地域のクリニックでできる
さまざまな状況に応じた入院利用
神戸整形外科医院
(福岡市東区/箱崎駅)
最終更新日:2024/04/11
- 保険診療
「神戸整形外科医院」では、開業時から入院設備を備える「有床診療所」として入院が必要な患者を受け入れている。入院の理由として多いのは骨折や膝の手術といった整形外科に関するものだが、それだけでなく、症状がある場合のレスパイトケアや特別養護老人ホームの入所待ちの一時待機、ショートステイ代わりなどさまざまな状況での利用が可能になっている。高齢者や一人暮らしなど自宅での生活が負担となってしまう場合は特に、症状の悪化やさらなるけがのリスクを回避するためにも入院を勧めているという。神戸太一院長は「入院することで回復に集中でき、介護などの理由の場合にはご家族のサポートにもつながります」と語る。神戸院長に、入院利用の対象や入院によってどのようなメリットがあるかなど、詳しく話を聞いた。
(取材日2024年2月15日)
目次
内科の医師による診療や工夫を凝らした院内食など、入院中の患者が快適に過ごせるよう配慮も
- Qこちらでは入院が可能なのですね。
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A
当院は、19床ある有床診療所として父が開業しました。入院と聞くと深刻なイメージを持たれるかもしれません。それぞれのクリニックや病院によって利用基準は異なりますが、当院では整形外科に関する理由に加えて療養や介護など幅広い理由で利用していただくことが可能です。父はよく、当院について「地域の人にとっての止まり木でありたい」と話していました。労働中にけがをしたりぎっくり腰になったりしてしまった方々が、無理をせずに一息つける「止まり木」として入院設備を備えたとのことです。私もそうした思いを引き継ぎ、いざという時に入院という形で頼ることのできるクリニックとして、地域に貢献したいと考えています。
- Qどのような場合に利用できるのでしょうか?
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A
多いのは捻挫や打撲、骨折、人工関節や骨切り術といった膝の手術を受けた場合などです。膝の手術については、他院で手術を受けた後、入院のみ当院で受け入れることもあります。さらに、持病や症状のある方のレスパイトケアや特養の入所待ちの一時待機、介護保険が適用されない時のショートステイ代わりでも利用できます。そのほか遠方で親が入院しているが、一定期間、子どもの居住地の近くで入院してほしい場合の患者さんの一時入院や、大きな病院での入院日数制限を迎えた後でのリハビリ目的による一時利用でも受け入れ可能です。気になった方は、「こんな場合でも利用できるの?」と気軽にお尋ねください。
- Q気軽に相談していいとわかると、安心できますね。
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A
お一人で暮らしている方でけがや手術によって家事が難しい場合、さらに、自宅に階段や段差があり、移動が負担となる場合には入院によるメリットのほうが多いと思います。特に高齢の方は無理な行動が新たなけがの原因にもなりかねませんので、状況によっては入院をお勧めしています。レスパイトケアや一時利用の場合は、患者さんを日々支えるご家族の負担を少しでも減らして差し上げたいという思いがあります。当院には毎週月曜日の午後には内科の医師も在籍しており、持病をお持ちの方でも安心して利用していただけます。また、持病の薬のコントロールが必要な場合などにはかかりつけの内科医と連携しながら入院患者さんの健康を見守ります。
- Q入院するメリットについてはどのようにお考えですか?
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A
まずは家事や仕事から離れて治療と回復に集中できるということでしょう。しっかり休まなければならないとわかっていても、自宅に帰るとなんだかんだ家事をやってしまう……という方も多いと思います。入院することで心も体も安静に過ごすことができ、早期の回復が期待できます。また、普段通いなれたクリニックという点で、患者さんも医師もお互いをよく知っていますので安心感は強いと思います。ただし、入院はあくまで選択肢の1つです。人によっては入院を拒否されることもあるので、そうした場合には無理に勧めるのではなく「ご自宅で過ごしていて、限界を感じたらいつでも相談してください」とお伝えしています。
- Qスタッフ間での連携や、院内食にもこだわりがあるそうですね。
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A
当院を利用される方は高齢の方が多く、新型コロナウイルスやインフルエンザへの感染、体調の急変といったリスクが高いため常に配慮が必要です。そのため、看護師をはじめとしたスタッフが日々、患者さん一人ひとりの体調の変化を細かく管理しています。こまめに声がけを行うなど思いやりのあるスタッフばかりです。院内食については厨房に専属のスタッフを配置し、豊富なメニューから食事を提供しています。月に1回特別メニューの日があるほか、季節や行事に合わせた食事を意識しており、毎週土曜日にラーメンやうどん、ちゃんぽんなどを提供する「麺の日」もありますよ。