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新谷 貫之 院長の独自取材記事

新谷整形外科医院

(広島市安佐北区/玖村駅)

最終更新日:2024/04/15

新谷貫之院長 新谷整形外科医院 main

広島市安佐北区に位置する「新谷整形外科医院」は、1982年に開業し、2022年で開業40周年を迎えた歴史ある医院。30台分以上の駐車場を備えているほか、目の前にバス停留所があるため車でもバスでもアクセスしやすい。院長の新谷貫之先生が同院を開いたのは35歳の時。以来、「痛いところをできるだけ取ってあげたい、動かないところをできるだけ動くようにしてあげたい」という想いで患者の症状に向き合ってきた。さまざまな種類の機器が置ける広いリハビリテーション室があり、治療の種類も多彩だ。ブロック注射をはじめ、運動療法、物理療法なども実施する。温厚な人柄の新谷院長のもとには、家族2世代、3世代にわたり来院する患者もいるという。詳しく話を聞いた。

(取材日2022年7月7日)

40年前、開発真っ只中の地に開業

医師をめざしたきっかけを教えてください。

新谷貫之院長 新谷整形外科医院1

私の父は旧双三郡吉舎町で飲料水やアイスクリームを製造販売しておりました。私は漠然と家業を継ぐのだろうなと思っていましたが、高2の時父から「お前は商売人には向いていない。家のことは心配せず、医者になれ」と言われました。小さい時から一緒に過ごした叔父さんたちも産婦人科医師・歯科医師になっており、医師という仕事は良いなと思う気持ちもあり、医学の道に進むことになりました。医師となるきっかけを示してくれた父には、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

この地に開業されたのはなぜですか?

昭和大学医学部を卒業後、すぐに広島大学医学部整形外科に入局して10年勤めました。当時の医局の考えとして、10年経験を積めば開業できるだろうという目安があったので、私ももれなく10年たって開業を決意しました。知り合いから、安佐北区に良い土地があるのでどうか、という話があり来てみたのですが、その土地からほど近くの当時資材置き場だったこの土地が気に入りました。地主の方に連絡したら運良く話がまとまり、ここに開業を決めました。私なりに漠然と、この土地にピンとくるものがあったんでしょうね。当時は近くの団地がちょうどできた頃で、子どもも増えている時代でした。医院のすぐ近くには家がないので最初は患者さんが来るかと心配していましたが、団地の方が来てくださり、軌道に乗ることができました。

広い土地と大きな建物が印象的ですが、医院の造りでこだわったところはどこですか?

新谷貫之院長 新谷整形外科医院2

建物での一番のこだわりは広いリハビリテーション室を設けたことです。広ければ広いほど、さまざまな種類の機器を置くことができますし、その分、治療の手段を選ぶ幅が広がります。開業当時は電気での物理療法が主流の時代でしたので、多くの患者さんに対応できるのは強みでした。また、駐車場が広く取れたところは良かったと思います。30台以上止められるスペースがあるので車でのアクセスに便利となっています。また、以前まで入院設備を備えていたスペースも、現在は第二リハビリテーション室として有効活用しています。現在は手術が必要な患者さんは大規模病院に紹介するなど連携を取っていますが、開業から20年ほどの間は当院で手術もやっていたんですよ。

可能性を広げるために選択肢を多く持ちたい

どんな主訴が多いですか?

新谷貫之院長 新谷整形外科医院3

首、肩、腰、膝を痛めたり、腕や足がしびれたりして来られる方が多いです。最近はパソコンやスマートフォンなどの見すぎで首を痛めたり、手がしびれてしまったり方も多いですね。私の使命はとにかく痛みを和らげて楽にしてあげること、動けなくなった人に動くようになってもらうことなのです。そのためにさまざまな治療法を用意しています。特に多いのが注射による治療で、痛みがある箇所の神経の近くに薬液を注射するブロック注射を実施することが多いです。これは即効性が期待できるものだと考えています。注射はなるべく痛くないように、話の流れの中で気をうまく散らしながら打っています。他には、理学療法士による運動器リハビリテーション、体を動かす運動療法、電気などを使用した物理療法、鍼灸師による鍼も実施しています。

先生がご興味を持っている分野などありますか?

関節運動学的アプローチと言って、仙腸関節の機能異常が体に起こる痛みの大きな原因となっている、という考えのもと、関節神経運動学に基づいて痛みを解消することをめざすアプローチに関心を持っています。少しでも患者さんのお力になれる可能性を広げるために、選択肢の一つとして考えています。今でも月に一度勉強会に参加し、研鑽を積んでいます。

どの年齢層の患者さんが多いですか?

新谷貫之院長 新谷整形外科医院4

開業当時は子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の方に来院いただいていました。今でも若い方は来られますが、年月がたつにつれて、やはり高齢の方の割合が増えてきましたね。開業して40年もたつと、「私、開業の時に荷物運びを手伝ったんですよ、もう40年になるんですね」という患者さんがいらっしゃったり、開業当時に子どもで来てくださっていた方のお子さんが来てくださったり、2世代、3世代で利用してくださっている方もいらしてうれしい限りです。

生涯現役、常に努力していきたい

モットーは何ですか?

新谷貫之院長 新谷整形外科医院5

「親切、笑顔、優しさ」です。医療においてはこれが一番大切なことだと思っています。このモットーを心に置いて、説明を十分に行い、病気をよく理解してもらい、そしてあらゆる治療手段を駆使して改善に導き、いつもと変わらぬ生活に復帰してもらえることをめざして、日々努めています。

休日はどのように過ごしていますか?

ゴルフをしたり、音楽を聴いたり、読みたいと思い手元に置いてある本を読んだり、部屋を片づけたり等々、楽しい息抜きをしています。幸いなことに病院・自宅の裏を少し行った所に山あいの蹊があり、四季折々の美しい景色を堪能しながら毎日30分歩いています。日曜日には時間を伸ばし、1時間ぐらい歩きます。緑の山野の中を歩くのは、たいへん気持ちの良い気分転換になります。

今後の展望を教えてください。

新谷貫之院長 新谷整形外科医院6

生涯現役、死ぬまで元気を目標に、これからも常に努力していきたいと思います。最高の老後とは元気で動けることと思います。でもそれは、何もしないで手に入るものではありません。心・頭・体が元気で過ごせるように睡眠・栄養・運動に留意し、それらを日々鍛え、与えられた使命である「痛みを取り、動けるようになってもらい、いつもどおりの生活に戻ってもらう」ことをめざし、そのようなことが患者さんに具現化できるよう、これからも頑張りたいと思っております。

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