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金子 康司 院長の独自取材記事

かねこ整形外科クリニック

(東大阪市/八戸ノ里駅)

最終更新日:2024/03/14

金子康司院長 かねこ整形外科クリニック main

八戸ノ里駅から徒歩3分ほどのアクセス良好な場所にある「かねこ整形外科クリニック」。患者がリラックスできる空間をめざしたという院内はとてもスタイリッシュ。ブラウンを基調とした院内はホテルのフロントのような空間だ。日本整形外科学会整形外科専門医である金子康司院長は、一人ひとりの患者に寄り添う診療をモットーとする。看護師や技師が在籍しない同院では、院長自ら採血や点滴、エックス線撮影なども実施。「患者さんとの距離も近く、お一人お一人の状態に応じてフレキシブルに対応することができますね」と温かく語る。高齢者を介護する家族の負担を減らすため、往診も対応。地域の人々の健康に貢献すべく、医師会活動にも熱心に携わる金子院長に、院内のこだわりから今後の展望まで幅広く聞いた。

(取材日2018年9月21日)

かかりつけ医として気軽に通える環境づくりを心がける

この地で開業した理由をお聞かせください。

金子康司院長 かねこ整形外科クリニック1

生まれ育った東大阪で開業したいという思いは常に頭にありました。地元で開業したら両親にも治療を受けてもらえますし小中学校時代の同級生にも会えるかもしれないと思っていたんです。地域の皆さんに育てていただいたという感謝の気持ちも強いですね。幼い頃は体が強いほうではなかったので近くで開業していた小児科の先生にたいへんお世話になりました。昼夜関係なくいつでも診てくれたんです。かかりつけ医の鏡のような先生で医師として常に目標にしてきました。当院も地域の皆さんの訴えにできるだけ幅広く対応するよう努めています。

なぜ整形外科の医師をめざされたのですか?

大学時代、合気道部に所属していたのですが長崎で整形外科をしている先輩から「合気道のレッスン用ビデオを撮影するから手伝ってほしい」と声をかけられ数日間滞在することがありました。その時、整形外科での診療についても詳しく教えてもらったんです。先輩は医師になって2年目ぐらいでしたが既に脊椎外科で手術もしているとのことでした。「整形外科ならかなり早くから手術にも携われるんだ」と感じましたね。臨床現場で診療や手術に携わりたいという思いが強かっため、それがきっかけとなって整形外科の医師をめざすようになりました。大学卒業後は知り合いの先生に紹介してもらい、奈良県立医科大学の整形外科教室に入局しました。

どのような患者さんが来られますか?

金子康司院長 かねこ整形外科クリニック2

当院に来院される患者さんは年齢層も症状も幅広いですね。腰や膝の痛みだけでなく骨粗しょう症の治療などにも対応しますし、うおのめの治療も行っているんです。労災や交通事故に遭われた方も多くご来院されていますね。親御さんと一緒に来院される小中学生もいらっしゃいます。多いのは、突き指だと思って放置していたら骨折だったというケースで、放置しておくと痛みが長引いたり指が変形したりする場合もあります。何もなかったとしても安心感を得ることは精神的にも大切なことだと思います。ご自身での判断が難しいからこそ、万が一のために医療機関の受診をしてほしいですね。些細なことでも気軽にご相談いただければと思います。

地域の患者を支えるために往診にも力を入れる

クリニックの特徴について教えていただけますか?

金子康司院長 かねこ整形外科クリニック3

当院では、時間をかけて一人ひとり診療し丁寧に説明するよう心がけています。患者さん一人ひとりとしっかり向き合うことで些細な変化にもすぐに気づくことができます。例えば、ご高齢の患者さんは、外来から往診に切り替えることもありますし、介護が必要になる場合もあります。そういった場合は、ご家族の方に現状のご説明をしっかりして相談しながらできるだけ良い環境で生活ができるようにサポートさせていただきます。本人だけじゃなく、ご家族の不安も大きいと思いますのでコミュニケーションもしっかり取り、寄り添った診療を行っていきたいと思っています。また、私は整形外科の分野だけでなく他の専門分野の勉強会にも積極的に参加しております。あらゆる可能性を考えて診療ができることが当院の特徴ではないでしょうか。

往診にも対応されているのですね。

通院ができなくなった患者さんも引き続き診ていくために往診にも力を入れています。ご家庭に加えグループホーム等の施設に伺うことも多いですね。ご本人が膝や腰の痛みを訴え整形外科の診療を受けたくてもご家族の方がお仕事で忙しく連れて来院されるのが難しいというケースもあります。ご家族の負担を減らすためにもできるだけ往診で対応したいと思っているんです。往診では、四肢や体幹のケガの処置に加え、膝や肩関節の痛みに対してヒアルロン酸注射を打ったり、腰痛を訴える方にブロック注射を打ったりすることもできます。骨粗しょう症の治療のための注射1本から対応しますので気軽に相談してほしいですね。高齢化が進むにつれ、社会福祉制度をより良いものにしていくことが求められています。整形外科の医師としてできることを模索しつついっそう地域社会に貢献していくことが私の願いです。

近隣の医療機関との連携を大切にされているとお伺いしました。

金子康司院長 かねこ整形外科クリニック4

できる限り患者さんに寄り添うとともに対応が難しい場合は近隣の市立東大阪医療センターや大学病院などに速やかに紹介するよう心がけています。まずは最初の窓口として気軽に利用してもらいたいですね。現在6人のスタッフがいますが、看護師や技師は在籍していません。その代わり全員が受付業務もリハビリ補助もできるんです。採血や点滴、エックス線撮影などは私が行っています。そのため、患者さんとの距離も近くお一人お一人の状態に応じてフレキシブルに対応することができますね。例えば、足が腫れていたら「ばい菌が入っているかもしれないので血液検査をしましょう」とお話ししその場で採血します。遠くの採血室まで行ってもらう必要はありません。骨粗しょう症の検査も前腕のDEXA法での測定が可能です。

地域に根差して人々の健康に貢献することを心から願う

医師会の活動にも熱心に携わっていらっしゃるようですね。

金子康司院長 かねこ整形外科クリニック5

2012年に開業する際、布施医師会に入会し現在まで理事を務めてきました。医師会では経験ある先生たちから多くを学ばせていただいていますね。地域を支えようと市の先生みんなで一丸になって地域医療に取り組んでいます。最近ではより地域のためにと想いを持つ先生が多く、若い先生との関わりも増えて情報共有の場を設け、地域医療を盛り上げる活動に力を入れています。若い世代が地域を盛り上げてくれるのはとてもうれしいです。また、近年整形外科の分野で、筋肉や関節など運動器の機能が衰えて日常生活に支障をきたすロコモティブシンドロームと呼ばれる病態に注目が集まっています。東大阪市が主催する健康フェスタでロコモティブシンドロームに関するブースを設置して啓発活動を行いました。これからも医師会や自治体と連携しつつ地域の皆さまの健康に貢献することができれば幸いです。

プライベートはどのようにお過ごしですか?

診療時間外は医師会の活動や勉強会に参加する等、外に出て活動していることが多いですね。同じ知識で先入観や固定概念で物事を見ないように新しい知識を取り入れながら診療に取り組みたいと思っています。医師会での活動は皆さまに知っていただく機会は少ないと思いますが、地域の皆さまが安全に暮らせるように先生同士で協力し合いながら活動を行っています。近隣の先生方と地域の皆さまの健康を守っていくことが今後もできればとてもうれしいですね。また、最近では市から仕事を依頼されたり働く人の健康相談にも乗っています。整形外科の枠にとらわれずできる限り地域の方のニーズに応えて行ければと思っています。どんな形であれこれからも地域貢献をしていきたいですね。

今後の展望や、読者に向けたメッセージをお願いします。

金子康司院長 かねこ整形外科クリニック6

地域にしっかり根づいていくことをめざしています。そのためにも診療の質を高め患者さんの要望にできる限り応えられるようにしていきたいですね。もちろん改善の必要なところはきちんとアドバイスさせていただきます。また、在宅の分野で他科の先生たちとタッグを組んでいくことも重要です。例えば、内科の先生から患者さんの運動法について尋ねられたら「こんな方法がありますよ」とアドバイスできるかもしれません。逆に患者さんの足がむくんでいるのに痛みがないようなら内科の先生に診ていただくなど密に連携していければいいですね。当院では、ケガの治療はもとより手足のしびれ首や腰の痛み、骨や関節など運動に関わる器官全般を診ることができます。これらに関するお悩みがあればぜひお気軽にご相談ください。

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