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中村 嘉宏 院長の独自取材記事

なかむらレディースクリニック

(吹田市/江坂駅)

最終更新日:2019/08/28

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江坂駅から徒歩3分にある「なかむらレディースクリニック」は、「こころとからだに優しい生殖医療」をモットーにした体外受精を中心とした診療を行っている。院長の中村嘉宏先生は、日本生殖医学会生殖医療専門医であり、採卵から培養、移植と生殖医療に経験と見識を持つ生殖医療のスペシャリスト。妊娠を希望する数多くの患者が訪れる同院。「不妊治療は特別な医療ではないんです」と力強く話す中村院長に、治療やクリニックの特徴などを詳しく聞いた。
(取材日2017年9月12日)

心と体の負担を最小限にした治療を

まずはクリニックの特徴を教えてください。

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当院の特徴は、強い排卵誘発などを極力行わない、自然周期での体外受精を中心にした治療を行っているという点です。それから、自然妊娠希望の方には卵管の通過障害を改善する卵管鏡下卵管形成術を、ダブルスコープ法で行っているのも当院の特徴です。ダブルスコープ法では安全に配慮し、確実性を高めて手術が行えます。どちらの治療においても「こころとからだに優しい」ことをモットーに、心身の負担や痛みの少ない治療をめざして、医院全体で常に努力しています。そして、当院には胚培養士が13名いること。培養士に関しては、この人数がいることも珍しいと思いますし、培養士の技術レベルも非常に高く保っています。私自身にも培養の経験がありますので、培養土の技術を常にチェックしています。ですから培養技術に関しては非常に自信を持っています。

体外受精となると、いろいろと不安な方も多いと思うのですが。

自然なホルモン分泌を大切にした、自然周期での治療になりますので、体の負担は最小限だと思います。ですから、働きながら通っていらっしゃる方も多いですよ。お仕事をされていると、どうしても都合が悪い日もあったりしますよね。そういった時は注射を工夫すれば、日程を調節することもできます。また、採卵時には極細の採卵針を使って、麻酔のいらない採卵を行っています。患者さまにとって一番うれしいのは結果が出ること。ですから、お一人お一人に合わせた自然周期以外の治療方法も提案しますし、必要に応じて刺激周期を行うこともあります。患者さまの人生観であるとか、ご夫婦の考え方もありますよね。ですから、体外受精でなくてはいけないというわけでなく、自然妊娠をめざしたタイミング法などさまざまな選択肢を提案しています。

卵管鏡下卵管形成術のダブルスコープ法とは?

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卵管の通過障害を改善するために行う手術法です。卵管が狭いとか通過性がないと診断された方のうち、 体外受精ではなく、通過性が前提となるタイミング療法などの自然妊娠や人工授精を希望している方に有効的です。この手術で一番難しいのは、卵管口を探すことなんです。通常は卵管鏡のみを使って手術を行うのですが、卵管鏡は直径が0.6mmと極端に細いため良好な画像が得られず、卵管鏡だけでは卵管口が探せないことがあります。また、卵管にカテーテルが入っているつもりでも子宮の中にしか入っていない場合もあります。そこで子宮内を鮮明に観察できる子宮鏡を組み合わせることで、短時間で卵管口を見つけ出し、安全に配慮し確実性を高めて卵管形成術を行うことができます。手術には卵管鏡担当の医師、子宮鏡担当の医師、麻酔担当の医師と3人の医師が携わります。それぞれの役割に集中することができますので、痛みの少ない日帰りでの手術が可能です。

妥協を許さない姿勢で、高い培養技術を保っていく

培養技術へのこだわりは?

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培養士の技術レベルの高さには自信があります。当院の胚培養士は院内の技術試験をクリアしないと、卵子に触れないんですよ。院内の技術試験は非常に厳しいですね。すべての技術においてチェック項目があって、そのチェックに合格しないと次の段階には進めません。自然周期で採卵できる卵子は数も少なく貴重です。また、40代の方の卵子というのは非常に繊細です。素早く、正しい手順ですべての作業を行えることが結果にもつながっていきます。ですから、技術レベルがそこに達してない場合には患者さまの大切な卵子と精子を託すわけにはいきません。当院では、顕微授精をはじめすべての技術を任せられる胚培養士になるまでに、3~5年はかかります。

なぜ、そこまで培養技術に関して厳しく行っているのですか?

培養技術で結果が違ってくると思っているからです。基礎的な技術から徹底してトレーニングし、決められた制限時間内に正確に行えるように訓練しています。地道なことですが、とても重要なことです。現在は、前身の「藤野婦人科クリニック」時代から20年近くかけて自院内で養成してきた、生え抜きのメンバー13名が在籍しています。この中で顕微授精までできる者は8名。残りは特訓中です。また、一旦テクニックが身についた培養士でも、培養士ごとに受精率や妊娠率などすべてデータ化しています。常に結果をフィードバックしそれで問題が見つかれば修正していきます。20数年分のすべてのデータをもとに、日々研鑽しています。手技だけでなく使用する培養液や、卵子活性化させる環境を工夫する方法などについても常にデータを参照して妊娠率の向上をめざしています。

先生が生殖医療を選んだ理由はなんですか?

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きっかけはどちらかというと私自身メカニカルなものが好きで、機械を用いる顕微授精や生殖医療で重要な役割を果たす腹腔鏡手術をやってみたいと思ったことです。大学では体外受精のチーフもしていて採卵だけでなく実際に顕微授精も培養も凍結もすべて自分でやってたんです。また腹腔鏡も多数の症例を経験しました。実験テーマも卵子の活性化因子に関したものでした。そうした環境の中で「生殖医療こそ自分の一生をかける仕事だな」と思えたのです。その時代に学んだことは多いですし、そのすべての経験がクリニックの培養室のクオリティ、培養士のレベルの保持に役立っています。

体外受精は妊娠するための方法の一つと考えてほしい

これから生殖医療を受けようと考えている方にアドバイスはありますか?

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私は、不妊治療は特別な治療じゃないと思うんです。ですから、特別に頑張って日常を過ごさなくていいと思っています。例えば体質改善をと頑張りすぎて、かえってストレスになってしまっているケースも多いように感じます。好きなコーヒーも我慢して、食事も完全に菜食にして、飲み会もすべて断って、旦那さんにも飲み会に行かないでとなってしまうと、どんどん疲れていってしまいますよね。そこまで禁欲的になる必要もないですし、むしろ少し力を抜いて、少しリラックスして、通院していただければかなりの確率で道は開けていくと思っています。一人で悩みすぎず、来ていただけたらと思います。

体外受精を受けるか迷っている方も大勢いらっしゃると思うのですが。

例えば、体外受精でしか妊娠できないとなると、自分自身がものすごく劣っていると感じる方ってたくさんいらっしゃるんです。ですが、人間の能力と妊娠しやすさは何にも関係しないですし、妊娠するための方法はどんなだっていいと思います。生まれてくる命はすべて尊いです。体外受精は確立された治療ですので、その力を借りることは悪いことでもなんでもない。なかなか克服しがたい気持ちでしょうが、その部分を乗り越えていただけたらと思います。妊娠は確率の問題という部分もあるので、体外受精じゃないと妊娠しないのかは、試してみないと結局はわからないんですよ。自然妊娠したかもしれない。しないかもしれない。それは、閉経までの時間を過ごしてみないとわからないわけです。ですから、体外受精は妊娠するための方法の一つにすぎない。そう思ってもらえたらと思います。

最後に、これからの目標を聞かせてください。

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まずは、年齢が高めの方であるとか卵巣機能が落ちた方をレスキューするための技術を磨いて、結果を出していくことです。ちょっとしたことでうまくいくんじゃないかと感じる部分はあるので、その部分を突き詰めていき、妊娠率を上げていくことが一つです。それから、院内に研究室がありますので、技術開発をしながら、将来につながるデータを出せたらと思います。生殖医療を専門にしていて、一番の喜びは、自分達が何かすることで妊娠を助けることができることです。その結果、新しい命が誕生してくることに尽きます。今後もその部分を追求して、一人でも多くの方のお手伝いをしていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

●体外受精/【採卵~新鮮胚移植の一例】26万円~
※全額自費診療
※採卵までの診察代+薬代(+土日祝・夜間早朝加算 等)は別途必要です。

●顕微授精/【実施卵数1~2個の場合】3万円

※お体の状態や卵子の数・授精方法などにより金額が異なるため上記の限りではありません。

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