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高血圧は何科に行く?
重篤な合併症につながるリスクも

川野内科クリニック

(西宮市/西宮駅)

最終更新日:2022/11/22

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  • 保険診療

健康診断で高血圧を指摘された経験を持つ中高年は非常に多く、テレビや雑誌などでも頻繁に特集が組まれる、高血圧。日本人にとっては非常に身近な病気の一つだが、本当の意味で高血圧の危険性を知る人はそう多くはないだろう。兵庫県西宮市にある「川野内科クリニック」の川野悦司院長は「自覚症状がないため、治療せず放置してしまっている患者さんが多い」と残念そうに話す。実際に日本の高血圧患者のうち約半数ほどが未治療のまま過ごしているといわれており、血圧管理不良の患者たちが命の危険と隣り合わせの日々を送っているそうだ。「高血圧はある日突然、脳卒中や心筋梗塞となって襲ってきます。命の危険が及ぶ前に治療を始めることが大切なんです」と話す川野院長に、知っているようで知らない高血圧について、詳しく話を聞かせてもらった。

(取材日2022年8月25日)

自覚症状がなくても放置せず、循環器内科で適切な血圧管理を

Q高血圧とはどういった状態のことでしょうか?
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▲高血圧の状態について語る川野院長

血圧とは心臓から送り出された血液が心臓の壁を押す力のことです。高血圧の人はその力が大きくなっていて、収縮期血圧が140mmHg、拡張期血圧が90mmHg以上の場合、高血圧と診断されます。ただし、血圧は常に変動していますので、1回たまたま高かったからといって即座に高血圧と診断されるわけではありません。高血圧の場合は、何度測っても通常よりも高い数値となりますので、まずは血圧の計測を数日続けてみると良いかもしれません。西宮市の35歳以上の健康診断の結果を見ると、男女ともに半数以上が高血圧もしくは高血圧予備軍です。非常に身近な病気の一つですので注意が必要です。

Q高血圧だと頭痛や肩こりを訴える方も多いと聞きました。
A
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▲少しでも体の異変を感じた場合は放置せず早めの受診が大切

高血圧と診断された方のほとんどが、自覚症状を感じていません。そのため、健康診断の結果にびっくりする人も多いのではないかと思います。しかし、血圧がかなり高い人の中には、頭痛やめまい、肩こり、むくみ、動悸(どうき)などの症状を覚えることもあります。しかし、これらは高血圧と関係なく起こることもあるため、血圧との関係を見逃していることも多いかもしれません。一時的な症状であれば問題はないのですが、体の異変を感じた場合には、放置せず早めの受診を心がけ、普段から自分の体調管理に努めておくと、さまざまな合併症のリスクを軽減することにもつながります。

Q高血圧と診断された場合には何科にかかると良いのでしょうか?
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▲高血圧と診断された場合は循環器内科の受診を推奨している

高血圧と診断された場合、ほとんどの方が近所の内科を受診するのではないかと思います。もちろん間違いではないのですが、専門的な血圧管理を受けるためには、循環器内科を受診することをお勧めします。なぜなら、現代の医学は非常に高度なレベルに達しており、すべてを1人の先生が診ることは非常に難しくなっているからです。高血圧は循環器内科の領域ですので、より専門的な診断や治療を希望する場合には「循環器内科」を受診しましょう。特に「治療を受けているけれど血圧が安定しない」、「薬の量を減らしたい」などと考えている場合はなおさらです。適切な血圧管理はその後の健康のためにも重要ですので、一度検討してみてください。

Q高血圧は放っておくとどうなるのでしょうか?
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▲高血圧を放置する危険性について語る院長

高血圧と診断されても、日常生活に影響を感じることがないため、放置している人は多いものです。しかし、高血圧を放置すると血管の壁に圧力がかかり、内膜が傷つきます。それが原因で、動脈硬化となり、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中を引き起こしやすくなります。これらの病気は死亡率も高い上に、回復しても後遺症が残って日常生活に不便が生じる可能性も高くなります。放置せず、早めに治療を始めることで命を守っていきましょう。また、喫煙は脳心血管疾患のリスクをさらに上昇させることがわかっています。そのため高血圧を抱える人は禁煙が必須。当院でも禁煙に関しては、厳しく指導しています。

Q高血圧の治療ではどういったことをするのですか?
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▲さまざまな機械を用いて、入念に検査を行う

高血圧の治療とは、血圧をしっかりと管理し、血圧管理不良の状態を避けることです。そのため、食事や運動の指導を行うと同時に、服薬による血圧管理を提案しています。血圧の数値がそれほど高くない場合には、食事の改善や運動によって血圧を管理できることも少なくありません。また服薬を開始しても、そこから減薬できる方もいらっしゃいます。当院では患者さんに合った薬剤選択を心がけるとともに、「自分だったらこの薬を飲みたいか」という視点を持って、使用する薬剤、一つ一つを選んでいます。高血圧の治療は長期間にわたることが多いため、患者さんの負担とならないよう医師として良好な関係を築くことも大切だと思っています。

ドクターからのメッセージ

川野 悦司院長

高血圧と診断されたものの自覚症状がなく、本当に治療の必要があるのかと迷っている人は多いかもしれません。しかし、高血圧のリスクは大きく、命を失うような合併症が起こるリスクもあります。そうなる前に、適切な運動習慣や食生活を身につけて、健康な生活を守ってほしい。当院ではすべての患者さんに運動療法を行っていますが、無理な提案はしません。その人にできる範囲から始められるよう工夫しますので安心してください。また、私自身も皆さんの見本となれるようにウオーキングやテニスに取り組んでいます。皆さんの不安も疑問も受け止め、信頼関係を築いていきたいと思います。一人で悩まず、気軽に相談してください。お待ちしています。

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