睡眠障害は心と体の疲れが関係
生活習慣を整え質の良い睡眠を
そごう心療内科クリニック
(広島市南区/的場町駅)
最終更新日:2026/06/17
- 保険診療
人は、人生の3分の1を眠って過ごすと言われている。睡眠は、日々を健康に過ごすための大切な要素だが、「布団に入ってもなかなか寝付けない「夜中に何度も起きてしまい、昼間も眠い」「朝早くに目が覚めて、そこから眠れなくなる」など睡眠に対する悩みを抱えている人は案外多いのではないだろうか。「睡眠の問題は心と体の疲れのサインです」と、「そごう心療内科クリニック」の十河正信院長は話す。すっきり眠って気持ち良く目覚め、明日への活力につなげるためには、質の良い睡眠をとることが大切だ。睡眠障害の原因や私たちが生活の中で改善できることを、じっくり教えてもらった。
(取材日2026年3月26日)
目次
心療内科の受診で、多様な睡眠の障害の原因を知り改善へつなげる
- Q睡眠トラブルにはどのようなものがありますか?
-
A
▲睡眠トラブルにはさまざまなタイプがあると話す十河院長
睡眠の障害は「眠れない」だけでなく「途中で起きる」「早朝に目が覚めてしまう」「眠りが浅い」などいくつかのタイプがあります。入眠困難といった寝付けないタイプは、頭が休まらない状況で、布団に入ってもなかなか眠れない状態です。また中途覚醒といって夜中に何度も目が覚めてしまうタイプもあります。その他、自分が起きようと予定していた時刻よりかなり早く目が覚めてしまい、その後眠れなくなってしまう早朝覚醒タイプ、ぐっすり眠った感じがなく、眠っても疲れが取れず日中も眠いといった熟眠障害もあります。何時間眠れなかったら睡眠障害という規定はありませんが、布団に入っても2~3時間寝付けないという方が多いですね。
- Q睡眠トラブルで来院される方はどのような年代の方ですか?
-
A
▲年代によって睡眠のトラブルも異なる
当院では、10代から90代までさまざまな年齢の方が来院されています。10~20代の若年層では、スマートフォンの普及などにより夜更かしが増え、不規則な生活が原因であることが多いです。30~60代の働き盛り世代の方は、仕事、育児、親の介護などさまざまなストレスから寝付けなくなったり、寝てもすぐ目が覚めてしまうといった睡眠の悩みが多いです。こういった睡眠の障害の中にうつ病が隠れていることがしばしばあります。60代以上の方の場合、加齢による睡眠の変化によって眠れないことがあります。また持病がある方は治療薬が多剤にわたることも多く、さまざまな原理が合わさって睡眠が不安定になる方も多いです。
- Q睡眠トラブルの原因はどのようなものがありますか?
-
A
▲いくつかの要因が重なって起こることが多い
1つ目は「心」。仕事や人間関係、介護など不安や悩みなどストレスからくる気分の落ち込みが原因となり、うつ病と関連することも多いです。2つ目は「生活習慣」。若い人に多くみられ、スマートフォンなどに夢中になり夜更かしなど不規則な生活になり、眠れなくなってしまいます。3つ目は「体の病気」。睡眠時無呼吸症候群や足のむずむず病、花粉症など。腰痛などの痛みや頻尿も不眠の原因に。そして4つ目は、ステロイドや一部の風邪薬など不眠を助長する薬物によるものです。コーヒーやお茶、エナジードリンクなどのカフェインやアルコールも睡眠障害の原因になる場合も。原因は1つではなく、いくつかの要因が重なっていることが多いです。
- Q睡眠の質を改善する方法はありますか?
-
A
▲睡眠環境を整え、規則正しい生活をすることが大切だという
「生活リズムを整えること」と「寝る前に脳を休ませること」が睡眠の質を上げるためには大切です。休日もできるだけ起床時間を一定にし、起きたらカーテンを開け散歩に行くなど、朝日を浴びて体内時計をリセットしましょう。昼寝は30分以内で午後3時までに。日中の有酸素運動で体を疲れさせると自然な睡眠に。就寝前のパソコンやスマートフォンは控え、難しい考え事もなるべく避けましょう。激しい運動や食事・入浴も就寝2時間前までがお勧めです。また、眠れない時は無理に寝ようとせず、1度起きて温めた牛乳を飲む等リラックスが大事です。部屋の温度や光、音など睡眠環境を整え、入浴や食事など規則正しい生活が良い睡眠につながります。
- Q貴院での睡眠のトラブルへの取り組みについて教えてください。
-
A
▲一人ひとりに合わせた方法でサポートしている
現代は仕事や勉強が忙しく寝る間も惜しいと思う人が多く、ゆったり時間を過ごすことが難しいかもしれません。良い睡眠のためには、ゆっくりストレスのない環境が重要なので、一緒に考えながら解決策を見つけていきましょう。睡眠薬を用いることもできますが、まずは患者さんが持っている根本的な原因を取り去ることが大事です。患者さんの現状をしっかり聞きとり、食生活のアドバイスなど、薬物療法だけでなくストレスがない環境作りのための睡眠の衛生指導をきめ細かく行っています。また漢方薬の処方など、患者さん一人ひとりに合わせた方法でサポートしています。睡眠障害には心の問題が隠れている場合もあるので、トータルに診療しています。

