最小の負担で最大の安心をめざす
患者に優しい眼科診療のポイント
兵頭内科眼科・ハートクリニック
(尼崎市/塚口駅)
最終更新日:2025/05/15


- 保険診療
IT機器の浸透に伴う目の疲れや加齢による視機能障害など、目の健康がしきりに話題となる昨今。誰もが安心して頼れるかかりつけ眼科の存在が、ますます大切な存在となっている。こうした状況下にあって、常に地域に根差した親身な診療を心がけているのが「兵頭内科眼科・ハートクリニック」の檀上陽子副院長。患者の話を丁寧に聞き取り、必要な検査を行う。結果はわかりやすく説明され、患者の理解を得た上で必要な投薬、経過観察を行うなど、患者の目線に立った眼科医療の提供に心血を注ぐ。そんな檀上副院長が信条とする、患者の生活に寄り添うようなこまやかな診療の一端を一問一答で追ってみた。
(取材日2025年4月28日)
目次
必要なことを必要なだけ、症状の有無や度合いによって柔軟な診療を提供する
- Qどのような時に眼科にかかればいいのでしょうか?
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A
▲小さな不安に対しても診療を行っている
目は、何か異常が生じた際に自覚症状が出やすいという特徴があります。よくあるのは、見えにくい、かすむ、まぶしい、かゆい、痛い、乾くといった諸症状です。「ちょっとおかしいな?」と思いながら1〜2日たっても症状が治まらない場合は、不安を抱えたまま放置するのではなく早めに眼科を受診することをお勧めします。自覚症状はないが検診で要精査となった、年齢のせいか何となく見えにくくなっている気がするといった場合も同様で、いずれの場合にも病気が見つかることがあるからです。最近はAIの発展によりネットで症状を検索するとある程度の判断をしてくれますが、やはり専門の医師が診ないときちんとした診断は難しいと考えます。
- Qこちらでは、どのような検査を受けることができますか?
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A
▲視力検査・眼圧検査以外にも、必要に応じてより詳しい検査を行う
検査の基本となるのは視力検査と眼圧検査で、当院では原則として実施しています。内科を受診すると血圧を測定しますが、それと同様のもので、診察の助けになるからです。また症状に応じて眼底カメラ、光干渉断層計検査、視野検査などを追加してより詳しく調べます。どれもあまり痛みや不快感を伴うものではありませんが、どうすれば皆さんが快適に検査を受けられるか、当院のスタッフは全員で意見を出し合い、丁寧な接遇に努めています。
- Qこちらで行っている治療や処置について教えてください。
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A
▲患者の症状に合わせ、さまざまな治療法を提案
当院では、眼瞼下垂や結膜炎、角膜病変、白内障、緑内障、網膜疾患などの一般眼科診療が中心で、点眼処方やアドバイスを中心に、必要があれば内服処方やレーザー治療を行います。手術を含め専門的な検査や治療が必要な場合には、それぞれの専門分野で信頼している先生をご紹介するようにしています。高度な手技や知見が要求される治療は、こうした専門家に委ねるのが一番と考えるからです。また、医学的に治療の必要がない場合にも、「大丈夫です」で終わるのではなく、なぜそのような自覚症状が出るのかをわかりやすく説明するようにしています。ご自身の目の状態を理解していただくことで症状が軽快することもあると考えているためです。
- Q近年増えている症状や疾患はありますか。
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A
▲一般的には知られていないケア方法も患者に伝えている
目の乾燥や充血を主訴に受診される方が多い印象です。IT業務が増えたことも一因と考えます。一日中パソコン業務で疲れる、充血するという場合の特効薬はありません。十分な睡眠と休憩が必要で、空き時間にスマホを見るなどは控えていただくのが一番です。また瞼にあるマイボーム腺の機能不全のため症状がより強くなることもあります。その場合にはご自身でお手入れをしていただいた上で、症状が残れば点眼を追加することになります。
- Qこちらのクリニックは内科や循環器内科も標榜されていますね。
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A
▲適切な診断のためにも、目のことは眼科医に相談を
当院の内科は専門とする循環器だけでなく、一般的な内科症状から生活習慣病まで幅広く診療してトータルなQOL向上に努めています。特にご高齢になるといろんな病気を抱えてしまうもの。眼科もその一環として、地域の皆さんの健康サポートに努めています。逆に注意が必要と感じているのが、花粉症で内科や耳鼻科を受診した際に、アレルギー薬と一緒に点眼薬を渡されるケースです。目というのは眼科で使用している細隙灯顕微鏡を用いて見なければ適切な診断がつきにくい臓器です。安易に出した薬がかえって症状を悪化させる可能性もあるため、この点をよくご理解いただき、目のことは眼科医に任せてもらいたいというのが私からの強いお願いです。