照林 優也 院長、西尾 彩 副院長の独自取材記事
てるばやし眼科
(枚方市/樟葉駅)
最終更新日:2025/11/10
京阪本線・樟葉駅から徒歩3分の「医療法人 てるばやし眼科」。院長を務めるのは、総合病院で数多くの手術で研鑽を積んだ照林優也先生。専門的な治療を身近なクリニックでも受けられるようにと、2024年4月にアクセス至便な駅前で開業。現在は、院長の姉である西尾彩副院長と協力し、地域の人々の目の健康を支えている。「地域の皆さんに大学病院レベル以上の治療を行いたい」と語る照林院長と、「患者さんとコミュニケーションを取り、寄り添った診察を大切にしたい」と語る西尾副院長。日本眼科学会眼科専門医の資格も持つ2人に診療に対する思いや、同院の特徴について聞いた。
(取材日2024年1月18日/再取材日2025年10月2日)
日帰り手術・近視抑制・肌悩みと、多様な年代に対応
クリニックの特長を教えてください。

【照林院長】周辺はさまざまな年代の方がお住まいの地域。幅広い診療を行う中でも、ご高齢の方は日帰り手術、お子さんは近視抑制、働き盛りの世代はエイジングケアといったニーズが高いことから、主にこの3つに注力しています。またここは大学病院に通うには距離があるんです。私たち2人が持つ日本眼科学会眼科専門医の資格を生かし、地域の方々に専門性の高い医療を提供したいと考えています。これまで大きな病院で数多くの手術や臨床の経験を積みましたので「目で困ったらてるばやし眼科へ」と頼っていただければうれしいです。
【西尾副院長】専門性を追求する一方で、クリニックならではの丁寧な対応やきめ細かなフォローを大切にしています。常に「患者さんが安心して通えるようにするにはどうすべきか」を考え、女性ならではの視点も生かした診療を心がけていきたいですね。
どのような日帰り手術に対応されているのですか?
【照林院長】当院では白内障や緑内障の日帰り手術、眼瞼下垂といったまぶたの手術、さらに網膜硝子体手術にも対応しています。中でも白内障手術では、患者さんのご希望に沿った見え方をめざすため、多焦点レンズを幅広く取り扱っているのも特徴です。また術後の見え方を大きく左右するのは事前の検査ですので、当院では勉強熱心な視能訓練士が丁寧に検査を行っています。
【西尾副院長】ご高齢の方の中には手術に不安を抱かれる方もいますが、樟葉駅前というアクセスの良さに加え、付き添いの方との来院が難しい場合でもスタッフがタクシーの手配を行うなど、安心していただけるように努めています。無理に手術を勧めることはありませんので、「見え方がおかしいな」と思ったら、まずご相談いただきたいです。
日帰り手術を始めるにあたり、先進の機器を導入されたそうですね。

【照林院長】医院の中でもこだわった部分です。例えば、眼科の医師にとってなくてはならない顕微鏡は、使い慣れた先進の機種を導入しています。医師側では明るく見え、かつ患者さんはまぶしさを感じにくく、目の負担に配慮があるのが特徴です。また鮮明な視野で手術を行えるため、手術の時間短縮や合併症などのリスク低減も期待できます。他にも、顕微鏡と検査機器を連動させており、白内障手術などの際に切開位置やレンズの挿入角度のガイドに加え、乱視の補正も図ってくれる手術支援システムも導入しています。また眼内レンズもこだわって納得できるものだけを扱っています。患者さんにとって、手術は一生に何度もあるものではありませんし、レンズは体の中に何年もあるもの。当院のコストではなく、患者さんのメリットを追求した治療をしたいんです。
誰もが通いやすく、相談しやすい環境を
ドライアイやお肌の悩みといった身近な悩みにも対応していると伺いました。

【西尾副院長】近年ドライアイの治療法としてガイドラインにも掲載されたIPL機器を用いた治療を導入しました。IPLと呼ばれる光を照射しマイボーム腺の詰まりの解消をめざすことで、ひいてはドライアイの改善を図ります。また当院では、エイジングケアに関するご相談に乗っています。目と肌を同時にケアできるのは当院の強みになると思っています。
【照林院長】患者さんの幅広いご要望に応えたいという思いから、エイジングケアのご相談にも対応しています。白内障手術で視力回復をめざすのも、ある意味エイジングケアの一つ。皆さんにいつまでも若々しく、元気に過ごしてほしいというのが私たちの願いです。
小さなお子さんの近視に対しては、どんな治療を行うのですか?
【照林院長】近視進行抑制では点眼治療を、近視矯正ではオルソケラトロジーを行っています。点眼治療は、2025年に国内で承認が下りたアトロピン硫酸塩点眼液の点眼によって近視の進行抑制を図るものです。近視は、近くを見続けることで眼球の奥行きにあたる眼軸が伸長し、眼球がラグビーボールのように変形してしまうのが主な原因とされています。この点眼治療は視力を回復させるものではありませんが、点眼を継続するだけで眼軸長の伸長の抑制が見込めるんです。オルソケラトロジーは、通常のコンタクトレンズとは異なる設計のハードコンタクトレンズを就寝中に装用し、角膜の形を一時的に整えることを図る治療で、日中は裸眼で過ごすことが期待できます。
低年齢の子も対象なのでしょうか。

【西尾副院長】オルソケラトロジーでは小さなお子さんがレンズを扱えるか心配される方も多いですが、親御さんがつけ外しをしてあげれば問題なく行えますよ。また点眼治療は、点眼薬が使い切りタイプになっており、防腐剤の使用が抑えられています。子どもの長期にわたる点眼薬の使用は、防腐剤が角膜疾患のリスクになることがあるといわれていますが、その低減が図られているんですね。近年は近視が低年齢で始まる傾向があり、強い近視は将来、緑内障や網膜剥離といった病気のリスクが高まることがわかっています。ご相談だけでも可能ですので、気軽にお声がけください。
院内の雰囲気もすてきですね。
【照林院長】地域にはファミリー層が多く、小さなお子さんから高齢の方まで幅広い患者さんがお越しになります。誰もが居心地の良い空間にしたいと思いました。院内はバリアフリーで、車いすやベビーカーでもゆったりと入っていただけます。待合室には充電できるカウンター席、くつろげるソファー、キッズコーナーもあります。
【西尾副院長】中待合はラグジュアリーな雰囲気にしており、パウダールームやリカバリー室などもご用意しています。さらに、院内のDX化を図り、ウェブ予約や呼び出しシステム、自動精算機なども導入しました。看護師や視能訓練士などのスタッフも多く在籍していますので、さまざまな面から待ち時間の短縮にもつながっていると思います。
地域の人に大学病院レベル以上の治療を行いたい
診察時に大切にしていることは?

【照林院長】時間がかかっても、患者さんとしっかり向き合うことを大切にしています。たとえ診断が適切でも、患者さんが治療方法や診断に納得がいっていないのに一方的に診察を終えることはあってはならないと私は考えています。なので、納得していただけるまでお話しすることを大切にしています。
【西尾副院長】私も同じです。症状に関係がないようなお話も、実は症状につながっていたり、主訴以外の病気が隠れていたりするので、積極的にコミュニケーションを取るようにしています。
今後の展望をお聞かせください。
【照林院長】地域の眼科医療レベルを上げて、大学病院よりレベルの高い治療をめざしたいです。将来はワンストップでの医療提供が目標ですね。冒頭でもお話ししたとおり、ここから大学病院までは遠く、高齢の方には負担も大きいでしょう。ですから、もっと身近で大学病院レベル以上の眼科治療を行えるクリニックをめざします。
【西尾副院長】より長く診察時間が取れるように業務効率化も意識して「レベルの高い治療を行うにはどうすべきか」という自分自身への問いかけを日々忘れず、スタッフ一丸となり成長していきたいです。
最後にメッセージをお願いします。

【照林院長】当院は地域の子どもから高齢の方まで、全世代の目の診察を行える眼科クリニックです。必要があれば大学病院に紹介も可能ですし、大学病院と連携して次の予約までのフォローという形での診察も可能なので、いつでもご相談ください。
【西尾副院長】私を含め子育て経験者がスタッフにも複数人在籍しており、親の大変さが痛いほどわかります。ですから「迷惑かも」だなんて思わないでください。必要があれば診察中にスタッフがお子さんをお預かりすることも可能ですし、気軽に来てくださいね。
自由診療費用の目安
自由診療とは多焦点レンズを用いた白内障手術(自由診療)/33万円~、IPL機器を用いたマイボーム腺のケア/7000円~、小児の近視進行抑制のための点眼治療(1ヵ月分)/4380円~、オルソケラトロジー/16万円~(両眼)

