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松岡 博文 院長の独自取材記事

まつおか内科クリニック

(北九州市小倉北区/旦過駅)

最終更新日:2024/12/06

松岡博文院長 まつおか内科クリニック main

西鉄バス・宇佐町停留所より徒歩約2分の場所にある「まつおか内科クリニック」。院長の松岡博文先生は、産業医科大学を卒業後、東京労災病院、山口労災病院、小倉記念病院などで研鑽を積んだ内科のスペシャリスト。自己研鑽を怠らず、日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本肝臓学会肝臓専門医の資格を取得した。同クリニックでは精度の高い検査により、胃がんや大腸がん、肝臓がんなどの早期発見・早期治療に努めている。温厚で親しみやすい人柄が魅力で、「患者さん一人ひとりとの対話を大切にしたい」と語る松岡院長に、診療のポリシーや同クリニックの特徴などをじっくり聞いた。

(取材日2022年6月18日/情報更新日2024年11月25日)

伯父の意思を継ぎ、地域の人々の健康を守る

医師をめざしたきっかけと、消化器内科を専門に選んだ理由をお聞かせください。

松岡博文院長 まつおか内科クリニック1

医師を志したのは、伯父の影響が大きいです。もともと当クリニックは「岸川医院」を前身として、1975年に伯父が開業しました。伯父には子どもがいなかったこともあり、当初から私に自分の後を継がせたいという気持ちがあったようです。小さい頃から実の息子のようにかわいがってもらい、気づいたら「将来は医師になるものだ」と思うようになりました。いざ進路選択の時期になると少し迷いもありましたが、伯父が患者さんから感謝される姿を見て「やりがいのある仕事だ」と思ったこと、私自身、よくケガをして医療に助けられたことから、医師の道に進むことを決意しました。消化器内科を専門にした理由は、がんの早期発見や生活習慣病の予防などにより、皆さんの健康に貢献できることに魅力を感じたからです。大きな病気になる前の段階から、健康管理のお手伝いをしたいと考えています。

大学卒業後から院長就任までの経緯を教えてください。

産業医科大学を卒業後、同大学病院や東京労災病院、山口労災病院、小倉記念病院に勤務し、さまざまな疾患の診断、治療に携わってきました。所属した医局の方針は「すべてを見ろ」。その言葉のとおり、専門分野だけに固執せず、視野を広げられるよう、腎臓や呼吸器など専門外の分野も幅広く学ばせていただきました。その経験が今の私にとって大きな財産になっています。当クリニックで働くようになったのは2004年からで、先代の伯父がリタイアしたタイミングで院長に就任しました。当初は大学病院で専門分野を極めたい気持ちが強く、開業医に転身することに正直に言って葛藤がありましたね。しかし、診療を続けているうちに、地域の方々の医療の入り口としての役割を担うことの大切さを感じるようになりました。現在は誇りを持って、日々の仕事に取り組んでいます。

どのような患者さんが多く通われていますか?

松岡博文院長 まつおか内科クリニック2

この地域はご高齢の方が多くお住まいなので、その方たちが中心です。主訴としては、高血圧症や糖尿病、脂肪肝などの生活習慣病で来院される患者さんが多い傾向にあります。最近では、健康診断などで異常を指摘されて来院される40、50代の方も少しずつ増えてきました。働き盛りの世代こそ、早めの受診を心がけていただきたいです。この地で長く診療してきたため、長いお付き合いになる方もたくさんいらっしゃいます。時には専門外の質問を受けることもありますが、わからないことは「次回までの宿題」にさせてもらって、できるだけ答えるように努めています。そのほうが私も勉強になりますしね。

かかりつけ医として総合的な内科診療を実践

こちらのクリニックならではの特徴はありますか?

松岡博文院長 まつおか内科クリニック3

先ほどお話ししたように、多岐にわたる診療経験を積んできましたので、内科疾患全体を幅広く診させていただいています。地域のかかりつけ医として、さまざまなニーズに応えられる存在でありたいですね。私は、総合内科や消化器病のほか、肝臓疾患を専門としていますが、肝臓内科を専門的に診療できるクリニックは少ないのが現状です。そうした症例に対応できる点も強みの一つだと思っています。肝臓は沈黙の臓器といわれ、自覚症状が出た際には病状が進んでいるケースが多いので注意が必要です。当クリニックでは、これまで培った診断力を生かし、些細な異常も見逃さないよう努めています。健康診断の結果が正常値でも、実は気をつけるべきケースがあるため、気になることがあれば何でもご相談いただきたいと考えています。

こちらで受けられる検査について教えてください。

血液検査のほかに、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)、下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)、肝臓の状態を調べる腹部超音波(エコー)検査を実施し、胃がんや大腸がん、B型・C型肝炎、肝がんなどの早期発見・早期治療に努めています。胃カメラは、鼻から挿入する経鼻内視鏡を導入。口から挿入する経口内視鏡に比べて苦痛が少ないのが特徴です。眠った状態で行えるよう麻酔薬を用いる経口検査もありますが、それなりのリスクを考えなければなりません。経鼻内視鏡の場合、麻酔をほとんど必要としないため、体への負担も軽減できるのがメリットです。勤務医時代から数多くの検査を手がけており、手技には自信があります。さらに専門的な検査や高度な治療が必要と判断したときは、連携している専門医療機関への紹介もスムーズです。

働き盛り世代が気をつけるべきポイントは?

松岡博文院長 まつおか内科クリニック4

中高年の方に気をつけていただきたいのが、高血圧症や糖尿病、脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病です。いずれも自覚症状がほとんどないため、気がつかないうちに少しずつ進行します。働き盛りの世代は何かと忙しく、ご自身の健康管理がおろそかになりがちだと思いますが、これらは放っておくと、やがて脳卒中や心筋梗塞といった重大な病気を引き起こす可能性があります。場合によっては命に関わることもあり、一命を取り止めたとしても重い後遺症が残るケースが少なくありません。一方、早期に適切な対処をすれば、大きな病気を予防することも望めます。将来を長く健康に過ごすためにも、健康診断で異常が見つかったら早めに受診していただきたいです。

納得いく治療のために、患者との対話を重視

生活習慣病の治療について教えていただけますか。

松岡博文院長 まつおか内科クリニック5

高血圧症や糖尿病になったら一生薬を飲まないといけないと考える方が多いようですが、日頃の生活習慣の見直しで、薬を止めたり減らしたりすることは可能です。どんな薬でも大なり小なり副作用があるため、なるべくなら飲まないに越したことはありません。当クリニックでは生活習慣改善の指導を基本とし、薬に頼りすぎない治療を行っています。食事と運動の見直しが治療の中心となりますが、中でも食生活の改善は重要です。しかし、私たち人間にとって食べることは喜び、楽しみですから、無理なく続けられる方法をアドバイスさせていただいています。社会人の方が運動習慣をつけるのはなかなか難しいと思いますが、できることから少しずつやっていくことが大切です。義務感に駆られるのではなく、趣味にひもづけて楽しみながら体を動かすことをお勧めしています。

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

患者さんご本人が納得した上で治療を進めることが大切ですので、ご自身の病気や治療内容についてご理解いただけるよう、患者さんとの対話を大切にしています。特に初診では時間をかけてお話を伺うようにしていますね。その際、医学的な専門用語を使わず、わかりやすい言葉で説明することを心がけています。生活習慣病の患者さんに対しては生活習慣の指導を行いますが、食事にしろ、運動にしろ、一度身についた生活習慣はすぐに改まらないものです。根気強く繰り返し説明して、患者さんが主体的に治療に取り組めるよう支えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

松岡博文院長 まつおか内科クリニック6

病院に行くことにためらいを感じている方も多いかもしれません。当クリニックは、何でも気軽に相談できる地域のホームドクターをめざしています。ちょっとしたことでも気になることがあれば、どうぞお気軽にお立ち寄りください。医師が相手だと話しにくい場合は、経験豊富なスタッフがお話を伺います。年齢を重ねると気をつけたい生活習慣病やがんは、早期発見が何よりも大切です。健康診断などで数値の異常や要検査を指摘された方は、早めの受診をお勧めします。私もそうですが「わかっちゃいるけど、なかなかできない」ということもあるでしょう。お一人お一人に合わせて、無理なく継続できる方法を一緒に考えていきます。どんなことでも気兼ねなく、ご相談ください。

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