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ポイントは点眼薬の継続
早期発見で緑内障の進行を抑制していこう

岡本眼科

(東大阪市/八戸ノ里駅)

最終更新日:2021/07/14

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  • 保険診療

目の代表的な病気として、誰もがその名を聞いたことがあるであろう緑内障。初期の自覚症状はほとんどないが、放っておくと進行し、最終的には視力を失うこともあるという。年齢とともに知らぬ間に忍び寄ってくることが多いため、どこか得体の知れない怖さを抱いている人も多いのではないだろうか。そんな緑内障の治療には早期発見がまず第一と掲げ、高い専門性で取り組んでいるのが東大阪市・八戸ノ里駅から徒歩5分のところにある「岡本眼科」の岡本仁史院長。緑内障の特徴や症状などの基礎知識から、検査・治療の具体的な方法、病気との付き合い方まで、スペシャリストならではの解説をじっくり聞いてみた。(取材日2021年6月24日)

早めに見つけて進行抑制をめざす。それが緑内障治療の最大のテーマ

Q緑内障とは、どのような病気でしょうか?
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▲緑内障の早期発見の大切さを語る岡本院長

緑内障は、視神経の障害によって視野が次第に失われる病気で、初期段階ではほとんど気づかないのが特徴です。進行の緩さに加え、人には欠けた視野を脳で補うメカニズムがあるため症状を自覚しにくく、「景色が薄く見える」「白っぽく光って見づらい」と感じる頃には、すでにかなりの重症といえるでしょう。発症を左右するのは眼圧と視神経の力関係で、眼圧が正常でも視神経の抵抗力が弱ければ緑内障になるリスクが高くなります。日本人の場合は眼圧の上昇を伴わない正常眼圧緑内障が大半で、成人の中途失明の原因としては第1位。そのため当院では、他の疾患で来られた方であっても緑内障の兆候を観察し、できる限りの早期発見に努めています。

Q何歳ぐらいから緑内障に注意していけばいいですか?
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▲徹底した検査を行う

緑内障は40歳以上の20人に1人が発症するともいわれており、加齢に伴って有病率も上がります。生活習慣病ではありませんから予防は困難で、20代で緑内障を発症することもあり、食べ物や疲れ目などもほとんど関係がないとされます。むしろ遺伝的な因子による影響が大きく、一説には両親やきょうだいが緑内障であれば発症の確率は6倍ともいわれています。緑内障で一度失った視野や視力を治療で回復することはできません。そういう意味でも早期発見が何より重要というわけですね。その後の人生に向けて、いかに進行のスピードを遅らせられるかが緑内障治療のポイント。40歳になったら、一度は眼科検診を受けていただきたいと思います。

Q診断には、どのような検査を行いますか?
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▲定期的な検査が大切なのだそう

まずは眼圧を測定し、眼底検査で視神経の状態ををチェックします。緑内障が疑わしいと考えられる場合は、さらにOCT(光干渉眼底3次元画像解析)やOCTA(光干渉断層血管撮影)といった精密な撮影や視野検査で進行の度合いを調べます。また、その時点で異常がなくても、半年後、1年後の検査が繰り返し必要となるケースもあります。こうした検査のメリットは、決して緑内障に限ったことではありません。緑内障以外にも眼底出血などの無症状で起こる目の異常や病気はありますから、日常的に目のこと全般に注意を払っていただき、家族歴がある方は1年に1回、そうでない方も2、3年に1回は眼科でチェックを受けるのが望ましいでしょう。

Q緑内障の治療では、具体的にどのようなことを行うのですか?
A
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▲豊富な検査機器をそろえる同院

緑内障は不可逆性の病気ですが、早期に発見できれば適切な治療で進行を遅らせることはめざせます。基本は点眼治療で眼圧を下げていくことですが、まず最初に正常時の眼圧をしっかりと把握し、片目ずつ点眼して結果を判定する片眼トライアルという方法でその方に適した薬を選択します。もし点眼治療で成果が期待できない場合は、SLT(レーザー線維柱帯形成術)というレーザー治療をお勧めします。眼球内の房水の排出口の目詰まりを取って眼圧を下げる目的の治療で、侵襲が少なく出血もほぼないため、日帰りで行うことができます。いずれにせよ、その方の緑内障のタイプに応じながら、安全を重視して治療を行っていくことが何より重要ですね。

Q緑内障とうまく付き合っていく上で大切なことは?
A
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▲進行抑制のために二人三脚の治療を行う

治療で一番大切なのは、点眼をしっかり続けていくこと。自宅での点眼忘れを防ぐには、洗面所に薬を置いて朝晩の歯磨き時に習慣づけるなど、日々の生活のルーティンにうまく取り入れることがポイントですね。さらに大切なのは、緑内障という病気のことを正しく理解することです。当院では患者さん向けの教育用ビデオを用意し、それを見ながら説明するようにしています。緑内障と診断されてショックを受ける方も中にはおられますが、早めに見つけて治療すれば失明に至ることはまずないと考えています。ちゃんと点眼を続けていれば進行抑制をめざせますから、決してあきらめず、どうすれば不安から解放されるかを医師と一緒に考えていきましょう。

ドクターからのメッセージ

岡本 仁史院長

緑内障は進行スピードが遅いため、発症していることに気づきにくい病気です。言い換えれば、ある日突然に視野がなくなってしまうようなことはほぼないですし、治療によって進行をさらに遅らせることが期待できます。インターネットやSNSなどの情報環境の変化に伴い、目からの情報の重要性はますます高くなっています。目が見えるということは、老後の生活の質を維持する上で、とても重要なことです。そのためには緑内障の早期発見が非常に大切ですから、40歳を過ぎ老眼が気になりだしたら、その機会にぜひ一度眼科での検診を受けてみてください。

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