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仕事のストレスからうつに
一人で抱え込まず誰かに話すことが大切

そごう心療内科クリニック

(広島市南区/的場町駅)

最終更新日:2025/06/25

そごう心療内科クリニック 仕事のストレスからうつに 一人で抱え込まず誰かに話すことが大切 そごう心療内科クリニック 仕事のストレスからうつに 一人で抱え込まず誰かに話すことが大切
  • 保険診療

近年、職場のストレスからうつ病になる人が増えている。厚生労働省の2023年労働安全衛生調査によると、働く人の実に82.7%が仕事、職業生活にストレスや悩みを抱えているという。これらのストレスが積み重なってうつ病に発展した場合、休職を余儀なくされることも多く、復職するのも一筋縄ではいかない。そうなる前に「小さなことでもいいので、まずは周りの人に今抱えているつらさを打ち明けてほしい」と語るのは、「そごう心療内科クリニック」の2代目院長・十河正信(そごう・まさのぶ)先生。仕事の悩みによって心身の不調を訴える患者が増加傾向にある同院で、一人ひとりに合ったオーダーメイドの治療を行う十河院長に、最近のうつ病発症の傾向から同院で受けられる治療の特徴、復職に向けたセルフケアについても話を聞いた。

(取材日2025年3月6日)

仕事のストレスが積み重なりうつ病へと発展。適切な治療の継続と生活リズムの回復が復職への鍵

Qどういった症状で来院される方が多いですか?
A
そごう心療内科クリニック ストレス社会の現代、うつ病は特別な病気でないという

▲ストレス社会の現代、うつ病は特別な病気でないという

仕事の疲れ、悩みによってごはんが食べられない、眠れない、趣味が楽しめないなど、抑うつの症状が出ている方がよく来られます。ただ、心や体に不調の自覚があっても、なかなか自分から言い出せないことも少なくないです。最近では会社の上司やご家族などが異変に気づき、本人へ受診を促すケースが多いです。また、頭痛、吐き気、動悸、腹痛などの身体的な症状を訴えて内科を受診するものの異常がないと言われ、心療内科の受診に至るケースも増えております。そのような方の中には、うつや不安などの心因的な問題を抱えておられることが多いです。

Q働き世代がうつ病になる、主な原因は何でしょう?
A
そごう心療内科クリニック 西洋医学に東洋医学を融合させて、心と身体の不調の改善をめざす

▲西洋医学に東洋医学を融合させて、心と身体の不調の改善をめざす

仕事のストレスを一人で我慢して抱え込んでしまうことが大きな原因だと思います。周りから仕事を頼まれた際に、自分のキャパシティー以上の仕事量になるのが明白であれば、うまく断ることが大切なのですが、真面目な方は断れずに引き受けてしまう場合があります。また、周囲の人間関係が悪くなることも大きな要因で、徐々にストレスをため込んでしまい、うつ病を発症するという方もいらっしゃいます。うつ病は急に発症するわけではなく、そういったストレスの積み重ねで徐々に発症していきます。うつ病の治療には時間がかかり、休職した場合、早ければ3ヵ月ほどで復職が望めるようなケースもありますが、大抵の場合、半年はかかるかと思います。

Qこちらのクリニックでの初診や診療の流れを教えてください。
A
そごう心療内科クリニック 予診票の情報を診療で生かしている

▲予診票の情報を診療で生かしている

初診の際は予診票を書いていただいております。今の症状やいつ頃から症状が始まったのか、家族歴、飲酒や現在飲んでいるお薬なども詳しくお聞きし、診療に生かしていきます。心療内科では、一口に精神症状と言っても、一人ひとり異なるため、1回の診察だけですぐには診断がつきません。何回か来てもらう中で、ある程度の見通しはついてくるかと思います。精神療法と並行して西洋薬や漢方薬による薬物療法も行っています。中には心理療法を受けられる方もおられます。できれば2週間に1回くらいは様子を診させてもらい、日々の生活の様子について確認を取りながら生活指導もさせていただきます。

Qこちらで受けられるうつ病治療の特徴は?
A
そごう心療内科クリニック 生活リズムの回復が重要

▲生活リズムの回復が重要

社会復帰のためには、朝きちんと起きて散歩をすることをやっていってもらいたいので、生活リズム表をつけてもらうこともしています。毎朝決まった時間に起きられるよう導ければ、仕事に戻るモチベーションができてくるし、自分から朝職場に向かうイメージもできていきます。逆にそこがうまくいかないと、いくら復職したいからと半ば強引に復職しても、また休むことになってしまいますから、まずは生活リズムを指導していくことが大切です。また、新たな選択肢として、磁気刺激でうつ症状の改善を図るrTMS療法(反復経頭蓋磁気刺激療法)という治療もありますので、希望される方には対応可能な医療機関も紹介させていただきます。

Q職場復帰のために自分でできることはありますか?
A
そごう心療内科クリニック 治療には家族や会社など周囲のサポートが大切

▲治療には家族や会社など周囲のサポートが大切

少し重複しますが、毎朝定時に起きる、できれば朝に運動もするといいですね。体を動かすことで嫌なことを忘れられたり、運動に集中する中で前向きにもなれたりします。また、リワークセンター(復職支援センター)に通うのもお勧めです。リワークセンターは、職場復帰を希望する休職中の人を対象に、決められた1日のスケジュールの中で仕事の模擬的な訓練を続けながら復職をめざす場所です。数ヵ月参加することで規則正しい生活が続けられますし、同じ境遇の仲間がいることもモチベーションの維持につながります。ずっと家にいるより、こういった場所へ関わっていかれる人のほうが仕事に戻りやすく、戻った後もうまくいくケースが多いですね。

ドクターからのメッセージ

十河 正信院長

うつ病は一人で悩まないことが非常に重要です。周りのサポートが大切になってきますので、小さいことでもいいから周りの人、会社の上司、同僚や家族に、自分の今のつらさを伝えてみてください。また、周りの人が何か異変を感じた場合にも、優しく声をかけてほしいですね。それでご自身が受診したいなと思えればぜひ来ていただきたいですし、家族や会社に勧められたときも気軽にお話をしに来てもらえればと思います。心療内科は少しハードルが高いと感じられるかもしれませんが、お越しいただければこちらでしっかりとサポートしますので、まずは今抱えている悩みを誰かに打ち明けてみることから始めてみましょう。

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