設備とスタッフが支える
生理機能検査と心臓リハビリテーション
医療法人社団 田原内科医院
(高松市/林道駅)
最終更新日:2026/10/30
- 保険診療
命の根本に関わる心臓や血管を中心に全身の診療を行う循環器内科において、重症化を回避し、適切な治療につなげるために重要なのが生理機能検査だ。その診断をもとに投薬治療や手術を行うほか、心臓リハビリテーションも、ポンプ機能や身体能力の維持・向上に役立つとされている。有床診療所「田原内科医院」は、ホルター心電図や運動負荷心電図、心臓・頸動脈・下肢血管の超音波検査、血圧脈波検査など、専門病院並みの検査体制を備える。心疾患を抱える患者だけでなく、心疾患の後遺症や足腰の衰えに悩む患者に対し、一人ひとりに寄り添った心臓リハビリの提供にも注力している。今回は臨床検査科主任の坂東さんと、リハビリテーション科主任の山田さんに、検査体制とリハビリについて目的や大切にしていることを聞いた。
(取材日2026年10月22日)
目次
超音波や心電図、血圧脈波検査で早期発見に尽力。心臓リハビリテーションで患者の暮らしをバックアップ
- Q心臓や頸動脈、下肢の超音波検査について教えてください。
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A
▲心臓の動きや弁の状態などを詳しく調べる心エコー検査
【坂東さん】心臓超音波検査は心臓の大きさ、筋肉の動き、心臓弁膜症や先天性疾患、心不全の有無などを確認します。主に胸痛や動悸、めまい、呼吸苦、むくみなどがある方に行い、これらの症状がなくても心電図異常が指摘された方や高血圧など基礎疾患がある方にも行うことがあります。頸動脈超音波検査は脳へ血液を送る血管に危険なプラークがないかを調べます。動脈硬化の指標となり、脳梗塞を引き起こす危険性の予測や予防が目的です。主にめまいや頭痛、上肢の血圧に左右差がある方へ行います。下肢血管超音波検査は、動脈と静脈の状態を調べるもので、静脈では血栓の有無や下肢静脈瘤を評価し、動脈は狭窄や閉塞部位の有無と評価が目的です。
- Qホルター心電図や運動負荷心電図、血圧脈波検査も行っています。
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A
▲血管の硬さや詰まり具合を調べ、動脈硬化の評価に役立てる
【坂東さん】どれも安静時心電図で捉えられない異常を調べる検査です。ホルター心電図は小型の機械を胸に装着し、帰宅して24時間記録することで、日常生活のどのタイミングでどの程度の不整脈が出現するかを見ます。運動負荷心電図は、心臓にストレスを加えることで異常が出現するかどうかを見ています。血圧脈波検査では、左右上腕と足首の血圧を同時に測定し、血管の硬さや詰まり具合を調べています。スクリーニングとして高血圧、糖尿病、脂質異常など動脈硬化リスクの高い方に実施されるほか、間欠性跛行、足のしびれや冷え、血行不良を訴える方にも足の血管に詰まりがないかを検査します。
- Q検査にあたって心がけていることを教えてください。
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A
▲運動時の心臓の変化を調べる運動負荷心電図検査
【坂東さん】生理検査室のメンバーはそれぞれ専門分野を持っており、お互いに役割分担をしながら業務を行っています。検査結果に緊急性のある異常やちょっとした変化も医師に直接伝え、診療側と密な連携を取ることを意識しています。また、患者さまには検査前に所要時間や手技を説明することや、検査中は痛みや不安がないように声かけをさせていただいています。検査をリラックスして受けていただくことで医師の前だと緊張して言えなかったことも、私たちの前で話してくださることもありますので、伝え損ねた症状がないかを患者さまにお聞きすることもあります。
- Q心臓リハビリテーションは、どういった目的で行われるのですか?
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A
▲心臓への負担に配慮し、一人ひとりに合った運動をサポート
【山田さん】心臓に負担をかけすぎないよう適切な運動を行い、体力や筋力を回復・維持する目的で心臓病だけでなく足腰の衰えや脳卒中後の後遺症がある方にも対応しています。当院ではまず心臓の状態や体力、筋力、歩行能力、可動域等を評価し、ストレッチや筋力トレーニング、ウォーキングなどの有酸素運動を組み合わせた運動プログラムを個別に作成します。心臓に病気のある方は運動不足も良くありませんが、無理な運動によって負担をかけすぎないことも大切です。検査を通して患者さんの状態を詳しく確認し、その結果をもとに医師とリハビリスタッフが連携し、適切で効果が見込める範囲を判断しながら運動の種類や強さ、時間を調整しています。
- Qリハビリにおいて、どのようなことを大切にされていますか?
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A
▲患者との対話を大切にし、日々の暮らしを支えるスタッフ
【山田さん】長く付き合っていくことの多い心臓の病気だからこそ、患者さんが相談しやすい距離感を大切にしています。患者さんの暮らしや好きなこと、やりたいことなど、いろいろなお話をするようにしているんですよ。リハビリは疲れるし大変だけれど、少しでも楽しい時間だと感じてもらえたらいいなと思いますし、安心して継続できるようなサポートをしていきたいです。そして単に運動するだけでなく「日常生活をできるだけ自分で行う」「住み慣れた自宅で元気に暮らす」といった、それぞれの目標を大切にしたリハビリを行うことで、地域の方々が楽しい人生を送る一助になれたらという思いで日々取り組んでいます。

