全国のドクター9,192人の想いを取材
クリニック・病院 160,580件の情報を掲載(2023年1月29日現在)

  1. TOP
  2. 広島県
  3. 広島市南区
  4. 宇品三丁目駅
  5. 医療法人社団みのりの会 田島医院
  6. 田島 加奈子 院長

田島 加奈子 院長の独自取材記事

田島医院

(広島市南区/宇品三丁目駅)

最終更新日:2021/10/12

Dftopbanner 20230 %e4%bf%ae%e6%ad%a3

広島電鉄宇品線・宇品三丁目駅より徒歩5分、広島高速3号線の宇品出口より車で5分。広島南税務署からほど近い街中にある「田島医院」は、地域に根差したクリニックとして1988年に開業。2代目院長を務める田島加奈子先生は、糖尿病内科・内分泌内科を専門としており、一般内科から、重い症状の糖尿病の患者まで幅広く診療している。また、同院にはデイケア施設や居宅介護支援事業所も併設。医療と介護の密な連携によって、地域の高齢者やその家族を支えている。爽やかな笑顔と落ち着いた語り口が印象的な田島院長に、クリニックの特徴や患者への思いなどを詳しく聞いた。

(取材日2020年9月3日)

専門性を生かした糖尿病や代謝異常の治療を行う

初めにクリニックの特徴について教えてください。

 dsc1323

地域の方々のかかりつけ医として、皆さんに親しまれるクリニックでありたいと思っています。また、私が糖尿病内科・内分泌内科を専門としてきたので、より専門性の高い診療も行うことができます。例えば、糖尿病の患者さんの検査数値が悪化してインスリン注射が必要になった時に、入院をせずに外来で導入することが可能です。注射の指導もきめ細かく行っています。また、女性に多い甲状腺疾患も、しっかり見ています。また、当院を運営する「医療法人社団みのりの会」では、デイケア、居宅介護支援事業にも力を入れています。当院は1988年に父が開業しましたが、2000年には通所リハビリ施設をクリニックに併設し、地域に根差したかかりつけ医として、広島でも早い時期から高齢化に備えた取り組みに目を向けて取り組んできました。

先生が、糖尿病・代謝内科を専門に選ばれたのはなぜですか?

 dsc1263

糖尿病をはじめとする生活習慣病は、その名のとおり生活習慣の影響を受ける病気なので、生活習慣を改善していく必要があります。そのため、患者さんや患者さんのご家族と、それぞれの生活に即した治療を二人三脚で取り組んでいくことが重要です。そういう診療が、自分の性格に合っていると思ったのです。また、糖尿病は悪化してしまうと、合併症を生じる危険があります。がんや感染症になる危険も増えます。丁寧に診察し、患者さんの健康への意欲を高めることができればそういったさまざまな合併症が生じることを未然に防ぐことができます。また、他の診療分野の先生ともしっかり連携をとる必要があります。例えば、網膜症の有無は眼科の先生に、がんの検査は消化器系の先生にお願いしたりしながら患者さんと治療に取り組むことで未病につながり健康寿命を延伸することができるところにもやりがいを感じました。

先生が日々の診療で大切にされていることは何ですか?

生活習慣を変えることで病状の改善が期待できるので、よくお話を伺って患者さんに合わせたアドバイスをすること、パンフレットや模型、検査結果の画像などを使って視覚的にわかりやすく説明することを心がけています。多忙のため、健康診断で異常が指摘されたり、何か体調がおかしいと思っても放置していて症状や状態がひどくなって来院される患者さんも多いです。そのようなときにきつい一言を医師から言われると恐怖や不信感につながることもあると思います。患者さんの抱える思いを受け止め笑顔で接することで、病院に通院することへの負の感情が生まれることが少なくなるよう心がけています。

温かな応対と迅速サポートで患者を迎えることを大切に

訪れる患者さんは、近隣の方や糖尿病の方が多いですか?

 dsc1120

当院は最寄り駅から徒歩5分ですが、駐車場があり都市高速からも5分と近いため、マイカーで遠方から来院される患者さんも多くいます。できるだけ待ち時間が少なくなるよう、予約を優先としています。訪れる患者さんの世代は幅広く、中には100歳すぎで歩いていらっしゃる方も。南区では糖尿病、内分泌専門のクリニックは少ないこともあって糖尿病を患う40~70代の患者さんが多いですね。また、糖尿病以外にも、高血圧や脂質異常症、高尿酸血症といった生活習慣病の方、甲状腺疾患で受診される方もいますし風邪や腹痛といった急性期の疾患で受診される方もいらっしゃいます。

院長就任前は、東京女子医科大学八千代医療センターに勤務されていたのですね。

 dsc1256

糖尿病・内分泌代謝内科に所属しており、大学病院ならではの専門性の高い疾患も多く経験しました。また、内科医として数々の現場を担当することができました。大学病院の外来はベテランの先生がメインで担当し、若手はそのサポート役や入院患者さんの対応をすることから始めるのが一般的ですが、「自ら責任を持ち患者さんと一対一で向き合って診療することが大切な経験になる」という考えの教授のもと、研修後すぐに外来診療に携わりました。糖尿病をはじめとする生活習慣病は、患者さんの普段の生活の中でいかに診療するかが大切であり、外来診療が主となります。また内分泌疾患は、さまざまな主訴で来た患者さんのお話を聞いて、その疾患を疑って初めて診療につながるため外来診療での問診が要です。入院中の対応だけでは知りえないことを早い時期から学び研鑽を積めたことはとても素晴らしい経験でしたし、開業医となった今、とても役立っていると感じます。

スタッフとの連携で大切にされていることはありますか?

一番大切にしているのは、温かな雰囲気で患者さんを迎えるということです。病院に初めていらした時、不安を抱えていらっしゃる患者さんにとって声のかけ方はとても大事だと思っています。スタッフは皆思いやりがあり優しいので信頼しています。患者さんの中には、目や耳、足腰などが不自由な方もいらっしゃるので、来院する様子を見てすぐにサポートするようにしています。患者さんとのコミュニケーションも大切です。診察室で医師とはしなかった話を看護師や受付スタッフとの会話の中で患者さんが漏らすこともあります。そのような些細な話の中に重要な情報が隠れていることもあるので、スタッフがきちんと受け止めて共有し、気を配ることを忘れないようにしています。

医療・デイケア・介護の3本柱で地域を支える

クリニックには、デイケア施設や居宅介護支援事業所も併設されていますね。

 dsc1134

通所リハビリテーションの施設「すこやかルーム」では、介護保険をお持ちの利用者さんを送迎し、リハビリテーション、集団体操、書道や折り紙など作業療法的活動などを行っています。健康管理にも気を配り、安全に利用していただけるよう注意しています。食事にも力を入れていて、栄養バランスだけでなく彩りなど見た目にもおいしい食事を提供しています。季節のイベント、誕生日会も行い、楽しく健康に過ごしていただく手助けになれる施設でありたいと考えています。また、ケアマネジャーに介護認定の申請や社会的支援を受ける相談が受けられる居宅介護支援事業も行っています。どちらも、当院の外来に通院されている患者さんでなくても利用できます。私を含めたスタッフ間で密に情報共有を行い、できる限りご希望に沿った医療と介護サービスを安全に提供させていただけるよう努めています。

先生が医師をめざしたのは、やはりお父さまの影響が大きいですか?

 dsc1210

将来の仕事を考えた時に、医療関係以外のイメージが湧かなかったというのはありますね。小さい頃から、けがをした友達をここに連れてきて父に治療してもらうような子で、幼稚園の時には医師か看護師になると言っていたらしいです。私にとって父は困った人がいたら治してくれる頼もしい存在ではありましたが、父の働く姿は憧れや目標というより、普通(笑)。医療関係の仕事の中から医師を選んだのは、できることが一番多いと思ったから、でしょうか。父が診ていた患者さんから「お世話になった」などと言ってもらうことがあり、地域の人の頼りになっていたんだなと、うれしく思うことはありますね。

休日はどのように過ごされていますか?

今は新型コロナウイルス感染症の流行があり難しいですが、東京には友人も多く、以前は1~2ヵ月に一度、勉強会など仕事で出かけた際に会うことも楽しみでした。近場では映画を見ることも好きですが、今はなるべく出歩かないようにしています。

最後に、将来のビジョンについてお聞かせください。

これからも地域に根差したクリニックでありたいですね。糖尿病だけでなく、幅広い疾患に対応し、必要に応じて専門機関を紹介する橋渡しも担っていきたいです。地域の方の、「どこに行ったらよいかわからない」「話を聞いてほしい」という、お悩みやご要望にもしっかり対応していきたいですね。

Access