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重大な病気が隠れていることも
悩ましい「咳」症状は早期受診を

田村クリニック

(宝塚市/逆瀬川駅)

最終更新日:2022/11/08

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  • 保険診療

原因はわからないけれど長引く咳。ついつい我慢したり、「ただの咳だから」と放置したりしてしまいがちだが、発見・治療が遅れることで難治化してしまう疾患も少なくない。3週間以上続く場合は喘息・咳喘息、アレルギー性の咳などのケースが考えられるが、結核や肺がんなどの重大な病気の可能性もあるという。これまでの経験を生かした専門性の高い呼吸器内科診療を提供する「田村クリニック」の田村大介院長に、長引く咳が関連する病気や身近な呼吸器疾患、受診タイミング、生活上の注意点などについて話を聞いた。

(取材日2022年6月30日)

長引く咳は肺がんや結核などの重大な病気が原因の可能性も。悩ましい症状があればすぐに受診・検査を

Q長引く咳にはどんな病気の可能性がありますか?
A
1

▲これまでの経験を生かし、専門性の高い呼吸器内科診療を提供

咳の症状は、3週間以内で治まる急性咳嗽(がいそう)、3~8週間ほど続く遷延性咳嗽、8週間以上の慢性咳嗽と、その期間で分類されます。急性咳嗽は、いわゆる風邪、気管支炎や肺炎など一時的な感染に伴うものが中心です。3週間以上の長引く咳は喘息・咳喘息、アレルギーが関係するアトピー咳嗽などが多く、感染症であれば百日咳や結核、重大な病気であれば肺がんなども考えられます。特殊な例としては逆流性食道炎という病気やACE阻害剤というタイプの血圧のお薬が原因で咳が出ている方も。長引く咳症状の場合、アレルギーの有無や服薬歴を確認し、検査により肺がんや結核など、病気の可能性を除外した上で、診断・治療を行っていきます。

Q患者さんの多い、身近な呼吸器疾患について教えてください。
A
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▲悪い病気の可能性を除外した上で、診断と治療を行う

長引く咳症状の6~7割は喘息や咳喘息、アトピー咳嗽であるといわれ、大人になってから突然現れるなど、いつ誰にでも出る可能性があります。しかし、例えば肺炎などであればエックス線画像を見れば診断できますが、特に患者さんの多い咳喘息に関してはその証明がとても難しいもの。発作時に異常な呼吸音が聞こえる典型的な喘息とも異なり、呼吸音が正常ですぐに診断がつかないんです。咳喘息の疑いがある場合は、先ほど申し上げたように重大な病気の可能性を検査により除外し治療へ。咳喘息は治療開始後1~2週間と早期に改善が見込めるという特徴があり、症状や治療薬の作用などを総合的に判断して診断をつけることも珍しくありません。

Q咳症状がある場合のベストな受診タイミングは?
A
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▲長引く咳は我慢せずに早めに受診を

3週間以内に治まる急性咳嗽なら、まずは様子を見てみるという考え方はあってもおかしくありませんが、患者さんご自身で判断することは難しいでしょう。咳は体力を消耗しますし、例えば風邪をひいているならなおのこと消耗して悪循環に陥ってしまうこともありますので、症状を少しでも緩和することは大切です。ご自身にとって悩ましい症状があるときは、いつでもご相談ください。また喘息は放置していると難治化し、治療しても症状が取れにくくなったり、治ってもすぐに悪くなったりすることも。咳が3週間以上続いているという場合は早めに受診してください。気づいた時点で早めに対応することが、難治化や再発の防止につながります。

Qどのような診断方法、治療法があるのですか?
A
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▲検査結果をもとにさまざまな呼吸器疾患から絞り、治療を進める

画像診断、肺機能検査、呼気一酸化窒素濃度測定のほか、聴診所見やこれまでの経過、アレルギー歴などの問診と合わせて、さまざまな呼吸器疾患から該当する疾患を絞っていきます。咳の種類によっても考える疾患は変わってくるため、痰の有無や、乾いた咳か湿った咳かなどを確認することも大切です。例えば喘息に特化して話をすると、朝起きがけ・夜の寝入りばなや、室内外の温度差や風に当たるなどの刺激を受けた際、花粉の舞う季節などに悪化するといった、咳症状の出る時間や環境も含めて診断を行います。病院や専門医院を中心に置かれている呼気一酸化窒素濃度測定機器は喘息・咳喘息の診断に特に有用で、当院でも近く導入を予定しています。

Q呼吸器疾患がある患者さんが注意するべき点はありますか?
A
5

▲症状を繰り返さないためにも、治療の継続が必要と話す田村院長

まずは医師から提示された治療をしっかり続けた上で、普段どおりの生活をすることが重要だと考えます。ハウスダストなどのアレルギーがある患者さんなら部屋をこまめに掃除するなど、抗原に晒されるような状況をできるだけ避けてください。また運動のぜひは患者さんの状況により異なるため、一概にするべき・するべきでない、などとは言えません。まずは病状を落ち着かせ、健康的な日常生活を送ることを心がけましょう。喘息の患者さんは治療すると比較的改善をめざしやすいこともあり、そこで治療を止めてしまう方もいらっしゃいますが、繰り返さないためにも治療の継続を。ステップを踏んでゆっくりと減薬に取り組むことが大切です。

ドクターからのメッセージ

田村 大介院長

咳には複雑かつさまざまな原因があり、放置することで病状が悪化してしまったり、治りにくくなったりすることも。長引くなと思ったときは我慢せずに早めに受診してください。早期検査により悪い病気でないことを確認した上で、じっくりと治療に向かい合っていただきたいですね。すぐに改善しなくとも、できるだけ症状を軽減し、支障なく日常生活を送れるような治療の提供に努めます。また新型コロナウイルス感染症の症状の一つにも「咳」が含まれますが、その咳に特徴的なものはなく、外からでは見分けはつきません。発熱などの症状がなくても、咳症状で受診される場合は感染予防の意味合いもあるのでまずは当院までお電話ください。

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