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地域のクリニックで受けられる
専門家による内視鏡検査

ぐしま胃腸内科クリニック

(北九州市小倉北区/南小倉駅)

最終更新日:2023/06/29

ぐしま胃腸内科クリニック 地域のクリニックで受けられる 専門家による内視鏡検査 ぐしま胃腸内科クリニック 地域のクリニックで受けられる 専門家による内視鏡検査
  • 保険診療

カメラによって胃や腸の粘膜の状態を直接観察できる内視鏡検査。胃がんや大腸がんをはじめとするさまざまな疾患の早期発見につながる大切な検査だ。胃の内視鏡検査は、健康診断などで受ける機会も増えたが、大腸の内視鏡検査は受けるのが大変というイメージを持っている人も多いだろう。北九州市小倉北区にある「ぐしま胃腸内科クリニック」の具嶋正樹院長は、大学病院や地域の基幹病院で消化器疾患の診療や内視鏡検査に携わってきた専門家。症状が進んでからの治療で大変な思いをする人を一人でも少なくしたいと、地域の人が気軽に内視鏡検査を受けられるよう尽力している。具嶋先生に、内視鏡検査を受けるタイミングや、患者の負担を軽減するために同院で行っている工夫などについて話を聞いた。

(取材日2023年6月20日)

内視鏡検査で気になる症状の原因を突き止め、適切な治療と早期回復へつなげる

Qなぜ内視鏡検査を受ける必要があるのでしょうか?
A
ぐしま胃腸内科クリニック 長期にわたってさまざまな悩みを共有しながら治療を行う

▲長期にわたってさまざまな悩みを共有しながら治療を行う

大腸がんや胃がんの早期発見が、まず一つです。ステージが低い段階で治療に入ることができれば、内視鏡治療や外科手術だけで治癒をめざせます。進行してしまうと術後に抗がん剤の投与が必要になったり、最悪の場合生命に危険が及んだりします。しかし、これらのがんは、初期症状はほぼありません。早期に発見するには、内視鏡検査を受けることが重要になります。また、近年増えている消化器疾患に、機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群があります。なかなか解消されない腹部の不調に不安に思う患者さんが多くいらっしゃいます。内視鏡検査を受けて粘膜に異常がないとわかれば安心し、症状が改善に向かうこともあります。

Qどのタイミングで内視鏡検査を受ければいいのでしょうか?
A
ぐしま胃腸内科クリニック 内視鏡をはじめ、設備は先進のものを導入

▲内視鏡をはじめ、設備は先進のものを導入

胃痛、胸やけ、げっぷ、下痢、便秘などの症状がある方、もしくは薬を飲んでもこれらの症状が改善しない方は、診察した上で内視鏡検査をお勧めすることがあります。健康診断で便潜血の陽性反応が出た、あるいは便が細くなった、残便感があるといった場合も大腸がんの疑いがありますので、早期に受診してください。北九州市が行っているがん検診では、大腸がん検診は便の潜血反応検査となりますが40歳以上、内視鏡による胃がん検診は50歳以上が対象となっています。症状がなくても40歳、50歳という節目の年齢で一度検査をしてみるといいでしょう。

Q内視鏡検査でどのような病気がわかりますか?
A
ぐしま胃腸内科クリニック 胃の内視鏡検査は、経鼻も選択できる

▲胃の内視鏡検査は、経鼻も選択できる

先に挙げた胃がん大腸がんのほか、胃の内視鏡検査では、逆流性食道炎や、胃潰瘍、十二指腸潰瘍に加え、胃がんのリスクを高めるピロリ菌感染の有無も判断できます。大腸の内視鏡検査では、大腸ポリープや潰瘍性大腸炎などです。潰瘍性大腸炎と同様の炎症性腸管疾患であるクローン病は、症状が多岐にわたり診断が難しいのですが、内視鏡検査も判断材料となります。潰瘍性大腸炎やクローン病は完治が難しく、症状の改善と寛解状態の維持をめざす治療となります。私は、病院勤務時代から、潰瘍性大腸炎やクローン病の患者さんを多く診療してきましたので、もしこうした疾患が見つかった場合も、そのまま治療に入ることができます。

Q大腸内視鏡検査を受けるのはハードルが高い印象があります。
A
ぐしま胃腸内科クリニック 眠った状態で検査を受けられるため、患者の負担が少ない

▲眠った状態で検査を受けられるため、患者の負担が少ない

当院は鎮静剤を使った内視鏡検査を行っており、眠ったような状態で検査を受けることができます。大腸の場合、下剤を飲むことに不安を感じている方も多いでしょう。クリニック内に前処置室を設けております。自宅で下剤を飲むことができない遠方の方や、見守りが必要な高齢の方は、ぜひこちらをご活用ください。当院では大腸ポリープの日帰り手術にも対応しています。事前に同意を得た上で、検査中にポリープが発見されたら、処置可能なものはその場で切除します。やせ形の女性は腸管がくねくね曲がっていたり、手術を受けられた方は腸管が癒着しやすかったり、一人ひとり腸の状態が異なります。そうした点を配慮しながら丁寧に検査を行います。

Q内視鏡検査は「継続すること」が大事なのですね。
A
ぐしま胃腸内科クリニック 選択肢を示し、患者と話し合いながら選んでいく

▲選択肢を示し、患者と話し合いながら選んでいく

もちろん、一度受けたら安心というわけではありません。ピロリ感染により胃炎が進行しているなど胃がんのリスクが高い方は1年後の再検査をお願いしています。ピロリ菌を除菌し胃がんのリスク低減を図ったとしても、除菌後に胃がんになるケースが近年多く報告されているからです。これは、ピロリ菌の危険性が広く知られるようになり、除菌治療を受ける人が増えたことが一因でもあります。大腸の内視鏡は、大腸がんが見つかった方や大腸ポリープの数が多かった方は、1年後に検査を受けてほしいですね。特に異常がなかった方は、3年くらい間隔を空けてもいいでしょう。当院では、検査結果や患者さんの背景に合わせ、受診間隔をお伝えしています。

ドクターからのメッセージ

具嶋 正樹院長

内視鏡検査は、大腸がんや胃がんをはじめとする重大な疾患の早期発見につながる検査です。当院では、できるだけ苦痛に配慮した内視鏡検査を行っていますので、胃や腸の症状にお悩みの方はぜひご来院ください。診療にあたっては、患者さんの症状や気がかりに思っていることを丁寧にくみ取り、必要な治療や検査を提示し、話し合いながら今後の方針を決めています。無理に検査を行うようなことはいたしませんので、まずはご相談ください。

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