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体に負担の少ない不妊治療
卵管鏡下卵管形成術(FT法)とは

なかむらレディースクリニック

(吹田市/江坂駅)

最終更新日:2022/12/15

なかむらレディースクリニック 体に負担の少ない不妊治療 卵管鏡下卵管形成術(FT法)とは なかむらレディースクリニック 体に負担の少ない不妊治療 卵管鏡下卵管形成術(FT法)とは
  • 保険診療

子どものいる生活をめざしたすべての行動を表す「妊活」という言葉で、不妊治療のイメージが変わり、どんどんオープンになっている。江坂駅から徒歩3分にある「なかむらレディースクリニック」は、「こころとからだに優しい生殖医療」をモットーに、不妊治療を専門的に行うクリニック。「不妊治療をためらっている時間が一番もったいない」と話すのは中村嘉宏院長。不妊治療は今や特別な治療ではなく、妊娠できる可能性を高めるための一つの方法だという。同院で力を入れている卵管鏡下卵管形成術(FT法)、培養士の育成、「妊娠を望むなら何をすべきか」について中村院長に詳しく聞いた。

(取材日2022年7月18日)

精子と卵子の出会いをサポートする体外受精も、FT法も、妊娠の可能性を上げるための選択肢の一つ

Q不妊には、どのような原因が考えられるのでしょうか?
A
なかむらレディースクリニック しっかりと原因を検査してくれる

▲しっかりと原因を検査してくれる

不妊の原因は一つではなく、排卵障害や卵管の通過障害、精子に問題があるなどさまざまです。なので不妊治療では、原因に即した治療を行うことが重要です。男性側に原因がある場合は顕微授精、明らかな原因はないものの年齢によって妊娠しにくいような場合にも、体外受精などの高度生殖医療を選択することもあります。当院は、体外受精、顕微授精、卵管鏡下卵管形成術(FT)などの高度生殖医療をメインとしたクリニックですが、中には治療に対して抵抗がある方もおられます。しかし、不妊治療は特別な治療ではなく、決して怖いものではありません。妊娠の可能性を上げるための一つの方法として前向きに検討していただけたらと思います。

Q卵管鏡下卵菅形成術(FT法)とは、どのような治療ですか?
A
なかむらレディースクリニック 広々とした手術室。FT法の実績も豊富

▲広々とした手術室。FT法の実績も豊富

FT法とは卵管にカテーテルを通して、卵管鏡で卵管内の状態を観察しながら卵管の通過障害の改善をめざす治療法です。卵管の閉塞や狭窄のある方で自然妊娠をめざす場合に行います。外来手術で健康保険が適用されます。当院では、卵管鏡と子宮鏡を組み合わせたダブルスコープ法を採用しています。卵管鏡というのは、非常に細いので画質が悪く、単独では小さな卵管口を探すのが困難です。画像が鮮明な子宮鏡を併用することで、見つけにくい卵管口を短時間で探しあてることができます。また、同時に子宮内部を観察できるといったメリットもあります。クリニックでダブルスコープ法を行っているところはまだ少ないようです。

Q不妊と年齢は関係してくるのでしょうか?
A
なかむらレディースクリニック わかりやすい言葉で丁寧に話してくれる中村院長

▲わかりやすい言葉で丁寧に話してくれる中村院長

30歳を過ぎると、妊娠できる確率は低下し始め、35歳からは1年ごとにより低下するようになります。日々精巣で作られる精子と異なり、卵子は生まれた時から体内に存在していて増えることがなく、加齢とともに減少します。そのため、年齢を重ねると卵子の残り数が少なくなると同時に卵子にダメージが蓄積されていくのです。卵子の加齢は年齢を重ねるほど加速し、治療が困難になります。年齢に応じて治療のスピードアップが必要です。30代後半から40代に差しかかっている方は、とにかく治療を急いでほしいと思います。高齢であっても適切な治療を早期に受けることで、累積での妊娠率はある程度期待できます。

Q培養技術はとても大切なのですね。
A
なかむらレディースクリニック 経験豊富な培養士が在籍

▲経験豊富な培養士が在籍

不妊治療に欠かせないのが、培養士の存在です。受精卵が育つかどうかは、培養士の力量にかかっていると言っても過言ではありません。卵子の取り扱いには繊細さと正確さとスピードが求められます。特に40代の方の卵子は非常に弱く、豊富な経験を持つ培養士でなければ取り扱いは難しいと言えます。培養士は日々の修練を積み重ねてこそ技術の土台ができ、初めて安定した成績が残せるようになる仕事です。病院選びでは、先端技術や高度な設備に目がいくと思いますが、新しい技術や設備の導入があれば良いということではなく、大事なのは目に見えない地道な部分です。培養士を教育するシステムが整っているかどうかが重要だと思います。

Qこちらのクリニックで受ける不妊治療の特徴は何ですか?
A
なかむらレディースクリニック 丁寧に解説された資料で説明してくれる

▲丁寧に解説された資料で説明してくれる

当院は、独自の厳しい技術試験をパスした培養士のみが在籍しており、全員が自院内で養成してきた生え抜きのメンバーです。高齢の患者さんの卵子にも対応できる十分な技量を持っているだけでなく、受精卵の説明やカウンセリングも行っています。大切な卵子を任せられ、培養方法の相談もできる優秀な培養士が大勢いることが、当院の最大の特徴です。私自身も日本生殖医学会生殖医療専門医として、不妊治療における採卵、培養、移植の技術はもちろん、子宮鏡や腹腔鏡の手術を多数経験してきました。これからも高度な培養技術による体外受精やダブルスコープ法などに注力し、安全で確実な不妊治療を提供したいと考えています。

ドクターからのメッセージ

中村 嘉宏院長

不妊治療は保険適用となり、特別な治療ではなくなってきました。しかし、まだまだ治療に踏みきれない方もいらっしゃいます。治療に対する不安、時間の問題、経済的な問題など人それぞれあると思いますが、治療をためらっている間にも時間はどんどん過ぎてしまいます。年齢が高くなると卵子の加齢も加速し、妊娠の可能性が下がっていきます。妊娠を望まれるなら、年齢を問わずまずは早めに受診されることをお勧めします。仕事をしている方、2人目で悩んでいる方も、心配ありません。私たちは皆さんと喜びも悲しみも共有していけたらと思っています。なんでもお気軽に相談してください。

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