臓血管病でもあります。そして高コレステロール血症も生活習慣病でありながら、将来的には動脈硬化を引き起こす循環器疾患の一つ。どちらも全身に悪影響を及ぼす病気ですから、高血圧症などの生活習慣病を早期発見して治療を開始することで、多くの疾患を防ぐことにもつながるのです。高血圧症の治療は、血圧を下げることが目的ではなくて、将来、心不全や心筋梗塞、脳梗塞などにならないようにするため。大病を引き起こさないように治療で血圧をコントロールすることがとても重要なのです。

循環器疾患の人はずっと薬を飲み続けなければいけないものなのでしょうか?

下園弘達理事長 六本松循環器内科クリニック4

薬の種類によります。高血圧症、糖尿病の薬は食生活改善、運動療法で薬をやめられることがあります。ですが、心筋梗塞や心不全になった方、脳梗塞の原因になる不整脈がある方などは、薬の中断で命に関わる状態になってしまうこともあり、薬の継続は大事だと思います。心不全の方は高血圧症の薬を心臓を長持ちさせるために飲んでいただいていることがあるので、服用を続けてほしいですね。薬に関しては、「この薬は飲みたくない」と薬名で指定される方もいらっしゃるので、そこは相談しながらできるだけ柔軟に対応しています。もちろん患者さんに適した薬を選んで処方しています。患者さんが納得する形でお薬を飲んでいただきたいと思っています。遠慮なくご相談ください。

患者に寄り添う医療で治療の継続をバックアップ

先生の奥さまも医師だそうですね。

下園弘達理事長 六本松循環器内科クリニック5

私の妻は腎臓内科が専門で、娘たちが中学生と小学生になった今、オンライン診療の勉強を始めました。私も以前、オンライン診療を行っていたことがありますが、外来との両立が難しく、患者さんをお待たせすることが増えたため、一度中止しました。ただ、通院が難しい方ほど治療を中断しやすく、特に循環器疾患は症状が乏しいまま進行することがあるため、注意が必要です。実際、「胸が痛い」と来院された方が心筋梗塞の一歩手前だったというケースもありました。治療の中断はとても心配なのです。だからこそ、治療の継続を支える仕組みとして、オンライン診療の可能性を検討しています。

診療する上で特に心がけていることは何でしょう。

患者さん一人ひとり、生活環境や価値観が違います。同じ病態、同じ年齢であったとしても患者さんによって何を第一にすべきか、というのが異なるんですね。「この病気だからこの治療」という画一的なやり方でなく、患者さんの背景、想い、生活すべてを考慮した上で最も適している治療法をご提案することを心がけています。「病気を診るのではなく病人を診る」ことが大事ですね。治療するにも費用がかかりますが、良い薬を使うためにこれまでの生活ができなくなり、生きるのがつらいということになれば本末転倒。ガイドラインに沿った治療であっても、患者さんが不幸になる治療なら私はほかの手段を講じるべきだと思っています。

生活習慣病の患者さんに伝えておきたいことはありますか?

下園弘達理事長 六本松循環器内科クリニック6

高血圧症は症状がない病気なので実感がなく、気づいて検査をしてみたら動脈硬化が進んでいたということは多くあります。血圧が高い、コレステロールが高いといっても、すぐに薬を服用しなければいけないわけではなく、心電図やエックス線検査、血液検査でまず心臓の機能を確認して今がどういう状態なのかを判断します。そういう意味でも健診などで再検査になったら早めに受診してほしいですね。検査数値によっては、すぐに治療を始めたほうがいい場合もあります。ですので、「今日から病人になった」と悲観するのではなく、治療を開始することで、「将来起こるかもしれない病気を予防することができる」とプラス思考で考えるのはどうでしょう。薬でコントロールすれば、健康な人とあまり変わらない生活もめざせます。患者さんが認識のギャップを埋めていけるよう、長い目で見て緩やかに話をしながら診療し、伴走したいと思っています。

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