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林 伸樹 院長の独自取材記事

林小児科内科

(伊丹市/中山寺駅)

最終更新日:2020/03/31

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JR宝塚線中山寺駅から車で約8分。周辺には戸建て住宅とともに団地も建ち並び、その住宅街の一角に、「林小児科内科」はある。前院長がこの町に開設したのは30年前、現在息子である林伸樹院長が継承し、乳児健康診査から生活習慣病まで、地域住民のかかりつけ医療機関として診療を行っている。また、日本アレルギー学会のアレルギー専門医でもあることから、小児科・内科とともにアレルギー科を標榜。地域外からも治療を求めに、他院からの紹介で来院する人もいるのだそう。そんな林院長は、ざっくばらんで話しやすく穏やかな人柄という印象。老若男女問わず患者から慕われる存在だ。今回は、地域に長年根差した医院と患者の関係や、注力している疾患などについて話を聞いた。
(取材日2019年7月17日)

開設から30年、親子二代で地域住民の健康を守る

長きにわたり地域で診療を行い、患者からの信頼も厚い医院だと伺いました。

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父が1990年に、ここから歩いてすぐの場所に開院したのが始まりで、今年で30年目になります。父が高齢になり、私が院長を継承することが決まったのを機に、ここに診療所を建てて移転したんです。父は小児科の医師でしたから、開設当時子どもさんだった患者さんが大人になって、またお子さんを連れて来てくれる……なんてことはよくあります。患者さんとのお付き合いも長いですね。スタッフも開設当時の頃から勤務している看護師など、長年ここで患者をサポートしてきた人が多いです。患者さんにとっても、ずっと同じスタッフなので安心できるみたいです。転勤でしばらくこの土地を離れていた患者さんが、久しぶりにまた来院された時など、看護師を見て「びっくりした!まだいたの?」ってすごく驚いていましたよ(笑)。

患者層について教えてください。近隣の方が多いのでしょうか?

小児科の患者さんと内科の患者さんが半々くらいです。乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層の方がいらっしゃいます。この地域は住宅も多く、親子何代かで一緒に住んでいらっしゃる方も少なくないですね。高齢の方が「孫の具合が悪いので……」と手を引いて来られる方も。だからこそ、例えばおじいちゃんに血圧の薬を出して、お孫さんには風邪薬を出すというのは、ここではよく見られる光景です。ご家族全員が患者さんというのは、当院では珍しくないですよ。子だくさんのご家庭も結構多くて、感染症などで4人兄弟が一度に来られることもあります。ですから電子カルテはあえて導入していません。ご家族のカルテを平行して見たい時などは、カルテをずらっと並べて見ることになるので、紙のほうが便利なんです。

前院長の思いを引き継ぎ、今も行っていることはありますか?

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当院は開設当時からずっと院内処方です。医師が直接患者さんに薬の説明をしながら渡すことにしているんです。そのほうが、患者さんも薬について聞きたいことも聞きやすいし、安心してもらえるのかなと思っています。これは父が患者さんのことを考えてずっとこだわりを持ってしてきたことで、私もこれを続けたいと思ったので受け継いでいます。どんなに混んでいる時も、薬だけをもらいに来た患者さんにも、薬は必ず自分の手でお渡しするようにしています。

アレルギーは複雑。そのため専門家の診断が大切になる

林先生が大学を卒業してから継承するまでの経緯をお聞かせください。

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大学を卒業後は兵庫医科大学の内科に入局し、市立伊丹病院など関連病院で研修をした後に大学院に進み、大学病院で患者さんを外来で診ながら、主に喘息などの研究をしていました。それでアメリカに行かせてもらう機会があって渡米。アメリカ国立衛生研究所で研究員として勤務しました。その前後6~7年間は研究メインで、そのまま研究の道に進むのか、もう一度臨床の医師に戻ろうか迷っていました。大学病院で研究をしていた頃から、時々、当院を手伝っていたこともありました。なので「臨床医に戻るんだったら、こういう町に密着した医師としてやっていきたいな」という思いはどこかにありましたね。その後、父も高齢になってきたこともあり、研究職を辞めてここを継承しようと決めたんです。院長を継承したのは2006年、37歳の時ですね。

患者の年齢が幅広いため、診療においても多様な対応が求められるのではないですか?

乳幼児の健診から生活習慣病の予防や治療まで、小児科と内科・アレルギー科領域であれば診断・治療しますし、いろいろな相談にも対応しています。領域以外の専門科が必要な場合や、より専門的な検査や治療が必要な場合は、信頼できる専門の先生や病院を紹介させていただいています。「どこの科に行っていいかわからないから、とりあえず来ました」という患者さんも多く、そのように地域の医療の窓口として気軽に来れる診療所でありたいですね。

特に注力している疾患はありますか?

わたしは日本アレルギー学会アレルギー専門医として、アレルギー疾患に注力しています。中でも、食物アレルギーの治療に力を入れています。これは私の意志で注力しているというよりも、食物アレルギーの患者さんが増えていることに伴って対応が増えてきたということです。食物アレルギーについて、「体を鍛えたら治る」とか「親の生活が悪かったのが原因」とか、根拠のない情報も含めて情報が氾濫しているのですが、アレルギー疾患を専門にしている専門家のもとで医療を受けていただきたいですね。赤ちゃんのときに発症したものは、一人ひとりに合った治療・管理をしていくと治まっていくことも期待できます。情報に惑わされることなく、専門家に相談した上で正しく治療を進めてもらいたいです。

食物アレルギーはある程度の年齢になっても発症するのでしょうか?

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成人になってからも発症します。食物アレルギーの診療に注力している医師はこの周辺ではあまり多くないため、他院からの紹介で来られる患者さんもいらっしゃいます。血液検査などでは判別できず「なにがアレルゲンなのかわからない」、「ここ半年くらいの間に何度かアナフィラキシーのような状態になった。でも原因がはっきりしないので診てほしい」などがあります。あと中高生になって部活などで激しい運動をすることによって誘発され、突然発症する「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」の患者さんも時々いらっしゃいます。アレルギーというのはとても複雑。だからこそ専門家の診断・治療が大切だと考えています。

地域住民のかかりつけとして、これからも地域とともに

診療をする上で心がけていることはありますか?

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子どもさんの診療では、私自身の目線を下げてその子の目線で話すようにしています。あと基本的にマスクはしないですね。マスクで顔が半分隠れていると子どもさんは怖がるんですよ。私自身が体調が悪くて人に感染する可能性があるときはマスクをしますが、それ以外はマスクはしないようにしています。できるだけ患者さんの顔を見て診察するようにしているので、カルテに記入するのは後回しにしていますね。説明をするときも、患者さんの表情を見ながら、わかりやすく話すようにしています。

趣味や休日の過ごし方についてお聞かせください。

高校・大学と学生時代はアメフトをやっていたので、アメフトや野球のスポーツ観戦は好きですね。年間でいうと10試合以上は観に行っていますよ。休日は、だいたいのんびり過ごしていますね(笑)。友人と飲みに出かけるなど、できるだけリラックスできる時間を持つようにしています。私もお酒を飲む楽しさがわかるので、患者さんにも「1滴も飲むな」とは言いません。患者さんもそれはみんな知っていて「先生の指導は、タバコには厳しいけど、お酒には甘い」って言われています(笑)。

最後に、今後どのようなクリニックでありたいとお考えですか?

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この町に住む小さなお子さんが健やかに成長し大人になって、子どもができて、その子をまた診せてもらえるような、そんなふうに地域の人の歩みに寄り添いつつ、健康をサポートするお手伝いをこれからも続けていけたらいいですね。どんなに些細なことでも、何か不安があるときには気軽に相談に来てもらえるような、地域の人に安心して頼ってもらえる、「かかりつけの先生」でありたいと思います。

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