山田 瑞穂 院長、山田 恵爾 先生の独自取材記事
山田内科クリニック
(松山市/松山市駅)
最終更新日:2023/10/16
松山市駅から歩いて5分という好立地にある「山田内科クリニック」。周辺はオフィスビルも多く、地元の住民だけでなく仕事帰りの働き盛りの男性や若い女性の受診も多い。山田瑞穂院長は愛媛大学医学部を卒業後、済生会松山病院で勤務医をし父親から同クリニックを継承、2020年1月に院長に就任。医師であり弟の山田恵爾先生は東京で勤務医として働き、現在は地元に戻り兄弟二人三脚で診療を行っている。「誰でも気軽に立ち寄れる診療所」をめざしており、院内は落ち着いたカフェのような空間。兄弟ならではのチームワークを生かし、患者一人ひとりに寄り添った診療や訪問診療にも注力している。医師が2人になり、よりパワーアップした「山田内科クリニック」の山田瑞穂院長と山田恵爾先生に想いを聞いた。
(取材日2023年8月31日)
兄弟二人三脚、医師が2人に
クリニックの医師が2人になったと伺いました。
【瑞穂院長】そうなんです。弟の山田恵爾医師が東京の大森赤十字病院から地元に戻り、当クリニックの医師が2人になりました。2人になったことで午前午後と担当を変わることができ、より在宅医療にも力を入れることができています。相談相手が増えることで、患者さんもより気軽にお話をしてくださる方が増えたように感じています。もちろん、患者さんからお伺いした内容についてはお互いが共有するようにしており、医師が2人になっても患者さんに寄り添った診療は変わりませんのでご安心ください。
地元に戻ってきてクリニックでの勤務はいかがですか?
【恵爾先生】大学時代から愛媛を離れて、以前勤務していたのも東京の病院でした。勤務医として働いていた時はどうしても必要な情報のみで、患者さん一人ひとりに寄り添う時間が少なかったのですが、クリニックでの勤務は患者さんがプライベートなお話もしてくれるのがうれしいです。兄と違い口下手なのですが、何でも聞いてもらえるような話しやすさを心がけ、兄と変わらぬコミュニケーションを大切に診療を行っています。
来院される患者さんはどのような方が多いですか?
【瑞穂院長】父の代から長年定期的に通っている地元の患者さんは高血圧や糖尿病などの生活習慣病が多いです。そして、周辺の環境もありオフィスが多いため働き盛りの男性や女性なども多く来院されます。働き盛りの方は疲労回復が期待できるにんにく注射や、慢性肝疾患における肝機能改善のための注射を希望される方もいらっしゃいますね。少しでも体に異変を感じたら無理をしすぎず気軽に立ち寄って相談してください。
早期発見が大切、些細なことでも気軽に相談を
診療の際に心がけていることはどんなことでしょうか?
【瑞穂院長】当たり前のことではありますが、患者さんの話をよく聞き質問することです。そして、何でも聞いてもらえるように話しやすい雰囲気を心がけています。プライベートな内容から普段の生活を知ることができ、生活習慣病の改善に役立つアドバイスなどをお話しできることもあるので、まずは患者さんの話をしっかりと聞いて、悩みや診てもらいたいことを察知するようにしています。
【恵爾先生】お話の内容や現在の症状などから些細なことでも、病気の早期発見につながることもあります。早期発見、早期治療を行うことで患者さんの体への負担も少なくなる場合が多いので、迅速に病気を見つけるためにも話をよく聞くということはとても大切だと思っています。
瑞穂院長は現在も済生会松山病院で外来を担当しているそうですね。
【瑞穂院長】当院の休診日である木曜日に週に一度だけ済生会松山病院の外来を担当しています。これは医院を継承した後も続けさせていただいています。クリニックでは見かけないような疾患だったり、先進の医療情報を専門の先生に相談することもでき、当院を受診する患者さんのお役に立てると考えています。勉強の意味も含めて、今後も外来勤務は続けていく予定です。当院でより踏み込んだ検査が必要な方、入院の必要がある方はすぐに紹介することもできますので、総合病院との連携は大切にしています。
SNSでの情報発信を積極的にされているとか。
【瑞穂院長】忙しい方が多い現代ですのでSNSで発信することによって、主婦の方などでも隙間時間に見ていただけるかなと思って投稿をしています。投稿を作ってくれているのは妻なのですが、女性ならではの目線でわかりやすく、そして少しプライベートも盛り込んでいます。こんな診療メニューや症状があるのだなと興味を持っていただければうれしいです。
誰もが気軽に立ち寄れるクリニックをめざす
クリニックに見えないカフェのような空間が気になります。
【恵爾先生】当院は2021年9月にリフォームを行いました。ガラス張りにし、木目を基調とした温かい雰囲気の空間を意識して医療機関らしさをなくしました。窓辺にあるカウンター席は充電もできるようにコンセントもあります。クリニックの待ち時間は憂鬱な気分になる方もいらっしゃると思いますので、少しでも患者さんに快適に過ごしてもらえるようにしました。実は外で使っている当院の看板は先代から受け継いだもので新しく変えていません。先代への感謝を忘れず、患者さんが足を運びやすい院内づくりというのが一番のこだわりです。
毎日お忙しいと思いますが、健康への心がけなどはありますか?
【瑞穂院長】ありがたいことに2人体制になりプライベートの時間もとれるようになりました。子どもと思いっきり遊んだり、ペットのボストン・テリアや家族とのお出かけを楽しんだり、好きなものを食べたりとストレスをためないことが一番の健康法です。
【恵爾先生】ジムに行って体を鍛えることや休日には趣味の釣りを楽しむことです。院長と同じくストレスをためず好きなことをして過ごすのが健康へつながっていると思います。大好きなお酒ももちろん飲みますよ。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
【瑞穂院長】毎日忙しい方が多く、少しの体調不良なら自分のことは後回しにしてしまう方も少なくないと思います。少しでも体調に変化を感じたら些細な症状でも受診してください。病気ではない場合でも、当院では疲労回復のための注射なども用意しています。自分の不調に気づけるのは自分だけです。そして、来院された際には現在の状況など詳しくお話をお聞かせください。
【恵爾先生】兄弟ならではの団結力を生かし、地域に根差したホームドクターとして、そして地域に縛られず訪問診療を通して、より幅広いエリアの患者さんのために力を尽くしていきたいと考えています。気軽に仕事帰りなどに足を運んで、なんでもお話しいただけたらうれしいです。