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萬納寺 聖仁 院長、萬納寺 倫子 副院長の独自取材記事

萬納寺医院

(北九州市小倉北区/西小倉駅)

最終更新日:2021/10/12

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西小倉駅から徒歩12分。明るく、清潔感のある色使いが印象的な「萬納寺医院」は、祖父の代から3代続く、地域に愛されたクリニックだ。3代目である萬納寺聖仁院長が同院を継いだのは2020年のこと。家族5代で通う患者もおり、2015年からは副院長である萬納寺倫子先生が皮膚科を開設したことで、小児科・内科・皮膚科という院内の連携を生かした診察を行っている。「0歳から100歳まで、幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃるのが当院の大きな特徴。家族皆さんが一緒に通うことで、包括的な診療が提供できると考えています」と院長は語る。今後は訪問診療にも力を入れていきたいと語る両名に、診察のスタイルや治療内容を詳しく聞いた。

(取材日2021年5月13日)

祖父から3代、患者からの信頼を感じながら診察を行う

お二人が医療の道をめざしたきっかけなどからお聞かせください。

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【院長】代々医師の家系で、親戚にも医師が多いんです。私が3代目としてクリニックを継いだのは、父が亡くなった2020年の1月。小さい頃から自然とクリニックを継ぐものだと思っていましたし、他の道を考えたこともありませんでした。勤務医時代は血液内科の医師として、白血病、リンパ腫、骨髄腫などさまざまな症例を診てきました。血液内科は、診断から治療まで一貫して診られる科。難しい治療がほとんどでしたが、治療へと導いていくやりがいも感じていました。
【副院長】私も父が内科の開業医で、小さい頃から医師の仕事が身近にあり、「医者になる」と幼稚園の頃にはすでに自分の夢になっていてました。皮膚科を選んだのは、赤ちゃんから年配の方まで幅広い年齢層を診られる科であり、いずれは母・妻として仕事と家庭を両立できる科なのではないかと考えたからでした。

2021年5月にこちらに移転されたばかりと伺いました。天井が高く、広々とした印象ですね。

【院長】以前のクリニックから徒歩2分ほどの場所ですから、患者さんも違和感なく通ってくださっているようです。当院は開業して80年以上になります。患者さんの層も0歳から100歳までと幅広く、中には祖父の代から家族5代で通ってくださる方もおられるほどです。主訴もそれに伴い、幅広いですね。お子さんのワクチン接種やアトピー性皮膚炎、風邪などももちろん、多いのはやはり糖尿病や高血圧などの生活習慣病です。認知症のご相談もあり、ご本人から「検査をしてもらえませんか?」と言われることもあります。認知症の検査に抵抗がある方も多いと聞きますが、当院ではそのようなことは少ないようです。というのも、やはり私自身を小さい頃から知っている方もおられるので、孫や子ども、友人に接するような感覚があるのかもしれません。医師に対する壁がなく、堅苦しい雰囲気がないのも当院の特徴だと感じます。

クリニックの歴史もあり、自然と信頼関係を構築できているのですね。

2

【副院長】院長が担当する内科、小児科に加え、私が担当する皮膚科は2015年から診察を行っています。当初は保険診療を中心に、と考えていたのですが、保険診療では対応が難しいニキビの痕、しみなどをケアしたいという声も聞かれ、自由診療の提供も検討しています。年齢に応じてお悩みも変わってきますので、今後も柔軟に、ニーズに応じた医療を提供していきたいと考えています。院長の小児科・内科とは診察室も隣。情報を共有しながら、連携して診察を行うことができていると感じています。

内科・小児科・皮膚科と、院内の連携も大切に

内科・小児科と一緒に皮膚科を受診される方もおられますか?

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【院長】多いですよ。半数近くの方がそうやって受診をされていると感じています。当院は歴史も長いですし、相談内容もさまざまです。24時間心電図、エコーなども用意していますし、診察で必要だと判断すれば、連携している近隣の病院への紹介なども行っています。退院後はまた当院でサポートしていきますし、地域医療の窓口という役割を担っている実感もあります。今後は在宅医療にも力を入れていきたいですね。すでに父が数人、訪問診療を行っていましたので、今はその方々を私が引き継いでいます。外来の診療がありますのでなかなかそちらの時間を増やしづらいのですが、いずれ新しい先生が入ってくれば、訪問診療にあてる時間ももっと増やせるだろうと考えています。

患者さんの在宅医療へのニーズも高いのでしょうか?

【院長】相談は多いですね。先ほども言いましたように、高齢の患者さんも多いですし、今後ニーズはさらに高くなると考えています。だからといって若い方ばかりを増やしたいという考えをもっているわけではないんです。来てくださる患者さんお一人お一人としっかり向き合っていれば、自然とそのご家族も当院に足を運んでくださると思うんですよね。これまでの歴史もありますし、患者さんの通う場所を守っていくという意識もありますから。今のスタッフは全員、父の代からいるベテランばかり。そういった点でも、患者さんに安心して来ていただいていると感じています。

先生方が診察時に心がけている点は何でしょうか?

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【院長】私は包み隠さず、情報をはっきりと患者さんにお伝えしています。今はインターネットで調べればおおまかな内容も患者さん自身が調べられますから、そこをオブラートに包む必要はないと思っています。むしろ後から知って「そんなこと知らなかった」と患者さんに落胆されることこそ避けなければならないでしょう。勤務医時代、血液内科での治療は本当に難しく、亡くなる確率のほうが高いような治療ばかりでした。だからこそ数字なども含め、嘘偽りなく、しっかりと伝えることが大事なのだと学んできました。それはこのクリニックでもやはり同じですね。

家族全員が通うことで、包括的な医療を提供していく

副院長はいかがでしょうか?

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【副院長】大学病院時代に師事した先生方は、いずれも丁寧な診療を行う方ばかりでした。皮膚科では見るだけではなく、触れて得られる情報というのは多いものなのです。だからできるだけ見て、触りますし、もしデリケートな部分であってもお願いできませんか、と声をかけます。今は新型コロナウイルスの影響でクリニックに足を運びづらいという方も多いかと思いますが、写真などでは得られる情報にも限りがありますから、できるだけ足を運んでいただいたほうが、精密な診断ができると考えています。治療も、お話をしながら進めていくものなのですよね。薬を塗っていても良くならない場合、無意識に掻いているという理由も考えられますから。

患者さんと話をしながら、情報を得、治療の道筋を立てていくのですね。

【副院長】病気の背景にある、治療以外の要素を、対話を通じて見つけていくことはとても大事です。「思いあたることはありますか?」と声をかけながら、患者さんと一緒に理由を推理していくこともあります。だからこそやはり、クリニックに足を運んでいただきたいのですよね。他にも、薬の減りが少なかったら「回数をきちんと塗れていますか?」とお話を聞き出すこともあります。皮膚科の治療において薬の塗り方は非常に重要で、回数などを正しく行えば、結果も大きく変わってくるんです。薬を出してそれで終わりというわけではないと、日々感じています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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【院長】ご家族で同じクリニックに通っていただけると、なお良い治療ができると考えています。同じ家であれば食事内容なども共通してきますし、全員で来てくださるとそのお宅の背景が把握でき、治療にも反映できるんです。生活習慣病であれば食事の塩分量もその一つですね。他にも、お父さんと息子さんが同時期に風邪をひいたとしたら、原因も対処も考えやすいのです。また当院は小児科・内科とありますから、15歳以上になっても同じクリニックに通えるというメリットがあります。皮膚科も女性の医師が診ていますから、「男性の医師だと怖い」という女の子を連れてくる親御さんもいらっしゃいます。女性の医師ならではの皮膚科の相談のしやすさなども、これから広めていきたいですね。ご家族皆さんのかかりつけ医として、些細なことでも構いません、ぜひ何でも相談をお聞かせくださいね。

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