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丸山 晋 院長の独自取材記事

丸山耳鼻咽喉科医院

(神戸市中央区/春日野道駅)

最終更新日:2025/09/25

丸山晋院長 丸山耳鼻咽喉科医院 main

阪急神戸本線春日野道駅、阪神本線春日野道駅の両駅から徒歩5分。長年神戸の地に根差す「丸山耳鼻咽喉科医院」。江戸中期から続く医家の9代目で、先代から同院を継承した現院長・丸山晋先生がめざすのは「納得・満足・安心」の提供だ。治療法の工夫で通院頻度を抑えたり、現状や今度の見通しを丁寧に説明したりと、常に患者の心身に寄り添いながら診療にあたる。「皆さんにホッと笑顔になってもらえたら」と穏やかにほほ笑む丸山先生に、得意分野や診療の際の心がけ、情報発信に対する考え方など幅広く話を聞いた。

(取材日2019年4月22日/情報更新日2025年9月10日)

「納得・満足・安心」を合言葉に質の高い医療を提供

医師の道を志した理由を教えてください。

丸山晋院長 丸山耳鼻咽喉科医院1

父方、母方ともに江戸中期からの医師家系で、私は9代目です。明治時代日本で耳鼻科が始まった頃、曽祖父・丸山忍が京都で開業し、私は耳鼻科の医師としては4代目になります。こうした環境に医師をめざすよう仕向けられているように感じ、反抗した時期もありましたね。ですが、世の中の嫌なことやつらいこと、悲しいことを少しでも減らす仕事で社会に貢献することが自分にはやりがいがあると感じ、医師を志しました。大学の卒業前は精神科や産婦人科など他科の道も考えましたが、外科的な処置も内科的な思考もある耳鼻咽喉科を自然と選択していました。父から、医師になれとも耳鼻科の道に進めとも言われた覚えもないのに、結局は同じ道を進んでいたのです。

得意分野は何でしょうか。

日本耳鼻咽喉科学会の耳鼻咽喉科専門医、日本気管食道科学会の気管食道科専門医の資格を持っており、耳鼻咽喉科・頭頸部外科の領域や気管食道科領域においては、全般に一定以上のレベルの診療を行っていると自負しています。プロですから、仕事の質が高くて患者さんのお役に立てるのは当然です。めざすのは、疾患によって苦痛・悲しみ・不安を抱えている患者さんという一人の人間に、医師も一人の人間として尊厳を重んじて対面すること。そして治療を通し、人の苦痛・不安・悲しみを除去することです。結果、患者さんに「納得・満足・安心」を感じてもらえるのだと考えています。必要と判断すれば、あるいは、ご希望があれば、然るべき他の医療機関へご紹介し、連携して治癒に導けるよう尽力します。

設備の充実を図られていると伺っています。

丸山晋院長 丸山耳鼻咽喉科医院2

自分の住む街で病院レベルの診療を受けられれば、患者さんにとって幸せなことだと思います。そのために、知識や技術を高めることは第一になされるべきですが、設備もまた大切です。その一つがマルチプレックス法を用いたPCR検査装置です。従来迅速で正確な診断が困難だった百日咳やマイコプラズマの他、新型コロナウイルス、インフルエンザなど15種の呼吸器感染症を一度に、15分ほどで検査できます。早期治療や、不適切な薬剤使用で菌が抗生物質に耐性を持つのを防ぐためにも、診断精度・スピードに優れた機器がある意味は大きいと考えています。アレルギー検査では、これまで注射での採血が必要で1週間を要した抗体検査について、1滴の採血で30分で食物アレルギーと吸入アレルギーの41項目を一度に調べられる機械を導入しました。負担が少なく、検査が困難な小さいお子さまもその場で診断でき、より正確に絞り込んだ精度の高い治療をめざせます。

医療機関との連携にも注力しているそうですね。

患者さんがベストな医療を受けるために、ベストを尽くします。患者さんが笑顔になり「ここに来て良かった」と思ってもらえるように。患者さんにメリットがないといけませんからね。私自身も「私が診て治療をして良かった」と思えるよう、結果を出さなければいけません。信頼できる他の機関に協力を仰いだり治療を託したりするのは当然です。一方、他院で治療を受けたものの問題が解決せずに当院においでになる方も多いです。他院の先生も私も同じ国で同じ医学教育を受けた医師ですから、同じ患者さんを診たら同じことを考え、同じ治療をする可能性があります。それでは結果も同じで、問題が解決しません。他院での処方内容をわかるようにお持ちいただくことも、医療機関を受診するときの大切なコツの一つです。

患者にもその家族にも、にっこり笑ってもらいたい

患者さんと接する際に心がけていることは?

丸山晋院長 丸山耳鼻咽喉科医院3

患者さんはつらいことや嫌なことを解決してほしくて忙しい中をわざわざ来ているのであって、好きでお越しになる方はいません。そして、少しでも大切に扱われてベストな医療を提供してもらいたいと考えておられます。そういった不安をくんで接します。医師は病気を治療する専門家なので、治療するのは当然ですが、その知識や技術を使って何をするのかが重要です。患者さんのつらさを取り除き、「納得・満足・安心」を感じてもらうのが私たちの仕事です。治療に際しては、今の状況と今後の見通しを説明します。同じ疾患を同じ治療で同じ経過で経験するのでも、ご自分の現状と今後の見通しを知っているのといないのとでは、不安や苦痛の度合いがまるで違いますし、安心して治療に専念できるでしょう。それは子どもの患者さんでも同じです。

治療に際し、注意していることはありますか。

仕事や家事、育児など皆さんそれぞれに事情があり、通院が負担になることも多いです。慢性疾患ならば最初こそ続けて診ないといけませんが、治療の見通しがついたら、なるべく来院の頻度を減らせる治療スケジュールを立て、「困ったらいつでも診ます」という方針にしています。誰でも、医院になんか来たくないですよね。なるべく早期に、お金がそれほどかからず、ちゃんと治るのがベスト。どれだけ立派な治療計画を考えても、患者さんが通院できなかったり、途中でやめてしまったりすれば、結局は絵に描いた餅です。きちんと見通しを立て実行可能な治療を行う。安心して治療に専念できる環境を提供したいと思います。

患者さんのことを徹底して考えていることが伝わってきます。

丸山晋院長 丸山耳鼻咽喉科医院4

私がめざすのは、プロの医師として疾患を治療することを通じて、一人の人として、一人の人である患者さんの不安・苦痛・悲しみを除去することです。患者さんが当院で納得・満足・安心を得ることはもちろんですが、家で患者さんの帰りを心配して待っているご家族の方に患者さんが医院でのことをお話しすると、ご家族の方もご一緒に「良かったね」とホッと笑顔になれる、そういう医療を提供したいと思っています。

「何でも伝えて」希望や要望はメモ持参で受診を

先生とお話ししていると、「誠実」という言葉が浮かびます。

丸山晋院長 丸山耳鼻咽喉科医院5

なるべくそうありたい、善良で真摯に向き合おうと思っています。かつては「医師は黒子であるべき」と考えていました。患者さんが元気になった時の「ありがとう」という言葉の中に、「誰かに助けられた」という負い目があるように感じていたんですね。しかし数年前に私自身頸椎症を発症し、医師に感謝する意味がわかりました。それまでも患者さんは自分の子、親、兄弟と思って親身に接してきたつもりですが、自分が患者になり、もっとこうしようという気づきもありました。悪い出来事は良い気づきを与えてくれるものですね。

花粉症対策などの情報発信も積極的に行っているそうですね。

花粉症をはじめ、アレルギー性鼻炎に悩む人は実に多くおられます。でも仕事や家事、学校などで医院を受診できるのは、限られた方でしょう。通院が難しい方が、少しでも快適に花粉症と戦えるよう、ホームページに情報を載せています。医院での診療がメインでありますが、世の中を少しでも良くするのに自分がいくばくかでもお役に立てるのなら医師としては本望です。その一つが情報発信です。ホームページには、花粉症だけではなく、他の疾患についても各種お役立ち情報を載せています。

読者にメッセージをお願いいたします。

丸山晋院長 丸山耳鼻咽喉科医院6

患者さんは医療において「素人」だからこそ、希望や要望は何でも言っていただきたいと思っています。例えば、口・鼻・喉は誰もが触られるのが嫌なところですから、「苦手だ」「嫌だ」「怖い」など思っていることを医師に伝えてほしいんです。ただ診察室に入った瞬間、言い忘れてしまうケースも多いので、箇条書きのメモを医師に渡すなど、準備をしておくのもお勧めです。患者さんは医院に行ったら我慢するべきと考えている人も多く、中には「医師の機嫌を損ねてはいけない」などと考えている方もいますが、そんなことはあってはなりませんし、思うところをお話しいただければ、皆さんの希望や状態を把握できてよりご期待に沿いやすくなります。リラックスして何でもお伝えくださいね。

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