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大西 克樹 院長の独自取材記事

大西耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック

(福岡市中央区/桜坂駅)

最終更新日:2026/07/30

大西克樹院長 大西耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック main

小笹バス停から徒歩1分、閑静な住宅街の一角にある「大西耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック」は、約30年にわたり地域住民に愛されてきたクリニックだ。2021年4月には大西克樹先生が3代目の院長に就任したことに伴い、クリニックを大きくリフォーム。オープンスペースだった診療室を一部遮へいすることで、開放感は維持しつつもプライバシーに配慮。待合室にはナチュラルテイストの家具、広めのキッズスペースを設け、子どもから高齢者までが共存できる居心地の良い空間となっている。「患者さんが緊張せずに何でも相談できるようなかかりつけ医になりたい」と、人懐こい笑顔を見せる大西先生に、院長就任後の変化をはじめ、診療の特徴などについてじっくりと話を聞いた。

(取材日2022年10月25日/情報更新日2026年6月25日)

子どもから高齢者まで居心地の良いクリニックに

院長就任おめでとうございます。医師になったきっかけや3代目としての意気込みをお聞かせください。

大西克樹院長 大西耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック1

祖父の代から医療に携わり、父の背中を見て育ってきたので、医師になるのはある種当たり前のことでした。とはいえ両親から医師になるための特別な教育があったわけではなく、近所の友達と外で遊んでいた記憶しかありません。テレビゲームなどでは遊ばす、自分たちで工夫や想像を膨らませ遊びをたくさん考えていましたね。今回、3代目の院長に就任させていただきましたが、これまでの診療スタンスは大きく変わりません。もちろん院長として、スタッフの管理や経営面などについては一層考えるようになりました。当院はスタッフが少人数ですが、その分意思統一ができており、責任感も強いです。スタッフそれぞれが目的意識を高く持って働いてくれているので、医師として患者さんに100%向き合えてます。また、院長となったことで自分の責任で診療ができるので、治療方法などの提案の選択肢は広がったように感じます。

院長に就任してからクリニックをリフォームされたそうですね。

外装内装ともに手を加えました。開業してから30年ほど経過しているので、良くも悪くも地域に溶け込み、クリニックがあることを知らないという方もいらっしゃるくらいでしたから。内装は明るく入りやすい印象に、入ってからも居心地の良い空間をテーマにリフォームしました。木のぬくもりを感じる家具やおもちゃを配し、キッズスペースには絨毯を敷いて優しい雰囲気にして、小さなお子さんからご高齢の方まで居心地良く共存できる待合室にしています。最近では、待合室が楽しいのか帰りたくないと泣いている子も見られるくらいです。無機質になりがちな診察室も黄色味を入れた照明を活用したり、動線にちょっと腰かけられるような椅子を配置したり。他にもオープンスペースだった所を一部遮へいできるようにして、プライバシーに配慮するなど工夫しています。香りにもこだわっており、鼻の治療後、心地良い香りを楽しんでもらいたいと思っております。

患者さんや地域の変化はありましたか?

大西克樹院長 大西耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック2

クリニックを再発見していただいたのか、ご来院いただく患者さんも増えました。地域性なのか、これまでは自営業の方やご高齢の方、乳幼児が中心だったのですが、リフォーム後は働き世代やそのご家族の来院も増加しています。仕事の合間やお休みの日など、少し遠くからも受診していただくようになりました。時には離島からフェリーで来てくださる方もおられて、うれしい限りです。体制は受付のスタッフに新しく入ってもらうなど拡充し、少数精鋭で頑張ってもらってます。患者さんのことを一番知っているのは私ですので、できる限り代医はおかず、皆さんの期待に応えるためにも、責任を持って私自身が診療をしていきたいと考えています。

町のかかりつけ医として患者のニーズに寄り添う

力を入れている治療、得意な治療はありますか?

大西克樹院長 大西耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック3

基本的には町のかかりつけ医ですから、耳・喉・鼻に関する症状はすべて診ます。もし耳鼻咽喉科の領域ではない疾患が疑われる場合は、大学病院や他の専門科と速やかに連携を取って対応しています。ただ今後も増えていくことが想定できるアレルギーに関しては、積極的に診ていきたいですね。きれいになりすぎた世の中で、感染症が減り、アレルギーになる方が増えています。日本人の半分ほどが花粉症を患っているといわれるほどですから、薬による対症療法はもちろん、舌下免疫療法という根本治療にも取り組んでいます。アレルギーは慢性疾患なので、実は自分の鼻が詰まっていること自体に気づいていない方も多いんです。鼻詰まりを取り除くだけでも仕事や学業のパフォーマンスは上がるでしょうから、そういった方たちの病気を発見し、治療につなげ、正常な状態に戻していくために治療するというのは私たちの一つの使命です。

普段の診療の中で心がけていることを教えてください。

患者さんのニーズに応えられるように寄り添うことです。患者さんにはいろいろな方がいて、検査をできるだけ受けたい方もいれば、薬の処方だけをしてほしい方もいらっしゃいます。そのため問診ではやってほしいことと、避けてほしいことを記入してもらうようにしています。金銭的な負担も人それぞれですから、費用対効果も考えつつ、聞きにくいであろうコスト面の説明も必要に応じて行っております。面と向かって言いづらいことはありますし、それら一つ一つに応えることが信頼関係につながりますので。特に小児の場合は完治に時間のかかる慢性疾患のケースが多く、通院せざるを得ないことも。治療だからといって痛い処置をされるとクリニック嫌いになってしまい、結果として完治が遠のきます。泣いていたら、初診は椅子に座るだけでも良いんです。時間はかかっても長い目で見れば治療は進んでいく。それが患者さんのニーズに応えるということだと思います。

先生のモットーについてお聞かせください。

大西克樹院長 大西耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック4

目の前の患者さんを笑顔にすることでしょうか。中には診察した時にはすでに回復が難しいケースもあります。例えば難聴や味覚障害など、患者さんの生活を支える大切な器官が元の状態に戻らないことをお伝えする時は非常につらいです。それでも病気と向き合っていただけるよう、可能な限り時間をかけ、わかりやすい言葉で事実を隠さず誠実にお話しします。ポジティブなことも同時に伝えることで、少しでも患者さんが前向きになれるように尽力していきたいですね。

何も症状がなくても予防のために来院を

今でも大学病院で週1回診療されているそうですね。

大西克樹院長 大西耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック5

毎週木曜日はクリニックを父にお願いして、大学病院での診療を続けています。新患の方やこれまで診てきた患者さんの診察をしていますが、先端の医療にふれる機会としても役立っています。それに病診連携という観点からも非常に有効です。当院の患者さんに精密検査や手術が必要となった時に、私が大学病院で対応することができますから。まったく知らない先生に診てもらうよりも、知っている医師のほうが患者さんも安心して診療を受けられると思います。ほかのドクターとの情報交換はもちろん、後輩の指導から学ぶことも多いのでこれからも続けていきたいですね。

今後の展望について教えてください。

地域柄ご高齢の方が多いので、予防医療には注力していきたいと考えています。鼻洗浄や吸入だけにいらっしゃる患者さんのご様子を見て、日々のケアの大切さを改めて実感しました。ほとんどの病原体は鼻と口から入ると考えられるので、日頃からケアをしていれば風邪もひきづらくなります。ですから症状がなくとも鼻洗浄などに来ていただければ、地域の健康寿命を延ばしていくことも可能でしょう。治療と予防を両立しながら、今来ていただいている方、そして新しく来ていただく方、皆さんに満足度の高い医療を提供していきたいと思います。

読者の皆さんや地域の方にメッセージをお願いします。

大西克樹院長 大西耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック6

私たちがめざすのはフレンドリーに話せる、緊張せずになんでも相談できるかかりつけ医です。感染症などの多くの病気の入り口は鼻と喉ですから、少し気になるくらいの些細な症状でも気軽にいらしてください。何も症状がなくても、耳掃除や鼻洗浄のためだけに来ていただいて構いません。耳鼻科の医師の視点からは「耳掃除は百害あって一利なし」です。ご自身で耳掃除をすると皮膚を傷つけて感染につながったり、それが難聴の原因になったりすることも。顔を合わせてお話しすれば、声枯れなど別の症状を早期に発見できます。ご来院いただくだけで病気の予防になると思いますので、予防医療の一歩手前から病気を防いでいくためにも、ご家族そろって元気なお顔を見せに来てください。