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兵頭 永一 院長、檀上 陽子 副院長の独自取材記事

兵頭内科眼科・ハートクリニック

(尼崎市/塚口駅)

最終更新日:2021/03/11

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阪急神戸線・塚口駅からほど近い、閑静な住宅街にたたずむ「兵頭内科眼科・ハートクリニック」。兵頭永一院長の専門である内科・循環器内科を基本に、下肢静脈瘤に対する日帰り治療や足全般に関する診療に注力しながら地域に根差した医療を提供し続けてきた。そんな中、待合スペースが手狭になったのを機に近隣への移転を決意。2020年3月のリニューアルで新たに眼科を加え、診療の幅がより一層広がった。眼科を担当するのは、兵頭院長の妻であり眼科医師である檀上陽子副院長。この地域で2人が実現させようとしている診療について、両先生の意見をじっくり聞いてみた。
(取材日2020年12月16日)

移転リニューアルで、さらに充実した住民サポートを

まずはリニューアルポイントについて教えてください。

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【兵頭院長】やはり第一は、広くなって患者さんにより快適に過ごしてもらえるようになったことです。眼科を含めた診察室や処置室が4つ、検査関係の部屋が4つ。リハビリテーション室も広く取り、心臓リハビリが行える基準を満たす広さを確保しました。設備面では眼科用機器の新設はもちろん、足が痛い、腰が痛いという方のためにウォーターベッドや足腰を温める機械を入れ、エコーの機械を増やして一層充実した検査ができるようになりました。また、受付後の待ち時間などを外からスマートフォンで確認できるシステムや、館内フリー無線LANのほか、敷地内に4台の駐車場を用意できたことも、足が悪い患者さんには便利に感じていただけていると思います。

こちらのクリニックは下肢静脈瘤の治療に特化されているのでしょうか?

【兵頭院長】必ずしも下肢静脈瘤の治療に特化というわけではなく、風邪やめまい、腰が痛い、足がむくむなど、ごく一般的な症状で皆さんが通ってこられますよ。ちなみに私の専門は循環器ですから、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳血管障害、不整脈、心不全、動静脈疾患などにも幅広く対応しています。下肢静脈瘤は昔からある病気で、発症者は日本の全人口の約10%ともいわれていますが、以前は専門の知識を持った医師も少なく、どこで治療を行っているのかすらわからない状況でした。治療は私が得意とするエコーを用いた内容でしたから、自分がやろうと決意し、勤めていた病院で下肢静脈瘤を専門に診る外来を開設したのが始まりです。開院後も当院のトピックの一つとなり、2020年は1月から12月までに534件の下肢静脈瘤手術を行っています。

新たに併設された眼科ではどのような診療が中心ですか?

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【檀上副院長】ドライアイや白内障、緑内障、糖尿病網膜症などの一般的な診療から、眼鏡やコンタクトレンズの処方まで、ご家族ぐるみで気軽に受診してもらっています。内科と緊密に連携できることも当院の強みですね。以前に勤めていた病院では、糖尿病や高血圧など、内科疾患に伴う眼合併症を数多く診てきました。こうした内科に関連した目の状態に関しても、きめ細かな診療を行っていると自負しています。ケースによっては眼科から内科に検査を依頼することもありますが、ここでは内科に対する遠慮や伝達不足などのストレスはありませんから、より迅速で確実な診断が可能となります。もし、さらなる精査や手術、加療が必要な場合は、適切な専門施設へ紹介させていただきます。

ニーズの多い下肢静脈瘤治療を日帰りで

院長の得意とする診療分野を教えてください。

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【兵頭院長】私が得意とするのは超音波画像診断、いわゆるエコー検査で、中でも心臓血管系のエコーを専門として研鑽してきました。心臓ですから腹部のように静止画で形態だけを診るのではなく、動いている状態で機能と形態の両方を時間をかけてじっくりと診ていくわけです。診断が難しいとされていますが、私にはとても興味深い診察で、当クリニックで行っている下肢静脈瘤の診療や治療にもこの経験が生きています。当クリニックには超音波を専門とする検査技師が複数人常駐しており、心血管系に腹部、甲状腺、頭蓋内検査などの各種エコーや全身のエコー検査にも即日対応しています。

検査技師さんの技術や経験も診療に大きく関わってくるのですね。

【兵頭院長】そうなんですよ。当院には常勤の検査技師2人と非常勤の検査技師1人がいて盤石に近いエコー検査が可能で、こうした体制はおそらく病院でも珍しいでしょう。実際に検査を行うのは検査技師ですから、私たちにできないことをやってくれるわけです。足の血管の検査は難しく、熟練するには何十年もかかりますが、そのおかげで下肢静脈瘤以外だけでなく、深部静脈血栓症やエコノミークラス症候群などもすぐに診断できます。
【檀上副院長】検査技師さんのうち2人は女性です。下肢静脈瘤は女性に多いのですが、検査で足全体を露出させるなど、ちょっと躊躇してしまうような状況にも女性の検査技師というのは心強いのではないかと思います。

下肢静脈瘤の日帰り手術について教えてください。

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【兵頭院長】下肢静脈瘤は足の血管の弁が壊れ、逆流して血管に負担がかかる病気です。原因は加齢や遺伝的要因、立ち仕事などのほか、女性では妊娠・出産による影響も大きいですね。手術は1泊の入院が必要となるケースが大半で、日帰り対応しているクリニックは兵庫県下でもまだ数少ない状況です。当院ではこれまでレーザーや高周波による治療がメインでしたが、1年ほど前からグルー治療という接着剤を用いた新しい治療法が登場しました。麻酔の必要がなく、神経障害や皮膚色素沈着などの合併症が非常に少ないというメリットがあるため、当院でもすぐに導入し、現在は6割程度の患者さんに適用しています。ただし下肢静脈瘤にも多くのパターンがあり、すべての方に手術が適するわけではありません。まずは手術方法をよく説明し、患者さんとじっくり相談しながら診療を行っていきます。

地域の一員として責任を持って診療を続けたい

診療にあたって大切にしているポリシーはありますか?

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【兵頭院長】やはり患者さんが納得できる診療を行うことですね。何か症状があって受診したのに、「正常値だから何も悪いところはありません」と終了してしまうケースがしばしばあるようですが、そうした何げない症状で困っている患者さんを見放さないことが大切です。漢方薬の処方や生活習慣の改善、食事指導など、さまざまな方法がありますので、内科の専門家としてどんな些細なことでも診療させていただきたいと思っています。
【檀上副院長】ご高齢の患者さんの中には独居で話し相手がいない方、同居していても会話の機会がなく寂しい思いをしている方もいらっしゃいます。どこかで誰かに話したいのに、その場所がない、相手がいない。ですから、当院がそういう方たちにとっての「どこか」になり、私たちが「誰か」になり、受診ついでに思いの丈を話せるような存在でありたいです。

今後に向けた展望があれば教えてください。

【兵頭院長】当院は開業当初から、下肢静脈瘤治療に限らず、むくみやしびれ、うおのめ、たこ、巻爪まで、足に関する悩み全般について解決できるクリニックをめざしています。私は装具の分野にも興味があり、今後は装具の専門家と提携した治療も行っていきたいと考えています。足の症状というのは原因がわからないことも多いのですが、患者さんが困っておられるのを見放すわけにはいきません。少なくとも症状が治るまではお付き合いさせていただきます。
【檀上副院長】足のむくみなどは心臓に原因がある場合もあり、それぞれ専門の立場から、より広い対象のお役に立てればというのが私たちの基本スタンスです。単にいろんな科が集まっているだけでなく、1プラス1が3とか4になっていくといいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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【檀上副院長】私は一般眼科に加え、眼合併症についても多くの診療経験がありますが、病院ではエキスパートとして通用しても、こういう町のクリニックでそれを誇示したところで何にもなりません。力はいざという時に蓄え、普段は本当に近所の店先で立ち話をする感覚で皆さんと関わりながら、一緒に考えたりご提案をしていければと思っています。
【兵頭院長】この一帯は寺内町として知られ、地区ごとにお神輿があるような地域内の結びつきがとても強い町です。そういう土地にお住まいの皆さんの健康を保ち、幸せに長生きできるお手伝いをしたいというのが私たちの最終的な目標です。最後まで責任を持って診療させていただきますので、気になることがあればどうぞ気兼ねなくご相談ください。

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