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増田 義武 院長の独自取材記事

増田整形外科内科医院

(福岡市東区/西鉄香椎駅)

最終更新日:2020/09/01

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西鉄香椎駅より徒歩1分。JR香椎駅からも徒歩3分という好立地にあるのが「増田整形外科内科医院」だ。先々代の院長が開業して以来、半世紀以上にわたり地域住民の健康を支えてきた。創業者である祖父、そして父からのバトンを受け継いだのは増田義武先生。広島大学医学部を卒業後、九州大学病院や福岡市立こども病院などで研鑽を積み、2002年より3代目院長に就任した。2015年には、香椎の区画整理を機に全面リニューアルオープンし、4階建てのクリニックへと変貌。1階に駐車場、2階に受付・診察室、3階にはリハビリテーション室を備え、より良い医療サービスの提供をめざす。穏やかな笑顔が印象的な増田院長に、診療で心がけていることや今後の展望など、さまざまな話を聞いた。
(取材日2020年7月29日)

祖父と父の意志を継ぎ、地域に根差した医療を実践

こちらのクリニックの歩みについて教えてください。

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ここは、私の祖父が昭和30年代の半ばに開業した「増田外科医院」が前身です。当時は開腹手術も行っており、入院設備も備えていました。1989年に祖父が急逝して、父が後を継いだのですが、外科の看板を掲げていても実際には腰や首の痛みで来られる患者さんが多かったので、クリニックの名称を改めるとともに、整形外科を柱として、外科、内科の診療を行う現在のスタイルになった次第です。父が整形外科・外科を、同じく医師である母が内科を担当し、医療を提供していました。ところが、父も脳出血を起こして早々に倒れてしまい、総合病院の整形外科で働いていた私に、父の後任として白羽の矢が立ったのです。それが2002年でしたから、もうかれこれ20年近くになります。

もともとクリニックを継承したいと考えていらっしゃったのですか?

ゆくゆくは父の後を継ぎたいと思っていましたが、自分が想定していたよりもはるかに早いタイミングで、正直いって戸惑いました。当時の私は医師になって7年目で、まだ経験が浅く、もう少し勤務医として勉強させていただくつもりでしたから。父はすでに意識がほとんどなく、話ができる状態ではなかったため、母にアドバイスしてもらいながら、何とか仕事を引き継いだかたちです。今は母も高齢になって引退しており、内科も含めて私1人で診ています。思えば、父も私と同じように早くに親の後を継ぎ、なんでも自分でやろうとして相当ストレスを抱えていたのではないでしょうか。父が命を削ってまで守ってきたクリニックを私の代でも頑張って続けて、地域の皆さんに喜んでいただける医療を提供したいと考えています。

こちらには、どのような患者さんが多いのでしょう。

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0歳児からご高齢の方まで幅広い年代の患者さんに来ていただいています。一般的な整形外科ですと、60代から80代の高齢者が多い印象ですが、近くに学校が多いこともあって、小学生や中高生などの若い方もよく来られますね。主訴としては、20歳くらいまではケガがほとんどで、中高年以降では腰痛や膝の痛み、首の痛みを訴える方が増えてきます。また、当クリニックでは漢方薬を扱っているので、西洋の薬を使わずに風邪を治したいという方も来られます。祖父や父の代から通ってくださる方もいらして、患者さんから「おじいさんに診てもらった」とか「お父さんに診てもらった」という話を聞くたびに、身が引き締まる感じがします。

必要に応じて漢方と西洋医学を使い分ける

こちらで提供されているリハビリテーションについて特徴を教えてください。

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当クリニックでは3階ワンフロアをリハビリ室に充て、トレーニングマシンや温熱治療器、けん引治療器、ウォーターベッドなど、さまざまな新型機器を設置しており、総合的なリハビリを受けていただけます。基本的には、骨折後の筋肉や関節の機能回復や、筋力や体力が低下して歩けなくなった方に対するトレーニングが中心です。リハビリが必要な方にはこちらから声をかけて、必要なくても希望される方は受け入れるようにしています。ここに来ること自体がリハビリになるからと、毎日のように通われる方もいらっしゃいますね。理学療法士は3人いて、患者さん一人ひとりの状態に合わせたプログラム立案や運動指導を行っています。私が言うのも何ですが、優しいスタッフばかりなので、楽しくリハビリを続けられるのではないでしょうか。

漢方薬を扱われるようになったきっかけは何ですか?

医師になって3年目を迎えた頃に、指定難病の一つである潰瘍性大腸炎を発症しました。当時は研修医だったので、研修先々の消化器内科の先生に診てもらい、ステロイドなども使っていたのですが、いっこうに良くならなくて。それどころか薬が増えるばかりで、高血圧や糖尿病などの副作用も出現し、いよいよ開腹手術しかないとなった時に、他の治療法はないかと模索していて巡り合ったのが東洋医学です。幸い私は医師だったので、東洋医学の知識を生かしながら、自分で少しずつ薬の量を減らし、最終的にはゼロまで持っていくことができました。これがきっかけとなって漢方治療を始めましたが、もちろん私は西洋医学を否定するつもりはありません。それだけでは解決できない部分に、漢方薬やリハビリテーションを組み合わせて、患者さんにとって最適な治療をめざしていきたいと思っています。

診察の際に心がけていることは何ですか?

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患者さんに少しでもリラックスしていただくことを心がけています。来院した時よりも笑顔で帰ってほしいので、診療ではあえてどうでもいい話をしたり、駄じゃれを盛り込んだりしています。そこで笑っていただけたら、こっちもホッとしますね。また、厳しいことを言われると誰でもしょげてしまいますから、言葉選びは慎重にしています。「もう年だから」とか「治らない」とかは決して言いません。私が病気にかかった時に「一生薬を飲み続けなさい」と言われて悲しかったから、患者さんには同じ思いをさせたくないんです。人は心と体が密接に関連しているので、しっかり相手の話を聞いて、安心させることも必要だと思っています。

患者の悩みに寄り添う、多方面からのアプローチ

リニューアルにあたり、こだわった点はありますか?

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以前の建物よりもスペースが広くなりましたが、待合室と診察室の距離を近くするなど、患者さんができるだけ効率良く動けるように動線を工夫しています。エックス線検査室も私がすぐに移動できる位置に配置しました。待合室には、本をたくさん置いたり、テレビモニターを設置したりして、できるだけ待ち時間を感じさせない配慮をしています。一番奥にはキッズルームがあり、小さなお子さんも診察を待ちながらゆっくり遊べます。治療が終わっても「帰りたくない」というお子さんも珍しくありません。それから、前のクリニックに駐車スペースがなく、作ってほしいという要望が多かったので、1階すべてを駐車場にしました。足の悪い方も車で通えますし、雨の日に来院されても濡れずに院内に入ることができます。

プライベートはどのようにお過ごしですか?

私は小さい頃から昆虫が大好きだったので、大人になった今でもカブトムシやクワガタを飼っています。ここ数年、夢中になっているのはメダカの飼育です。もともと患者さんからもらったものですが、どんどん増えてすごいことになっています。だけど、いろいろな色や模様の子がいて、かわいいんですよ。昆虫は決して懐きませんが、メダカたちは私が近づくと寄ってくるのが楽しいですね。この建物の4階にある院長室にメダカ鉢を置いています。あとは、ウーパールーパーも飼っていて、それを見て癒やされています。

今後の展望と読者へのメッセージを教えてください。

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最近、痛みがあるのにエックス線写真を撮っても診察をしても原因がわからない病態が増えています。そうした原因不明の体の痛みを解決できるような治療法を勉強していきたいと考えています。例えば、博多駅に行くのに、徒歩、バス、地下鉄といろいろな手段がありますよね。治療もそれと同じで、一つの方法で駄目だったら、他の方法でアプローチするといった柔軟さが必要です。膝に痛みがあって、いくら膝を診ても治らないものが、膝とは関係ない内臓の不調を解消することで治るケースもあるので、体全体、さらには心の状態も包括的に捉えることで、より良い治療につなげられたらと思っています。どんな小さなことでも構いませんので、お悩みがあればどうぞお気軽にお越しください。

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