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生活習慣病との関連に注目した
睡眠時無呼吸症候群の治療

かい内科クリニック

(大阪狭山市/金剛駅)

最終更新日:2023/06/08

かい内科クリニック 生活習慣病との関連に注目した 睡眠時無呼吸症候群の治療 かい内科クリニック 生活習慣病との関連に注目した 睡眠時無呼吸症候群の治療
  • 保険診療

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」は、十分な睡眠が取れずに昼間に強い眠気を覚える病気として知られている。眠気から交通事故を起こしたというニュースに聞き覚えがある人も多いだろう。しかし、「睡眠時無呼吸症候群のリスクは、決して眠気だけではありません」と、「かい内科クリニック」の甲斐達也院長は言う。生活習慣病のリスクが高くなるだけでなく、脳卒中や心筋梗塞、さらに認知症にも関わっていることが明らかになっているそうだ。睡眠時無呼吸症候群とはどのような病気なのか。検査や治療はどう進められるのか。さらに、受診の目安や注意すべき点についても、25年にわたってCPAP療法に積極的に取り組んできた甲斐院長に詳しく聞いた。

(取材日2023年5月11日)

循環器内科の視点で生活習慣病との関係にフォーカス。豊富な経験を生かして患者に適した治療を提供する

Q睡眠時無呼吸症候群とはどのような病気ですか?
A
かい内科クリニック さまざまな病気と関わっている睡眠時無呼吸症候群

▲さまざまな病気と関わっている睡眠時無呼吸症候群

寝ている間に呼吸が止まる、あるいは低呼吸の状態が10秒間以上続くのが代表的な症状です。健康な人でも、疲れている時やお酒を飲んだ時には、こうした状態が1時間に5回程度見られることはあります。しかし、1時間に15回以上見られる場合は、通常は治療の対象となります。強い眠気により交通事故のリスクが高くなることは知られていますが、高血圧症や糖尿病といった生活習慣病、認知機能障害などさまざまな病気と関わっていることがわかっています。また、生活習慣病に起因する脳卒中や心筋梗塞のリスクも高くなってしまいます。かつては肥満の方に多い病気とされていましたが、BMIが25以下の肥満でない方の罹患も少なくありません。

Q診断の方法について教えてください。
A
かい内科クリニック 簡易検査キットを送り、自宅で気軽に精密検査が可能

▲簡易検査キットを送り、自宅で気軽に精密検査が可能

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合は簡易検査を行います。ご家庭で、指に酸素濃度を測るパルスオキシメータ、鼻にチューブをつけて一晩又は二晩寝ていただきます。当院では、通院の負担を軽減するため業者と提携しており、検査キットが宅配便で届き、検査終了後に送り返していただく方式を採用しています。簡易検査の結果、1時間に40回以上症状が見られる場合はすぐに治療開始です。一方15回を超え、眠気など自覚症状もある場合は精密検査をお勧めしています。通常は病院に1泊入院して行いますが、当院ではご自宅に検査技師を派遣する方法にも対応しています。入院費用を抑えたい方、入院を避けたい方もご自宅で精密検査が受けられます。

Q治療はどのように進めますか?
A
かい内科クリニック CPAPという機械を使用し、治療を進める

▲CPAPという機械を使用し、治療を進める

気道に空気を送り込んで無呼吸状態を防止するためのCPAPという機械を使用して、1時間あたりの無呼吸状態を5回未満に抑えることをめざします。CPAPにはさまざまな種類があり、機種や圧力の設定を変えていくことでその方に合った治療が可能です。一方、マスクを装着するのが苦痛などの理由でCPAPの治療が難しい患者さんや、1時間あたり15〜20数回呼吸が止まる中等症の患者さんの場合は、歯科でマウスピースを作製してもらいます。CPAPもマウスピースも、眼鏡と同じ症状を治療するための器具です。眼鏡を外すと見えにくくなるように、装着しないと症状を抑えることを図れないので、基本的に長くお使いいただきます。

Q疑わしい場合はどの診療科を受診すれば良いのですか?
A
かい内科クリニック さまざまな専門分野から、アプローチが可能

▲さまざまな専門分野から、アプローチが可能

現在では、さまざまな医療機関がCPAPを使った睡眠時無呼吸症候群の治療を行っており、担当医師の診療科によって、治療のアプローチが異なることがあります。私の場合は、循環器内科を専門としているので、生活習慣病の関連に注目した診療を実践しています。例えば、当院には高血圧症で来院される方が多く、他の病気や薬が原因で起こる二次性の高血圧症は睡眠時無呼吸症候群が関わっている例が少なくありません。このため、疑わしい場合は積極的に検査をお勧めしています。睡眠時無呼吸症候群による二次性高血圧は、「オーバーシュート」と呼ばれる瞬間的な血圧の急上昇が見られ、脳卒中や心筋梗塞の原因になることがあるので要注意です。

Qこちらでは一人ひとりに合わせた治療を心がけているそうですね。
A
かい内科クリニック 患者に寄り添い、積極的に治療を受けてほしいと話す院長

▲患者に寄り添い、積極的に治療を受けてほしいと話す院長

CPAPの治療は、機械を導入して装着してもらえば良いというものではありません。それで効果が期待できる患者さんもいますが、中には「自分には合わない」「効果がない」と治療を中断してしまう方も少なくありません。一人ひとりの患者さんにどの機種が合っているのか、どのような設定で使用すれば良いのかを判断することが大切で、やはり経験が必要ですね。適した設定で使用しないと、呼吸中枢の異常による無呼吸が併発してしまうリスクもあります。「以前に使ったけれど、上手く使えなかった」とおっしゃる方の場合も、きちんと機種を選び、適した設定で使用すると問題なくご使用いただけるケースが少なくありません。

ドクターからのメッセージ

甲斐 達也院長

睡眠時無呼吸症候群は、いびきがひどく、強い眠気がある病気と思われています。しかし、眠りが浅い、夜間に頻繁にトイレに起きるといった場合も、睡眠時無呼吸症候群が関係している可能性があります。こうした症状がある場合は、自己判断せずに医療機関にご相談されることをお勧めします。また、ご高齢になって病気が見つかると、「もうこの年齢だから」と治療を避けがちですが、呼吸が長時間止まると脳が低酸素状態になり、認知症を発症するリスクが高くなります。一方で50代までの方も細胞分裂の際にミスが起こって、ある種のがんの原因になることもあります。年齢に関わらず、治療が必要と診断された場合は、積極的に治療を受けてください。

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