痛みや不安に配慮した
日帰り白内障手術
岡本眼科
(東大阪市/八戸ノ里駅)
最終更新日:2024/10/11
- 保険診療
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濁った水晶体を取り除き、眼内レンズを挿入することで視力を取り戻すことが期待できる白内障手術。言葉で説明されると大がかりな手術のように感じるが、実際の手術時間は10分程度と短く、痛みの心配もほとんどなく、入院の必要もない日帰り手術だ。東大阪市にある「岡本眼科」の岡本仁史院長は、これまで数多くの白内障手術を執刀してきただけでなく、自身も白内障手術を受けた経験を持つベテラン医師。多焦点眼内レンズを挿入した経験を患者に伝えることで、後悔のないようサポートしているそうだ。そこで今回は、白内障手術を受けるタイミングや同院が行う手術への配慮について、詳しく話を聞かせてもらった。
(取材日2023年9月29日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q白内障手術を受けるべきタイミングについて教えてください。
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A
白内障手術を受けるタイミングに「早すぎる」「遅すぎる」ことはあまりありません。そのため、手術の適切なタイミングは「ご自身が見えにくさから、不便を感じるようになった時」だと思います。一般的に視力が0.6以下になると生活に支障が生じてくるといわれていますが、不自由度は視力だけでは測れません。実際に視力が0.6以下でもあまり不自由を感じていない方もいれば、視力が0.6以上あるにもかかわらず過ごしにくいと感じる人もいます。白内障度とともに、自覚症状や、車の運転・趣味などのライフスタイル、乱視の有無、眼鏡の使用頻度なども合わせて、その人にとって適切な時期を医師と相談することをお勧めします。
- Q目の手術には、どうしても怖い・痛いというイメージがあります。
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A
白内障手術は短時間で終わる日帰り手術ですが、怖いのは当然のことです。そこで当院では痛みや不安に最大限配慮することを大切にしています。術前には十分時間を取って術中や術後について説明し、ご家族にも必要なサポートをお願いするなど安心できる環境整備に努めます。さらに当院では普段から皆さんに寄り添う看護師が手術助手も担当。患者さんのお人柄や不安、症状の経過も把握していますのでご安心ください。また点眼麻酔が基本なので、麻酔を打つ痛みの心配もなく、術中に痛みを感じることはほとんどありません。万が一痛みを感じた場合は、必ずお申し出いただくようご案内しており、直ちに麻酔を追加します。術後の痛みもほぼありません。
- Qこちらは選定療養での白内障手術にも対応しているそうですね。
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A
当院では通常の保険適応となる単焦点眼内レンズを用いた白内障手術だけでなく、選定療養の対象となった多焦点眼内レンズを用いた白内障手術にも対応しています。これまで多焦点眼内レンズを用いた白内障手術はすべて自由診療だったため、治療費が高額になることが悩みでした。しかし選定療養対象となったことで、レンズの差額分のみを自己負担すれば、多焦点眼内レンズを用いた手術も保険適用の費用で受けられるようになり、患者さんの選択肢が広がりました。単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズにはそれぞれメリット・デメリットがありますので、レンズの選択についても親身にアドバイスします。ご安心ください。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診と精密検査を行う
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まずは現在感じている症状について問診。既往歴や服薬中の薬についても確認があるので、お薬手帳を持参すると安心だ。その後、視力や眼圧・眼底検査など、現在の目の状況を確認するための検査を実施する。
- 2診察・術前精密検査
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診察を受け、白内障の状態と手術の適応について確認。手術を受けることになれば、術前検査として目の形状や長さを調べる。また、看護師のサポートのもと同院オリジナルのカウンセリングシートに記入する。回答内容はレンズの選定や手術中のサポートに役立てているそうだ。
- 3手術説明・眼内レンズの決定
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手術前後の注意点について説明を受ける。術後には感染症を避けるための注意点があるので、しっかりと聞いておこう。その後眼内レンズを決定。レンズにはそれぞれ特徴があり、ライフスタイルなどに合わせて選択することが大切だ。疑問や不安なことがあれば、納得するまでなんでも聞いてほしいとのこと。
- 4日帰りで白内障手術を実施
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血圧や眼圧を測定し当日の体調を確認。瞳孔を開くための目薬を点眼して、手術室へ。手術は約10分と短く、局所麻酔を使用しており痛みへの不安にも配慮されている。術後はリカバリールームで休憩し、落ち着いたら眼帯をつけたまま帰宅可能。車やバイク、自転車の運転は禁止されている。片目がふさがるため、当日は無理せずゆっくりと過ごそう。
- 5通院による経過観察
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術後は、目の状態が安定するまで点眼の継続と定期検診を続ける。手術翌日、翌々日、1週間後、2週間後、1ヵ月後と指定された期間に検査を受け、必要な処置を受ける。また、異常を感じたら自己判断せずにすぐに相談を。見え方や痛みなど、不安なことがあれば医師やスタッフに質問し、理解することで安心感が生まれる。同院では質問・相談しやすい環境づくりも心がけているとのことだ。
自由診療費用の目安
自由診療とは多焦点眼内レンズを用いた白内障手術(選定療養)/20万円~35万円