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豊島 史彦 院長の独自取材記事

とよしま胃腸内科クリニック

(松山市/上一万駅)

最終更新日:2020/11/25

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祖父である豊島殖先生が1953年に創業し、父親の豊島正憲先生が受け継いできた「豊島医院」の後継者として、2020年11月、新院長に就任した豊島史彦先生。これを機に、名称を「とよしま胃腸内科クリニック」と改め、建物も一新し、伝統を継承しつつ、新たな歴史を刻み始めることになる。「これまでと変わらず地域に密着した医療を提供し続けるとともに、専門である消化器内科については、診断から治療まで、より精度の高い医療で患者さんのお悩みに応えたい」と語る豊島院長に、診療の上で大切にしていることや患者への想い、今後の展望など、たっぷりと聞かせてもらった。
(取材日2020年11月2日)

70年の伝統を守り、新たな体制での診療をスタート

先生が医院を継承されるまでの経緯を教えてください。

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私は京都で生まれたのですが、「豊島医院」の院長をしていた祖父が倒れたため、父が医院を継ぐことになり、小学生時代に家族で松山に移りました。それから兵庫医科大学への進学を機に再び関西へ。将来的には帰ってくることを考えていたので、大学卒業後は内科へ進みました。同大学の内科学消化管科に所属し、内視鏡検査や消化管がんの化学療法などの研鑽を積み、さらに幅広い消化器系の疾患を研究するため、順天堂大学医学部付属練馬病院の消化器内科に勤務。そこでは胆のう、肝臓、膵臓に関する内科診療について学びました。大学病院では臨床と研究に携わってきて、気づけば医師として13年。そろそろ継ぐことを視野に入れて、地域医療を学ぶために2016年より4年半の間、松山市のおおぞら病院にお世話になりました。そこで広く内科一般診療やリハビリテーション、健診業務も経験させていただいたのち、2020年11月に医院を継ぐことになりました。

リニューアルされた院内は開放的で癒やされますね。

ありがとうございます。コンセプトとしては、いわゆる医院らしくない、あったかい感じです。待合室は開放感のある吹き抜けにして、緑などのナチュラルな色味でリラックスできる空間を意図しました。照明も暖色系にしています。また当院はご高齢の患者さんが多いので、車いすの方や足の悪い方も無理なくお越しいただけるようアプローチをスロープにするなどユニバーサルデザインを採用しました。診療室や検査室などの配置にも回遊性を持たせて、効率的に検査を受けていただけるよう動線にもこだわっています。院内では無線LANも利用していただけますので、待ち時間もゆっくり過ごしていただけたらと思います。

先生が特に力を入れている診療とは?

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大学病院に勤務している頃より、機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群についての研究を行ってきました。機能性ディスペプシアは、胃痛や胃もたれなどの症状が続いているにもかかわらず、内視鏡検査を行っても特に異常が見られないというもの。目に見える異常がないのに、胃の働きに問題が生じる疾患です。一方の過敏性腸症候群は、大腸に潰瘍や炎症などの症状がないにもかかわらず、腹痛や便秘、下痢などが続く消化管の機能障害が生じるもの。どちらも病院で検査をしても原因がわからず、悩んでいる患者さんの多い疾患です。当院では、そんな患者さんにもご対応できるように、精神的なアプローチはもちろん、どこに原因があるのか、お話をしっかりと聞いて探っていくことを大切にしていきたいと思っています。また内視鏡検査や血液検査ではわからない異常、消化管の動きや知覚過敏などの部分も丁寧に診療していきたいと考えています。

精度の高い検査をめざし、早期発見に努める

お父さまの正憲先生も現役で診療を行うと伺いました。

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父には週に一度、私が不在の際の診療をお願いしています。そのため、診察室も2つ設けました。やはり、父でないと駄目という長年の患者さんもいらっしゃいますからね。また、父は神経内科・老年科を専門としていて、認知症やパーキンソン病などの患者さんを中心に診療しています。患者さんにご高齢の方が多く、認知症もニーズが高まっているんです。当院では以前から往診も行っていて、認知症の高齢患者さんに関してはご自宅を訪問して診ることが多いのですが、今後はそこも父から引き継いでいけたらと考えています。

地域の医院として、検査にも力を入れたいと考えていらっしゃるそうですね。

私たちのような町の医院にできることは、胃カメラや大腸カメラといった内視鏡検査などにより、消化管がんなどの病気を早期発見すること。健康診断で再検査となった方はもちろんですが、40代を過ぎて検査をしていないなという方にはぜひ一度受けていただきたいですね。当院では内視鏡検査のほかに、肝臓や膵臓、胆のうなどを診る腹部エコー検査、心電図検査に対応し、今後は健診・人間ドックも実施していく予定です。また血液検査に関しても、糖尿病や肝臓・腎臓の数値、またコレステロールなども院内で出せるように設備を整えましたので、精密な検査結果をスピーディーにお伝えすることができると思います。また、脂質異常症や糖尿病など生活習慣病の診断も可能ですから、診断から治療への流れをスムーズに行えるかと思います。

検査を提供する環境にもこだわっているとか。

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やはり健診、特に内視鏡検査は皆さん緊張されると思いますから、できるだけリラックスして過ごしていただけるように環境を整えました。例えば検査の前に待機していただく場所は、すべて個室に。内部にはテレビやチェアがあり、ゆったりとテレビ鑑賞などをしながら検査までの時間をお過ごしいただけます。また、大腸カメラの場合は当日に下剤を飲んで検査まで待機していただくのですが、各部屋の中にトイレもついているので、トイレで他の患者さんとばったりなんてこともありません。少しでも検査へのハードルが下がればいいなと、スタッフ一同心がけていますので、ぜひご安心して検査に臨んでいただければと思います。

ヒアリングと共感を大切に、患者の症状に寄り添う

診療について、先生が心がけていることとは?

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しっかりと話を聞いて、共感することですね。それで時間がかかりすぎることがあるのですが……(笑)。特に機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群は原因不明な点が多いので、ヒアリングが大事。いろんな病院を回ったけど何が原因かわからず悩んでいるという方も多いので、まずは機能性ディスペプシアという病気があるということを知っていただくだけでも違うと思うんです。皆さん緊張やストレスで胃腸の動きが悪くなって、便秘や下痢になることってありますよね。また睡眠不足など生活の乱れも、胃腸に影響を与えることが考えられます。そういった原因をヒアリングによって探り、胃酸過多や知覚過敏など、その方の症状や希望に合わせた薬をご提案していきます。

お忙しい日々かと思いますが、ご趣味や休日の過ごし方を教えてください。

プロ野球観戦が仕事終わりの楽しみですね。松山市内に同じ野球チームを応援するファンの集まる店があるので、そこで試合を観ながらお酒を飲みつつ、おでんをつまむのが息抜きですね。今シーズンは甲子園での観戦はかないませんでしたが、昨年までは年に一度は必ず甲子園で観戦していました。そのときはもちろんユニフォーム着用です。また大学時代から松山に戻るまで、20年ほど兵庫県の尼崎に住んでいたのですが、尼崎は熱狂的なファンが多い町です。すごく気楽な空気感を持つ町で、男の一人暮らしには快適でした。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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70年近く続いてきた伝統を守り、地域の患者さんをしっかりと診ていくことをまず念頭において診療を行っていきたいと思います。祖父の代から何十年と来てくださっている患者さんもいらっしゃいますから、そういう方を大切にしていきたいですね。そして今後は消化器分野に関して、より専門性の高い医療を提供していきたいと考えています。胃痛や胃もたれ、胸焼け、便秘、下痢など、何かしらの胃腸症状がある場合は、気兼ねなく来ていただきたいですね。まずはそこに重大な病気が隠れていないか、しっかりと検査することが第一です。それで何も異常がなければ安心ですし、それでも痛みなどの症状が続く場合は別のアプローチをしていく必要があります。異常がなければそれで良しではなく、ストレスとなる痛みや不快な症状を取り除き、患者さんが健やかな日々を送れるように。ヒアリングと共感を大切に、これからもお一人お一人に寄り添っていければと思います。

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