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直原 廣明 院長の独自取材記事

直原ウィメンズクリニック

(豊中市/桃山台駅)

最終更新日:2019/08/28

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出産は女性にとって、一生の中でも大切なイベント。新千里南町にある「医療法人 廣仁会 直原ウィメンズクリニック」は、リラックスできる環境のもと、一人ひとりに合ったやさしい自然分娩をめざすクリニック。分娩以外に婦人科や不妊治療なども行っており、若年から老年までの女性の健康をトータルにサポートしている。安産になるために最も大切なことは、「自分が赤ちゃんを産むぞ!」という気持ちを強く持つことだと話すのは、院長の直原廣明先生。「心身の健康を整え、産む力を引き出すことで、自然と安産につながっていくもの」と、出産に対して不安を抱く女性たちをやさしく勇気づける。直原先生が考える「産む力」を引き出す安産とは何か話を聞いた。
(取材日2017年9月7日)

あまりいきまず、陣痛の力を使った出産を

開業前はどのような分野に力を入れておられたのですか?

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産婦人科医師だった父からクリニックを引き継ぎ、2004年に診療を始めました。それまでは大学の付属病院や市民病院で勤務し、お産、不妊症治療、婦人科腫瘍、女性医学など、さまざまな分野の臨床に携わってきました。高度な周産期医療を行う周産期母子医療センターでは、異常妊娠や胎児異常の症例に関わり、現在の診療ではハイリスク妊娠は診ていませんが、早い段階で周産期の異常に気付く知識を身に付けることができました。3年間ほどアメリカに留学し、脱落膜(妊娠により子宮内膜が肥大増殖したもの)の研究を通じて生殖内分泌学を専門的に学んだ時期もあり、これまで経験を積ませてもらったことがすべて、現在の診療に生かされていると思っています。

診療を通じて、感じていることがあるそうですが。

クリニックを始めた当初は、普通に出産を診ていくつもりでしたが、徐々に「何かが違う」と思うようになりました。自分が産婦人科を学び始めた研修医の頃に比べると、女性の「産む力」が弱くなっていると感じたのです。出産年齢が上がったこともあり、近年は無痛分娩を希望する人や帝王切開の人が増えています。それ自体が悪いわけではありませんが、人工授精で妊娠して、帝王切開で生まれるのが当たり前になってしまったら、人間の生殖機能は必要なくなり、お母さんの役目は子宮で赤ちゃんを育てるだけになってしまいます。妊婦さん一人ひとりの問題に向き合うだけでなく、出産を人類全体のこととして見ていかなければ、本当に人類は滅びてしまうのではと、強い危機感を抱くようになりました。

「産む力」が弱くなったというのは、特にどこで感じられたのでしょう。

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アメリカやヨーロッパの国々では、麻酔を使った無痛分娩がメインです。近年は、日本でも無痛分娩を選択する人が増えましたが、無痛に対する考え方に大きな違いがあります。欧米諸国では楽をするために無痛分娩を選ぶのではなく、陣痛の痛みをやわらげる一つの手段と考えます。無痛分娩でも、自分でいきんで産む気持ちはしっかり持っていますが、日本の場合はどうも、無痛に頼る傾向があり「自分で産む」という気持ちが薄れているように感じます。日本人で無痛分娩を選ぶ人というのは、ほとんどが不安からです。インターネットで手軽に情報が得られるようになり、偏った情報を信じて必要以上に心配する人が増えました。インターネットの怖い体験談をうのみにしたり、いろんなところで出生前診断を受けて、赤ちゃんに異常がないか追及する人もいますが、安産を望むなら「産む力」を高めることが一番です。

未来につなぐ産婦人科医療をめざす

「産む力」を高めるために必要なことは?

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女性は生物学的には赤ちゃんを産める体にできています。そのために必要な力も備わっていると考えられます。では、その力を引き出すためにはどうすればいいのでしょうか? 人間の体には自分の意思とは関係なく、全身をコントロールする自律神経があります。今日、陣痛を起こそうと思ってもできないのは、出産は自律神経が司っているからです。「産む力」を強くするには、まずは自分の体を健康にして、自律神経のバランスを整えていかないといけません。そのためにどうすればいいのか? それは簡単なことです。早寝早起きをして食事に気を付ける、健康的な生活を送るだけで、勝手に安産できる体になっていきます。ホルモンは夜中に作られるため、夜遅くまでスマートフォンを触って電磁波を浴びていてはお産に影響します。皆さん、難しいことばかりしようとしていますが、生活習慣を見直すだけで安産につながるのですよ。

小児科と保育園を設立されたそうですね。

安産になるには、妊娠時だけ規則正しい生活を送ればいいというわけではありません。人間はすべて細胞でつながり、全体として動いています。お母さん自身が子どもだった時からの生活習慣や食生活も関係していて、その影響が妊娠の時期になっていろいろ出てくることもあります。隣接して小児科と保育園を設立したのは、妊婦さんだけをサポートするのではなく、家族のライフスタイル全体を考えて、未来につなぐ医療を提供したかったからです。生後すぐ、新生児から受診できる小児科が併設されていることで、妊婦さんの安心にもつながっています。

出産スタイルについてお聞かせください。

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妻は、私が留学中にアメリカで出産をしたのですが、満足できる出産とは言えませんでした。すべてがマニュアル通りに進められていき、それと違うことが起きた時や緊急時の対応がうまくいっていないというか、個々の力が臨機応変に働きにくい印象を受けました。結局は「人」なんでしょうが、出産は人それぞれ異なり、何が起こるかわからない命がけの大仕事です。アメリカの経験を反面教師として、クリニックでは一人ひとりを大切に診るお産をモットーに診療にあたっています。基本的にフリースタイルですが、ソフロロジー法を取り入れた自然分娩で、おなかの中にいる赤ちゃんとの絆を深めながら、母子にやさしい出産をめざしています。陣痛の力を使ってあまりいきまずに、妊婦さんの産みやすい体勢でお産に臨んでもらっています。

産婦人科は愛と神秘の科。そこに魅力がある

出産を迎える妊婦さんは、入院後どのように過ごされるのでしょうか?

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入院したら基本的に助産師がつき、出産に備えてサポートしていきます。そして、出産前はできるだけ眠ってもらうようにしています。緊張で胸がドキドキ、興奮して目がギンギンの状態だと、「お母さんスイッチ」が入るまで時間がかかってしまうからです。お母さんスイッチが入るというのは、陣痛がどんどん強くなって、とにかく頭の中が論理的に考えられない状態になることです。ほかのことをすべて忘れて、本能のまま赤ちゃんを産むことだけに意識が集中する状態です。自然にそうなればいいのですが、お産に対して不安があり、緊張や興奮が強いと、なかなかお母さんスイッチが入りません。また、経産婦さんは上のお子さんがいると、お産に没頭する精神状態になかなかなりにくいです。お母さんではありますが、それは赤ちゃんを産むときのお母さんスイッチとは違うのですね。出産前は眠って、お産に向けて心も体もリラックスしてもらいます。

分娩以外の治療についてお聞かせください。

人工授精までの不妊治療、婦人科一般、検診、更年期障害の治療なども行っています。婦人科系の疾患は、出産後に育児が落ち着いた40代になって、現れることが多いので、生理の不調やおりもので悩みがあれば、気軽に婦人科を受診していただければと思います。不妊治療や婦人科診療では、生殖内分泌学の専門性を生かしながら、患者さんの生活習慣や食生活を改善していき、漢方薬を取り入れた治療を行っています。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

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分娩、婦人科、腫瘍など、広い分野に関われるところに興味をもち、産婦人科の道に進みました。不妊治療や生殖内分泌治療などを専門的に学んだ時期もありましたが、若い頃は産婦人科が自分にとって天職だという実感はありませんでした。しかし、今は違います。お産はどれも違い、どれも命がけです。数えきれないほどの出産に立ち会いましたが、感動しないお産なんて一つもありません。また、出産は月の満ち欠けや潮の満ち引きなどとも関連があり、宇宙や地球上のいろいろな現象が与える影響について、科学的な根拠はわからないままです。勉強しても理解し尽くせない神秘的な部分にますます魅力を感じています。今後も皆さんが安産になるように、力を尽くしていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

乳がん検診/3000円(税抜)
精液検査/5000円(税抜)
※詳細はクリニックへお問い合わせください。

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