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佐野 公彦 院長の独自取材記事

佐野内科医院

(奈良市/近鉄奈良駅)

最終更新日:2022/10/25

佐野公彦院長 佐野内科医院 main

近鉄奈良駅から徒歩2分の場所にある「佐野内科医院」。商業地の一角に位置し通院に便利な内科医院だ。風邪などの一般的な内科疾患をはじめ、呼吸器やアレルギー治療にも対応。院長の佐野公彦先生は優しい眼差しと穏やかな口調が印象的で、気軽に話しやすい雰囲気。院長の専門は呼吸器内科で、禁煙治療や睡眠時無呼吸症候群の治療に力を入れている。かかりつけ医として地域医療の窓口的役割を担うことはもちろん、産業医学について学んできたため、職場環境の相談にも乗る佐野院長。豊富な経験を生かして患者のさまざまな悩みに日々寄り添っている。言葉の端々から患者への思いやりが感じられる佐野院長に、注力する治療や診療の心がけを聞いた。

(取材日2022年7月22日)

生活習慣病から禁煙治療まで内科全般に幅広く対応

まずはこちらの医院の特徴について教えてください。

佐野公彦院長 佐野内科医院1

当院は地域密着型の内科医院です。風邪や生活習慣病から、私の専門である禁煙治療や睡眠時無呼吸症候群、アレルギーの治療まで幅広く対応しています。以前は地元の方を中心にご来院いただいていたのですが、最近は近鉄奈良駅の周辺に職場や学校がある方がご帰宅前に通院されるケースも増えてきました。地域のかかりつけ医として患者さんの健康をサポートするほか、必要に応じて近隣の医療機関と連携して対応にあたっています。例えば睡眠時無呼吸症候群については、まずは当院で症状などをお伺いして簡易検査を実施します。精密検査や治療が必要だと判断された方には、天理市立メディカルセンターや済生会奈良病院をご紹介させていただきます。

最近、目立つ主訴はありますか。

やはり新型コロナウイルス感染症流行の影響が大きいのでしょうが、ここへきて体の症状だけでなく心の不調を訴える患者さんが増えてきています。当院では新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種を積極的に行っています。本当は検査対応もできればいいのですが、立地の関係で発熱者専用の待合室を設けることが難しいので、その点は心苦しく思っています。患者さんにとっては、ワクチン接種をするときに初めての医療機関を受診するのは不安もあるでしょうし、普段から通院しているなじみの医院で受けられるとスムーズですよね。そういった場合に当院を頼りにしていただけるよう、日頃から患者さんとの信頼関係の構築に努めています。何か困ったことがあったときには一度ご相談いただけるとうれしいです。

医師をめざしたきっかけやご経歴をお伺いします。

佐野公彦院長 佐野内科医院2

きっかけは内科医をしていた父の影響でした。体調の悪い患者さんに優しく接する父の姿を見ていて、「自分もこういう仕事につきたい」と子どもながらに憧れていたのを覚えています。父の働く姿をずっと見ていたので、他の職業につくことはほとんど考えませんでした。兵庫医科大学で学び、奈良県立医科大学で研修医として経験を積んだのち、複数の病院で勤務しこの地で開業に至りました。私の専門である呼吸器内科や禁煙治療については、天理市立病院に勤務していたときに専門の先生から教わったことがきっかけで、今でも診療に力を入れています。実は当院はもともと開業医だった父が営んでいたものなのですが、早くに亡くなってしまい一度閉院しています。その後、研修期間を終えた私が戻ってきてもう一度開業したのです。父の時代も含めて、昔ながらの医院として地域の皆さんに親しんでいただいています。

呼吸器内科を専門に禁煙治療に注力

力を入れている治療について教えてください。

佐野公彦院長 佐野内科医院3

私の専門でもある禁煙治療に力を入れています。タバコは知っての通り、心筋梗塞、高血圧症、COPD(慢性閉塞性肺疾患)など循環器や呼吸器のいろいろな病気の原因になり得ます。ご本人が大丈夫でも、副流煙を吸い続けたご家族が病気になる恐れもあります。昔は屋内でも当たり前に喫煙していた時代がありますが今はそれもなくなりましたね。禁煙したいけれどどうすればいいか分からない人も多いと思います。そんな方に対して当院では、生活の中で意識していただけるような工夫の方法をご紹介しています。

禁煙はつらいものというイメージがありますが。

そうですね。やはりタバコは中毒性がありますから、患者さんの意志だけでは難しいところもあります。実際に治療に入っても、「1本だけなら大丈夫」と手を伸ばしてしまって禁煙と喫煙を繰り返す方もいます。環境の影響もあるので、職場や食事の場面で喫煙者が多かったりすると禁煙の難度も上がるかもしれません。しかし、病気の予防や健康維持の観点から見れば、医師としては禁煙を強くお勧めしたいです。治療に入る前に丁寧にヒアリングと治療のご説明をしたいので、禁煙治療は予約制にしています。一定の条件を満たす方は保険適用でニコチンパッチや内服薬を用いた治療を行っていきます。現在、検査方法や薬の輸入の関係で一時的に治療が難しくなっています。ただし禁煙に向けた貼り薬に関しては薬局でも購入可能です。当院でご相談や薬の使用方法のご説明を行って、薬局で薬をご購入いただくこともできますので、お気軽にご相談ください。

診療で気をつけていることは何でしょうか。

佐野公彦院長 佐野内科医院4

患者さんが話しやすい状況をつくり、治療方針について納得していただけるまで説明するようにしています。せっかく来院いただいても、話したいことを話せなかったり疑問が残ったまま終わってしまって、別のクリニックで疑問を解消しようとする方も意外に多いもの。ですから、できるだけ何でも話せるような雰囲気づくりを心がけています。同じ治療を受けるにしても、「自分の肺の状況がどうなっているのか」や「なぜこの治療が必要なのか」についてよく理解してから治療を受けるほうが患者さんにとってもいいと思うのです。分からないところがあったら遠慮せず質問してほしいですし、私も図や資料を活用して患者さんの理解を手助けしていきたいです。

新しい知識を取り入れて患者に還元したい

お忙しい中での休日の過ごし方は?

佐野公彦院長 佐野内科医院5

散歩や写真撮影、音楽鑑賞をして過ごすことが多いです。散歩は健康維持のために始めたのですが、今では県内だけでなく京都や神戸に足を延ばすことも。日本には四季折々の景色がありますから歩いていても楽しいですね。他には、休みの日に禁煙やそのほかの勉強会に参加することもあります。医療は日々進歩していますし、私も開業してからもうずいぶんたつのですが、新しい知識を積極的に取り入れていくことが大切だと思います。

まだまだ勉強することがあるんですね。

皆さんのように「少しでも患者さんに還元できたらいいな」という思いから研鑽に励んでいます。地域密着型の医院の良いところは、病院に比べて一人ひとりの患者さんに時間をかけられることと、患者さんとの距離が近いこと。患者さんにとって何でも相談できる相手でありたいです。私自身は産業医学の勉強も重ねてきました。そのため、患者さんがお仕事等で抱えるストレスなどに対してさまざまな観点から相談に乗れると思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

佐野公彦院長 佐野内科医院6

今後も、地域のかかりつけ医としてできるだけ長く患者さんに寄り添っていけたらうれしいです。地域密着だからこそ、気軽に来院してどんな相談でもできるような関係を患者さんと築いていけるように努めてまいります。専門の呼吸器内科を強みとしながらも、風邪などの一般的な内科疾患はもちろん、呼吸器内科、アレルギー科、胃腸内科、ワクチン接種のご相談に幅広く対応いたします。もちろん当院だけでは対応できないこともありますが、その場合でも近隣の提携病院をご紹介して患者さんがスムーズに受診できるようにしたいです。新しい知識の吸収も積極的に行い、少しでも患者さんの健康に寄与できたらうれしく思います。当院は地域のかかりつけ医院ですから、どんな小さな悩みや困ったことでもお気軽にご相談ください。

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