がん早期発見・早期治療へつなぎ
安心して受けられる内視鏡検査を
豊田内科胃腸科
(呉市/呉駅)
最終更新日:2026/04/30
- 保険診療
全がんの中で罹患数が最も多いとされている大腸がん、そして3位に挙げられている胃がん。どちらも発症初期はほぼ無症状なので自身で気づくのは難しい病気だ。治すためにも早期発見が重要だからこそ、定期的な内視鏡検査が推奨されている。とはいえ「つらい」「痛い」というイメージがつきものの内視鏡検査を受けるには勇気がいるものだ。「豊田内科胃腸科」院長を務める平田真奈先生は、研修医時代に「呉共済病院」で内視鏡に触れて技術を習得し、その後も複数の勤務先でスキルアップを図ってきたベテラン医師だ。「患者さんにとって負担の少ない内視鏡検査を行うことが、予防医療につながります」。現在も検査の苦痛を減らす工夫を重ねているという平田院長に、普段行っている内視鏡検査の流れや、検査に対する思いなどを教えてもらった。
(取材日2026年4月10日)
目次
自覚症状がなくとも一度は検診を、痛みの少ない内視鏡検査でがんリスクの早期発見へ
- Qまずは胃・大腸内視鏡検査について教えてください。
-
A
▲選べる内視鏡で負担を軽減
胃の検査では、内視鏡で食道と胃を診ていきます。かつては口から内視鏡を入れる「経口内視鏡」のみでしたが、最近は鼻から管を入れる「経鼻内視鏡」もあり、患者さんの希望によって選ぶことができます。経鼻内視鏡は舌の付け根や喉の奥に触れないため嘔吐反射や息苦しさが起こりにくいのが特徴ですが、鼻の形状やコンディションによって挿入が難しいケースもあります。特に花粉症の方は、症状がひどいシーズンを避けたほうが無難です。大腸の検査は、前日と当日に下剤を服用しておなかの中を空っぽにした状態で、肛門から内視鏡を挿入して診ていきます。ご希望があれば、鎮静剤を使用して検査をすることも可能です。
- Q女性医師による内視鏡検査を希望される方は多いですか?
-
A
▲女性特有の悩みも安心して相談できる
「女性同士のほうがお願いしやすい」という理由で希望される女性の患者さんは一定数おられます。当院は一般内科診療や乳腺エコー検査なども実施しているので、例えば更年期症状や婦人科系、乳腺周りなど女性特有の疾患について、内視鏡検査を受けたついでに相談することもできます。そうした場合はお悩みに合わせて対処をさせていただき、専門的な処置が必要な場合は連携病院へご紹介をしています。時には尿漏れやお尻周りのお悩み相談にも乗ります。「先生だから気軽に話せた」と思っていただけたらうれしいですね。また検査に関しては「意外と楽だった」と感じていただけるよう配慮しています。
- Q内視鏡検査はどのような人が受けるべき検査ですか?
-
A
▲気になる症状があれば早めの受診を
胃と大腸の内視鏡の検査は、少なくとも40歳を過ぎたら一度は受けることをお勧めします。慢性的に腹痛や胃痛などがあるという方は、年齢に関わらず受診されたほうが良いでしょう。また、ご家族に胃がんや大腸がんに罹患した人やピロリ菌で陽性反応になった人がいらっしゃる場合は、無症状でも早い段階で検査を受けておくのが良いと思います。必ず検査を受けていただきたい方は、おなかの張り感やお尻からの出血といった症状のある方、またはご自身に何らかの症状があり、なおかつ親族に胃腸の病歴がある方です。内視鏡検査に関しては市の検診や、行政が発行するクーポン券もあるので、ぜひ活用してください。
- Q内視鏡検査の際に心がけていることを教えてください。
-
A
▲適切な処置と丁寧な検査の実施を心がけていると話す平田院長
医療ミスを防ぐための適切で精密な処置と、患者さんに苦痛がないよう丁寧な検査を実施するという2点です。リラックスして検査を受けていただけるよう、患者さんにはこちらから積極的にお声がけするよう気をつけています。また検査中にも、緊張をほぐすために呼吸法を指導しながら、そのリズムを見て内視鏡を挿入するようにしています。少し苦痛が伴いそうな場合は、体位の変換などもこまめに行っています。中には病院という場所にいるだけでも緊張してしまう患者さんもいらっしゃいますから、待合室や控室は淡いトーンの色を使用するなど、環境づくりにも心を砕いています。
- Qこちらで受けられる内視鏡検査の特徴を教えてください。
-
A
▲新鋭の機械を使用した内視鏡検査を行っている
胃・大腸ともに、見落としを減らすため新鋭の機械を使用した内視鏡検査を行っています。ご希望があれば、苦痛を抑えウトウトとした状態で検査を受けられるよう、鎮静剤を使用することもできます。ただし鎮静剤を使用する場合は車やバイクの運転ができないので注意が必要です。大腸検査時にはおなかの張りや検査後の苦痛に配慮し、吸収されやすい二酸化炭素ガスを使用し、適宜ガスを抜くようにしています。また、検査で大きめの病変が見つかった場合は、すぐに連携の総合病院とつなぐことができるので、安心していただければと思います。

