辻田 哲朗 院長の独自取材記事
辻田耳鼻咽喉科医院
(米子市/河崎口駅)
最終更新日:2026/10/21
国道431号線など主要道路に程近い場所で、幅広い世代の耳・鼻・喉の悩みに対応しているのが「辻田耳鼻咽喉科医院」だ。1989年の開業以来、地域に根差した診療を続けている。院長の辻田哲朗先生は、鳥取大学医学部を卒業後、同大学医学部附属病院や山陰地方の病院で耳鼻咽喉科領域の研鑽を積んできた。院内には耳鼻咽喉科用CTをはじめ、指先から少量の血液を採取して調べるアレルギー検査機器や、アレルギー性鼻炎のレーザー治療に用いる機器などを備え、身近な症状から専門的な検査・治療まで幅広いニーズに応えている。「患者さんとは、上からでも下からでもなく同じ目線で向き合いたい」と話す辻田院長。診療で大切にしていることから、フルマラソンやスタッフとの海外旅行といったプライベートの話まで、じっくりと話を聞いた。
(取材日2026年9月25日)
耳・鼻・喉の症状を幅広く診療
まずは、先生のこれまでのご経歴から教えてください。

私は長崎県佐世保市の出身です。医師を意識した原体験をたどると、小学5年生くらいの頃、学級文庫にあったアルベルト・シュヴァイツァー博士の絵本を読んで、「こんな人になれたらかっこいいな」と感じたことを覚えています。ただ、本格的に医学部をめざしたのは高校生になってから。周囲に医学部を志望する友人が多く、「それなら自分も挑戦してみよう」と考えたのがきっかけでした。また、親が会社員だったからか、医学部をめざすことに対して両親が喜んでくれたのも大きかったです。長崎を離れて鳥取大学医学部へ進学し、その後は同大学の耳鼻咽喉科に入局、鳥取大学医学部附属病院で初期研修を受けました。その後、松江市立病院、倉吉市の鳥取県立厚生病院、境港市の鳥取県済生会境港総合病院などで耳鼻咽喉科の診療経験を積み、1989年に当院を開業しました。
数ある診療科の中で、耳鼻咽喉科を選ばれた理由は何ですか?
もともと子どもが好きだったことに加えて、医師になるなら手術もしたいという思いがありました。診療科を選ぶ際には、小児科や外科、耳鼻咽喉科などを候補に考えていましたね。その中でも耳鼻咽喉科は、子どもを診る機会が多く、なおかつ外科的な処置や手術にも携われる診療科です。自分のやりたいことをかなえられる点に魅力を感じ、最終的には小児科と迷った末に耳鼻咽喉科を選びました。勤務医時代は耳・鼻・喉の診療を幅広く経験し、中でも頭頸部外科を中心に研鑽を積みました。そうした経験は、現在、地域のクリニックとして幅広い症状に対応する上でも生かされていると思います。
なぜ米子市で開業しようと思われたのでしょう?

一番の理由は、米子という土地が好きだったからです。大学進学を機に長崎から米子へ来て以来、自分の思っていることを飾らず率直に伝えてくれる米子の方々の人柄に魅力を感じるようになりました。また、勤務医時代には松江や倉吉、境港など山陰のさまざまな地域で患者さんと接しましたが、同じ山陰でも地域によって人柄やコミュニケーションの取り方には違いがあることに気づきました。もちろん一概にこうと言えるわけではないのですが、本音をじっくり引き出す必要がある地域もあれば、ストレートに思いを伝えてくださる地域もあると感じたのです。そうした経験を通じて、一人ひとりに合わせて話を聞き、信頼関係を築くことの大切さを学びました。その中でもなじみ深い米子で、地域医療に携わっていきたいと考えました。
耳鼻咽喉科用CTや痛みの少ない検査機器を導入
診療において心がけていることを教えてください。

大切にしているのは、患者さんと同じ目線に立つことです。医師だからと上から接するのでもなければ、反対に下から接するのでもなく、お子さんであってもご高齢の方であっても、対等な関係で向き合いたいと思っています。そのためにも、まずは患者さんのお話をよく聞くことを心がけています。そして、病気や現在の状態についてできるだけわかりやすく説明し、ご自身の病気についてきちんと知っていただくことも大切です。医師が一方的に治療を進めるのではなく、患者さんにも納得していただいた上で、一緒に病気を治していくというのが私の考え。一人ひとりの患者さんを大切にしながら、安心して相談していただける診療を続けていきたいですね。
こちらのクリニックの診療内容を教えてください。
耳・鼻・喉に関する症状を幅広く診ています。患者さんはお子さんが圧倒的に多いのですが、10代から30代くらいの若い世代やご高齢の方まで、幅広い年代の方が来院されています。お子さんでは耳や鼻の症状のほか、風邪や喉の痛みなどで受診されるケースも多いですね。また、アレルギー性鼻炎に悩む方もいらっしゃいますし、ご高齢の方では難聴のご相談が多くなります。また、意外に思われるかもしれませんが、めまいも耳鼻咽喉科で診る症状の一つです。症状やその原因によっては、脳神経内科や呼吸器内科系の領域になるケースもありますが、適宜連携を取り合いながら対応します。「何科を受診したらいいのかわからない」という場合も、まずはお話を聞いて診察させていただいています。
設備の特徴についてはいかがでしょう?

患者さんに必要な検査や治療をできるだけ院内で行えるよう、さまざまな機器をそろえています。その一つが耳鼻咽喉科用のCTです。より詳しく患部の状態を確認でき、画像を見ながら説明すると、患者さんにもご自身の状態を理解していただきやすいと感じています。また、アレルギー検査においては、血液1滴で41種類のアレルギー原因を調べられる検査機器を使用しています。一般的な採血と比べて痛みが少ないため、特にお子さんの負担軽減につながるのがメリットですね。ほかにも、アレルギー性鼻炎に対するレーザー治療にも対応しています。日帰りで受けられる治療ですので、検査から治療まで、患者さんのニーズに応じて院内で対応できる体制を整えています。
気になる症状があったら科を問わず相談を
先生は体を動かすことがたいへんお好きだそうですね。

はい。子どもの頃から野球が好きで、大学でも野球部に所属していました。そのほかにもスキーやゴルフなど、昔から体を動かすことが好きです。還暦前には、新たにマラソンを始めました。友人から誘われたことをきっかけに、「一度フルマラソンを走ってみたい」と思い、挑戦することに。実際にフルマラソンを走れるようになるまでは2年ほど練習しましたが、やってみるとすっかりはまってしまいました(笑)。年齢を重ねても楽しめるのが、マラソンの魅力です。意識して運動しているわけではなく、もともと好きで続けてきたことが、結果として健康にもつながっているのだと思います。
先生とスタッフの皆さんの仲が良いのも魅力ですよね。
ありがとうございます。私は海外へ行って、さまざまな国の文化にふれることが好きなのですが、せっかく旅行するのであればスタッフにも楽しんでもらいたいと思い、みんなで一緒に海外へ出かけることもあるんですよ。現地へ行くなら、その国の言葉を少しでも話せたほうがより楽しいと思うので、私もスタッフも、あいさつや買い物で使うような日常会話を事前に勉強しています。診療以外の時間にもともに楽しんでいるからか、スタッフ間の空気は和やかだと思います。「こういう職場にしよう」と私から細かく指示しているわけではありませんが、スタッフそれぞれが周囲を見ながら自然に考えて行動してくれるので、とても助かっています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

ちょっとしたことでも、気になる症状があれば一人で抱え込まずに相談してほしいですね。耳鼻咽喉科で診る症状は、ほかの診療科と重なることも少なくありません。例えば、めまいであれば脳神経領域、風邪がこじれれば呼吸器、喉の違和感であれば消化器の病気が関係していることもあります。当院で診察した上で、必要があれば他科の先生と連携したり、適切な医療機関を紹介したりすることもできます。また、難聴は近年だと若年層の方も発症することが増えています。一度傷んだ耳の神経は元に戻らないため、早めの対応が大切です。「少し聞こえにくいかな」といった小さな変化でも、放置せず早めに受診していただきたいですね。何科に行けばいいのかわからない症状でも、まずはお気軽にご相談ください。

