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森 裕展 院長の独自取材記事

森整形外科リハビリクリニック

(守口市/土居駅)

最終更新日:2026/09/18

森裕展院長 森整形外科リハビリクリニック main

1996年の開業より30年近くにわたり地域に根差した診療を続けてきた「森整形外科リハビリクリニック」。骨折や捻挫、スポーツ外傷など幅広い整形外科診療に対応する中、特に力を注いできたのが、腰痛や肩の痛みをはじめとした「慢性的な痛み」に対する診療だ。朗らかで話し上手な森裕展院長は、患者との対話を何より大切にしており、一人ひとりの話にじっくり耳を傾けながら、症状や生活背景に合わせた治療・リハビリテーションを提案している。院内には理学療法士・作業療法士・言語聴覚士合わせて17人が在籍し、クリニックとしては充実したリハビリ体制を構築。首・腰・膝の痛みや脳梗塞後の後遺症など幅広い悩みに対応している。今回は森院長に、慢性的な痛みに向き合う診療への思いや、地域で担う役割について話を聞いた。

(取材日2019年2月12日/再取材日2026年5月20日)

一貫して慢性的な痛みの診療に力を注ぐ

1996年開業以来、地域医療を支えてこられたそうですね。

森裕展院長 森整形外科リハビリクリニック1

当院は、整形外科としてスタートし、骨折・捻挫・骨粗しょう症・スポーツ外傷・交通事故などさまざまな診療を行っていますが、一貫して力を注いできたのは「慢性的な痛み」に対する診療です。痛み専門の外来には、腰痛や肩など、なかなか治らない痛みを抱えた患者さんが多く来院されます。私自身、クリニックに求められる役割は、単に薬や注射を行うだけではなく、患者さんの生活そのものを支えることだと考えてきました。だからこそ、患者さん一人ひとりの悩みに向き合い、リハビリを中心に改善をめざす診療体制を築いてきたのです。最近では大阪府内だけでなく、京都や滋賀、奈良など遠方から来院される方もいらっしゃいます。

リハビリには特にこだわってこられたそうですね。

はい。以前は「森整形外科」という名称でしたが、5年ほど前に現在の「森整形外科リハビリクリニック」へ変更しました。それは、私たちが最も大切にしている診療の柱がリハビリだということを、より明確に伝えたかったからです。現在は理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を含め17人のリハビリスタッフが在籍しています。このように多くの多職種スタッフの在籍により、幅広い視点から患者さんを支えられる体制を整えています。特に言語聴覚士が在籍していることも当院の特徴の一つです。患者さんの状態や目標に応じて、より多角的なアプローチができることは当院の強みです。

具体的にはどのようなリハビリに取り組んでおられるのでしょうか。

森裕展院長 森整形外科リハビリクリニック2

一般的な筋力向上をめざすリハビリはもちろん、脳梗塞の後遺症や認知症に対応したリハビリ、スポーツリハビリのほか、リハビリに特化した介護保険サービスなど、クリニックとしては実に幅広い支援を提供しています。重要視しているのは、患者さんの症状だけを見るのではなく、「なぜその痛みが続いているのか」を多角的に考えながらリハビリを行うことです。例えば慢性腰痛一つとっても、筋力低下だけでなく、姿勢や生活習慣、不安感などさまざまな要因が関係しています。そのため、医師と理学療法士などのスタッフが連携しながら、その方に合わせたプログラムを提案していきます。また、慢性的な痛みに対しては、拡散型体外衝撃波装置も導入しています。運動療法と組み合わせることで、痛みを抑えながら体を動かしやすくし、根本的な改善をめざしていきます。

一人ひとりの声を大切にする診療を実践

診療では「対話」を重視されているそうですね。

森裕展院長 森整形外科リハビリクリニック3

そうです。実は開院当初、私は早く痛みを取ってあげたいとの思いから診断を急いでしまい、「いつから痛いですか」「どこが痛いですか」と必要な情報ばかりを聞く方針でした。今振り返ると、これでは患者さんが本当に話したいお悩みについて、十分に聞けなくなってしまいます。そこを反省し、「まず患者さんにしっかり話してもらう」ことを大切にするようになりました。現在は受付スタッフも含め、患者さんが安心して話せる雰囲気づくりを徹底しています。そうすることで患者さんがリラックスして通院でき、治療もよりスムーズに進むように気をつけています。当院では担当制・予約制を導入し、継続的に同じリハビリスタッフが関わることで安心感につなげています。女性のリハビリスタッフも在籍しており、産後のお悩みなども気軽にご相談いただけますよ。

患者さんに対して大切にしていることを教えてください。

一番大切にしているのは「その方がどうなりたいのか」を共有することです。同じ腰痛でも「野球を再開したい」「子どもと遊べるようになりたい」など、患者さんによって目標はまったく違います。ですから最初の段階で、「何に困っているのか」「どういう生活を送りたいのか」を丁寧に伺うようにしています。また、できるだけ早い段階で治療の見通しをお伝えすることも重視しています。当院では「ナビゲーション」と呼んでいますが、「3ヵ月くらいで改善をめざしましょう」「まず3回通って自宅ケアへ移行しましょう」というように、期間や通院回数の目安を共有するのです。最近は若い世代を中心に、費用や期間を気にされる方も多いので、安心して通えるよう配慮しています。

「最短の卒業」を掲げておられる理由は何でしょうか。

森裕展院長 森整形外科リハビリクリニック4

私たちは「できるだけ短期間・少ない回数で改善をめざす」という考えを大切にしています。患者さんにとって理想なのは、ずっと通い続けることではなく、元の生活に戻れることですからね。当院では、単に院内で施術を行うだけではなく「自宅でどう改善につなげるか」を非常に重視しています。外来リハビリは週1回程度になることも多いですから、普段の生活の中でセルフケアを継続していただくことが重要なのです。そのため、SNSなどのツールを活用して動画や運動指導を配信し、患者さん一人ひとりに合わせた自主トレーニングを提案しています。リハビリの時間だけでなく、自宅での過ごし方や運動習慣が改善につながるケースは非常に多いのです。私たちは「治してあげる」のではなく、「患者さん自身がより良い状態へ向かうためのサポートをする」という意識で診療に取り組んでいます。

地域医療に尽力し、痛みの改善を支え続ける

スタッフ教育や研鑽にも力を入れておられます。

森裕展院長 森整形外科リハビリクリニック5

はい。当院では継続的な学びを重視しています。勉強会での発表も1〜2年に1回ほど行っており、今年もスタッフが発表を行いました。日々忙しい中でもこういったことに取り組むのは、発表準備を通して知識や技術への理解が深まり、それが診療の質向上につながると考えているからです。また、理学療法分野では、外部の専門家から定期的に指導を受け、スタッフのスキルや知識の向上に努めています。慢性腰痛など、なかなか改善されない患者さんに対する症例も蓄積し、発表を通じてエビデンス構築にも取り組んでいます。さらに、名古屋から心理学の専門家を1〜2ヵ月に1回招いて、患者さんとのコミュニケーションについて学ぶ機会も設けています。そうした積み重ねが、痛みに悩む多くの方のお力になればうれしいですね。

また、地域貢献にも積極的に取り組まれているそうですね。

当院では以前から、地域の皆さんが気軽に集まり、交流できる「ふれあいの場」を大切にしてきました。高齢になると外出の機会が減り、人とのつながりも少なくなりがちですが、そうした中で、体操や会話を通じて自然にコミュニケーションが生まれる場所づくりを意識しています。転倒予防や認知症予防の体操教室なども継続して行っており、地域の健康維持に少しでも貢献できればと思っています。医療機関というと「具合が悪くなったら行く場所」というイメージが強いかもしれませんが、私はもっと気軽に相談できる存在、安心して頼れるクリニックでありたいのです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

森裕展院長 森整形外科リハビリクリニック6

これまで地域や行政と連携しながら、さまざまな健康支援に取り組んできました。その中で強く感じているのは「痛みで困っているのに、どこへ相談すればいいかわからない」という方が本当に多いということです。だからこそ当院では環境づくりを大切にしてきました。「まずは気軽に相談してほしい」という思いから、SNSを通じた無料相談窓口も設けています。「受診するほどではないけれど、気になる」「他院でこう言われたけれど、別の方法はないのかな」といった内容も、遠慮なく相談していただきたいですね。私たちは、患者さん一人ひとりの生活背景や目標を共有し、その方らしい生活を取り戻すためのお手伝いをしたいと考えています。これからもリハビリを軸に、慢性的な痛みに悩む方々を支えられるクリニックであり続けたいですね。