自然分娩と無痛分娩の違い
多様化する分娩方法
直原ウィメンズクリニック
(豊中市/桃山台駅)
最終更新日:2026/09/04
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一言で「お産」といっても、その方法の選択肢は多岐にわたる。自然分娩、無痛分娩、呼吸法、分娩台の種類、産む場所、クリニック選びなど、多種多様な選択肢を前に、「一体何を選べば正解なのか」と、途方に暮れてしまう人も少なくないのではないだろうか。特に、近年話題になっている無痛分娩に関しては、その賛否についてもさまざまな意見がある。今回の取材では、自然分娩と無痛分娩の違いや、それぞれのメリットとデメリットについて「直原ウィメンズクリニック」の院長である直原廣明(じきはら・ひろあき)先生に詳しく聞いた。
(取材日2017年11月9日/再取材日2026年2月26日)
目次
出産は一人ひとり違うもの。マニュアルに頼りすぎず、自分自身の体に向き合い、産む力を信じることが大切
- Q近年、出産方法が多様化していますね。
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A
▲これまで数々の出産を手助けしてきた直原院長
中でも最近は無痛分娩か自然分娩かで悩む方が増えていますね。ただ、そもそも人類は誕生以来、何万年も前から出産をしてきました。今よく聞くラマーズ法も広まったのは1950年代ですし、分娩に「~法」という考え方自体は比較的新しいものなんです。お産は本来、母体の働きで赤ちゃんが生まれる生理的な営みで、医学的には正常分娩か異常分娩かという区別はあっても、出産の基本的な仕組みは変わりません。無痛分娩は麻酔で痛みの軽減をめざす方法ですが、出産そのものを医療が完全にコントロールできるわけではない。だからこそ、まずは自分の体で産むという本質を理解した上で、ご夫婦でどんな出産を迎えたいのかを話し合うことが重要です。
- Q自然分娩とは、どういうお産ですか?
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A
▲クリニック内に出産・入院施設を完備
自然分娩とは、医療が主導するというより、お母さんが本来持っている生理的な力を生かして赤ちゃんを迎えるお産だと考えています。もちろん、どんな分娩でも赤ちゃんの心拍や出血を確認するため医療の管理は必要です。その上で、医療者が大きく介入しなくても母体の働きで生まれてくる状態を自然分娩、安産といえるでしょう。近年は出産に不安を感じ、手順やマニュアルを求める方も増えていますが、お産は一人ひとり違うものなので本来は型にはめにくいものです。当院ではソフロロジー法を取り入れ、母親学級で呼吸法やイメージトレーニングをお伝えしています。ソフロロジー法はこういった不安感に対する心のよりどころとしても有用なんです。
- Q無痛分娩とは、どういうお産ですか?
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A
▲クリニックでは自然分娩と無痛分娩の違いをしっかりと伝える
無痛分娩はその名称から痛みがないと勘違いされがちですが、実際は完全に痛みを取るわけではありません。というのも、痛みを完全に消してしまうと息む力が弱くなり、赤ちゃんを押し出すことが難しくなるためです。そのため一般的には硬膜外麻酔を使い、痛みの緩和を図りながら出産を進めます。痛みは主観的なものなので数値化は難しいですが、目安としては20~50%ほどに和らげるようめざすイメージです。またはあらかじめ出産日を決めて行う計画分娩と、陣痛が始まってから麻酔する方法がありますが、当院では後者のオンデマンド方式を採用しています。陣痛の流れを大切にしながら、できるだけ自然に近い出産を迎えられるようにしています。
- Q無痛分娩、自然分娩、それぞれのメリットとデメリットは?
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A
▲産婦人科と小児科が連携して母親をサポートしている
自然分娩のメリットは、妊婦さんが本来持っている体の機能がうまく働けば、比較的スムーズに出産が進み、産後の回復も早い点です。一方、無痛分娩は麻酔で痛みの緩和を図ることにより、落ち着いて出産に臨めるという利点がありますが、麻酔の影響で陣痛が弱くなり、陣痛促進剤や吸引、鉗子を使う場面が増えるケースも少なくありません。ただし陣痛が長時間続き、母体の負担が大きい場合は、こちらから麻酔を提案することもあります。大切なのは出産方法の違いより、出産までをどう健康に過ごすかでしょう。妊娠前から食事や生活習慣を整え、自律神経のバランスを保つなど、安産につながる体づくりに目を向けることのほうが重要だと考えています。
- Qクリニック選びのポイントを教えてください。
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A
▲「出産して良かった」と思えるようお産のサポートを行う
クリニック選びでまず大切なのは、医師がしっかり話を聞き、質問に答えてくれるかどうかだと思います。妊娠から出産、産後まで1年近い通院になりますから、その間ずっと信頼できる関係が大事です。建物がきれい、食事が豪華といった外見だけでなく、主役となる赤ちゃんとお母さんの両方をきちんと見てくれる姿勢があるかが重要です。実際、行ってみないとわからない部分も多いので、遠慮せず希望や不安を率直に伝えてみてください。どんな出産を望んでいるのかを共有できるかどうか、そして医師がどれだけ出産に思いを持っているかもポイントです。最終的には「この先生とならお産に臨める」と納得できるか、その感覚も大切だと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは正常分娩の場合、産後5日間の入院で65万円前後。異常分娩(帝王切開等)の場合は、一部保険適応。無痛分娩の場合はプラス13万円~

