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兵頭 永一 院長の独自取材記事

兵頭内科眼科・ハートクリニック

(尼崎市/塚口駅)

最終更新日:2020/05/08

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阪急神戸本線の塚口駅から北東に広がる住宅街の中に位置する「兵頭内科眼科・ハートクリニック」。2017年に兵頭永一院長が開院したクリニックである。内科・循環器内科のみならず、地域の患者に困っている症状があれば、どんな症状でも診るというスタンスで、地域に根差した医療を提供している。また、兵頭院長は19年間の勤務医経験の中で、画像診断を用いながら行う、下肢静脈瘤のレーザー治療に出合い、患者に負担のかかりにくい日帰り治療の実現のために同クリニックを開院。年間数多くの日帰り下肢静脈瘤レーザー治療を行っているそうだ。今後も診療科目にこだわらず、さらに足に関する診断の知識を深めることをめざし研鑽を続ける兵頭先生を訪ねた。
(取材日2019年6月20日)

地域に根差した医療で住民のサポートを

先生のご経歴や開院までの経緯についてお聞かせください。

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1998年に大阪市立大学医学部を卒業し、複数の病院にて研鑽。2008年に約2年半、ニューヨークへ念願の留学を果たし、先端の医療にも触れることができました。2012年には西宮渡辺心臓・血管センターにて循環器内科・画像診断部の部長を務め、下肢静脈瘤の外来を開き、下肢静脈瘤のレーザー治療に注力。この治療は大きな病院などですと、1泊の入院が必要になる場合も多いのです。治療自体は日帰りでも行える内容ですので、患者さんの負担がより少ない日帰り手術を実現したいとの思いがありました。ちょうどご高齢のため引退された池田医院の院長とのご縁もあり、池田医院の閉院後に改装する形で当クリニックを開院する運びとなりました。

こちらのクリニックは下肢静脈瘤の治療に特化されているのでしょうか。

下肢静脈瘤の治療に特化したクリニックというわけではなく、どちらかといえば、日帰りの下肢静脈瘤レーザー治療も可能な内科・循環器内科のクリニックです。ちなみに、循環器は僕の専門ですので、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患をはじめ、脳血管障害、不整脈、心不全、動脈疾患、静脈疾患、睡眠時無呼吸症候群と幅広く対応しています。下肢静脈瘤の治療に関しては、これまでの経験を生かし技術やスタッフ、設備の充実を図って、安心して患者さんに治療を受けていただけるよう努めており、実際に2018年6月から2019年5月までに、約300件の手術を行っております。もちろん、風邪、熱、咳、めまい、予防接種などの他、腰が痛い、足がむくむなど、地域の方はさまざまな症状で来院されていますよ。特別な症状がなくても、困ったら来院してくださっているように感じます。

地域の雰囲気や、開院にあたって改装された院内についてお聞かせください。

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開院するまで、尼崎市はあまり知らない土地でしたが、来てみると人柄も温かく気さくな住民の方が多い印象です。祭りで盛り上がる地域ということもあり、地域のつながりを大事にしている方が多いと感じます。こちらの場所は、かつて内科、外科をされていた池田医院の後を改装した建物になります。当クリニックでは診察室の他に手術室やリハビリテーション室を設けたので、限られた空間での配置に苦心しました。そのため、2020年に拡張移転を予定しています。ここから100m程しか変わらない位置ですが、手術室を2つ設け、リハビリテーション室も広く取り、心臓リハビリテーションの行える基準を満たす広さを確保。動線も良くなりますし、患者さんも快適に過ごしてもらえると思います。

需要の多い下肢静脈瘤レーザー治療を日帰りで

先生の得意とする診療分野を教えてください。

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得意とするのは超音波画像診断。いわゆるエコー検査ですね。中でも心臓血管系のエコーを専門として研鑽してまいりました。心臓ですから動いている状態で診断していきます。腹部などのように静止画で形態だけを診るのではなく、機能と形態の両方を診て診断します。動いているので時間をかけてじっくりと診ていきますし、診断が難しいとされているのですが、僕にはとても興味深い診察です。当クリニックで行っている下肢静脈瘤の診療や治療にも、この経験が生きていますね。また、当クリニックには超音波の専門技師が常駐しており、心血管系エコー、腹部エコー・甲状腺エコー・頭蓋内エコー検査など全身のエコー検査も即日可能で対応しております。

下肢静脈瘤の症状を訴える患者は昔から多かったのでしょうか。

そうですね。昔からある病気で、日本の全人口の10%にあるともいわれています。昔は下肢静脈瘤について専門の知識を持った医師も少なく、どこで治療を行っているのか、紹介先もわからない状況だったんです。近年、レーザー治療が広まってきて、治療法の一つとして確立されました。しかし、周囲では取り組む医師がなかなかいない。治療は僕が得意とするエコーを用いた内容でしたから、自分がやろうと決意し、開院前に勤めていた西宮渡辺心臓・血管センターにて、下肢静脈瘤の外来を開設しました。診療を始めると、紹介で来院する患者さんも多く、需要があるということを強く感じましたね。

下肢静脈瘤の日帰りレーザー手術について教えてください。

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目安として、お昼頃に来院し、2、3時間で帰ることが可能です。検査技師に患部の画像を超音波で映し出してもらいながら、僕がレーザー治療を施しています。治療後の状態は目に見えてわかりやすいですし、入院に比べて時間や費用の負担が少ないので、そういった面でも満足していただけているように思います。ただ、やはり手術ですから恐怖心や不安を感じる患者さんも多いです。下肢静脈瘤といってもさまざまなパターンがあるので、すべての方に手術が適しているわけでもありません。手術に抵抗がある方も多いので、まずは手術方法を説明し、考えてみてくださいと提案します。看護師からの説明や、冊子の用意もしていますのでゆっくり考えていただき、患者さんと相談しながら診療を行っていきます。

足の悩み全般を解決していけるクリニックへ

先生が医師をめざされた理由をお聞かせください。

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祖父が体を悪くしまして、その時に何もできない自分に無力さを感じたのがきっかけでしょうか。腎不全で最期は数年透析も行っていました。つらそうな祖父をどうにかしてあげたいと、そういった思いがあったんですよね。集中治療室に入って処置をしてもらう場面もあり、診てくれている医師の迅速な対応を格好良いな、と思って憧れを抱きました。進路を考える頃、周囲に医師を志す友人も多く、ともに医師をめざしていました。けれど、僕は宇宙物理学が好きで、そういった方面の研究や仕事にもかなり興味があったんですよ。ニューヨークへ留学中にはフロリダの宇宙センターまで観光に行ったほどです。飛行機に乗るのも好きですね。

先生のポリシーはどのようなことでしょうか。

ポリシーは患者さんが納得できるような診療を行うことです。患者さんが何かしらの症状を訴えて来院された時に、「検査を行って正常値だから何も悪いところはありませんよ。大丈夫ですよ。」と言って診察が終わってしまうケースもしばしば見受けられます。そういう何気ない症状で困っている患者さんも、僕はどうにかしたいと思っています。漢方薬の処方、生活習慣の改善、食事指導など、さまざまな方法を取り入れ患者さんに納得していただけるよう心がけています。内科の専門家として、地域の皆さまにお困りの症状があれば、どんな些細なことでも診療させていただきたいです。また、下肢静脈瘤に関わらず、足に関することでしたらどのようなことでも相談に乗りますので、気軽に来院してほしいです。

今後の展望はありますか?

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アメリカには足専門の外来があるんですよ。それとは少し異なりますが、僕は「足病外来」と名づけた独自の新分野をやっていきたいと考えています。足に関する悩み全般について、解決できるクリニックをめざしたいんです。現在は整形外科の経験も生かし、座骨神経痛も診療して、腰から巻き爪など足の先まで、足に関する診療を行っています。今後はさらに足に注力し、将来的にはシューフィッターも視野に入れた診療を考えています。足の裏が痛いなど、装具も必要な場面も想定されますので、整形外科分野も含め、足に関しての見識を深めていきたいですね。また、足だけに関わらず、お困りの症状で悩まれている方がいらっしゃると思いますので、僕は少しでも長生きをして、地域の皆さんや患者さんを診ていきたいと思っています。

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