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栗田 正浩 院長の独自取材記事

栗田整形外科

(豊中市/蛍池駅)

最終更新日:2024/04/10

栗田正浩院長 栗田整形外科 main

阪急宝塚本線・蛍池駅から歩いてすぐ。コンクリート造りのモダンな外観が目を引く「栗田整形外科」は、1981年に開業した地域密着の整形外科クリニックだ。2017年には現在の場所へ移転し、2代目となる栗田正浩先生が診療に加わった。2021年には院長として医院を継承。一般整形外科疾患からスポーツ障害の治療、リハビリテーションまで幅広く展開している。大学病院や基幹病院での豊富な経験を持つ栗田院長が、どのようなスタンスで地域の患者と向き合っているのかといったことや、同院の治療やリハビリの特徴など、スポーツマンらしい爽やかな表情に秘めた熱い思いを聞かせてもらった。

(取材日2024年2月6日)

治療からリハビリまで地域に根差した医療を提供

ご継承から数年がたちました。何か変化はありましたか?

栗田正浩院長 栗田整形外科1

クリニックをリニューアルして、現在の場所に移転したのが2017年です。その後2021年に院長を継承し、地域の方にも認知されるようになって、徐々に患者さんの数も増えてきました。そこで感じるのは、患者さんご自身の「健康でありたい」「いつまでも若々しくありたい」「旅行に行きたい」「好きなスポーツを楽しみたい」といった意欲です。少しでも満足した治療を受けてほしいという思いから、当院でも少しずつ環境を整えてきました。移転した当初は常勤の理学療法士がたった1人でしたが、現在は常勤2人、非常勤6人の理学療法士がリハビリスタッフとして働いています。

リハビリに力を注いでいらっしゃるのですね。

手術後にどれだけ体が回復できるかはリハビリにかかっているように思います。これは私が勤務医時代に手術を行っていた頃から感じていたことです。退院してからも、お住まいの近くにリハビリ施設があることは、患者さんにとって有用なことだと思います。ぜひ地域の皆さんには、当院のリハビリを利用してもらえたらと考えています。患者さんの中には、積極的に体を動かすことで以前と変わらないくらいまでに体力を戻したい人もいれば、マッサージなどでゆっくりと機能回復をめざしたい人もいます。患者さんの希望に合わせて、きめ細かいリハビリメニューが組めるのも当院の特徴です。

リハビリ装置や医療機器も充実していますね。

栗田正浩院長 栗田整形外科2

ウォーターベッド型マッサージ器やフィットネスバイク型の有酸素運動器など、常に新しい機械を導入したり数を増やしたりして、アップデートを重ねています。最近は、拡散型体外衝撃波治療器や超音波治療器を導入しました。スポーツや立ち仕事で体を酷使している人など、部位や痛みに応じて活用しています。副作用の心配もほぼないと考えられていて、患部に衝撃波や超音波を当てるだけの手軽さが特徴です。ご高齢の方にも安心して受けていただければと思います。

患者の訴えや思いを理解し、治療につなげる

骨粗しょう症の治療にも注力していると聞きました。

栗田正浩院長 栗田整形外科3

ご高齢の方は一度骨折してしまうと、回復に時間がかかり、場合によっては寝たきりになってしまうこともあります。そうならないためにも、骨粗しょう症の治療に力を入れています。その際に大切にしているのは、お一人お一人の病態に適した治療を提供することです。例えば、お薬を処方する際には、ご高齢の方は他にも多くのお薬を飲んでいることが多いので、毎日服用するタイプのお薬ではなく月1回の注射を選んで負担を減らすなど、患者さんの生活背景や環境まで把握した上で治療を行うように心がけています。また、お薬の有効性を確認するために、定期的な骨密度測定検査やエックス線検査、骨代謝マーカーを含む血液検査も行っています。脂質異常症や高尿酸血症のような生活習慣病も同時にサポートしながら、その方に合った治療法でしっかりと診療を続けていくように心がけています。

患者さんと接する時に大切にしていることは何ですか?

治療説明をする時は、なるべくわかりやすい言葉を使うように心がけています。病気やケガの話は一度ではなかなか理解してもらえないことが多いので、模型やイラストを使ったりと工夫しながら、ご理解いただけるまで何度も説明することが必要だと考えます。また、丁寧に検査を行い、精密な診断をして、その方にとって適切な治療を提供することはもちろんですが、患者さんの訴えや悩みをよく聞くことも大切にしています。近くには学校もあるので、若い学生さんが診察に来ることも多いんですよ。例えばスポーツで体を傷めたご相談には、そのケガについてだけではなく、その子の心情をちゃんと理解してあげることが医師として大切なことだと考えています。

院長ご自身も、学生時代にはスポーツをされていたそうですね。

栗田正浩院長 栗田整形外科4

ええ。あちこちケガをしたり、骨折をしたりといったこともありました。自分自身スポーツが好きだからこそ、患者さんの運動を続けたいという気持ちを大切にしてあげたいと思っています。もちろん、状態によっては無理をさせてあげられませんが、しっかりとコミュニケーションを取って、できる範囲のことについて相談に応じています。それは、若い学生さんもご高齢の方も同じですね。山登りやテニス、ゴルフなど体を動かすことを趣味にしている患者さんは多いです。私の趣味はサーフィンとスノーボードなのですが、今もずっと続けているんですよ。健康でさえいれば楽しみの幅が広がりますので、皆さんにもぜひそれぞれの楽しい時間を送ってほしいですね。

健康で豊かな生活を送ってもらえるようサポートする

ところで、勤務医時代はどのような仕事をされていましたか?

栗田正浩院長 栗田整形外科5

私は岡山県の川崎医科大学を卒業後、大阪大学の整形外科に入局し、医局のプログラムで多くの病院で研鑽を積んできました。当時の大阪大学には遠隔地の関連病院がたくさんあったので、さまざまな地域へ行かせてもらったんですよ。大学院で人工関節の研究をしていたこともあって、人工関節の手術に関わることが多かったですね。いざ開業医になってみると、やはり病院に勤めていた頃との違いは大いに感じます。当院へお越しになる患者さんはご近所にお住まいの方が多いので、親密なコミュニケーションを取ることが求められます。特に治療を行う上では患者さんのライフスタイルなども詳しく知ることが必要ですので、勤務医時代と比べると患者さんとの関係はより深いものになったと感じています。

今後の展望をお聞かせください。

当院では、運動器のリハビリだけではなく、介護認定を受けられた方のための通所リハビリ施設も併設しています。当院のようにクリニックに併設されていることで、より医師と理学療法士との連携がスムーズになり、それが治療に生かされると考えています。また、当院では近隣地域への送迎も行っていますので、通院が困難な人もリハビリを受けやすくなっているのではないでしょうか。今後はよりたくさんの人の通所リハビリを受け入れられるように、理学療法士などのスタッフの増員も検討しているところです。この地域の人たちが、いつまでも健やかな人生を送るためのサポートをしていきたいというのが、私たちの願いなんです。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

栗田正浩院長 栗田整形外科6

当院にいらっしゃる患者さんには幅広い症状があり、いろいろな世代や性別、生活背景の方がいらっしゃいますが、とにかく皆さんに健康になっていただくことが私たちの一番の目標です。首や腰が痛い、最近なんとなく調子が悪いなど、どんなことでも気軽に相談に来てほしいと思います。手術を受けるべきか迷われている方も、術後のリハビリ施設を探されている方も、その適応を含めてしっかりと見極めます。それも私たちの大切な役割だと考えています。地域の方が一刻も早く元の生活に戻っていただくことをめざし、スタッフ全員で力を合わせてサポートしますので、いつでもご相談にお越しください。

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