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身近になったナローバンドUVB
乾癬、アトピーなどで効果を期待

谷皮フ科

(豊中市/庄内駅)

最終更新日:2021/02/12

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  • 保険診療

「ナローバンドUVB療法」は、紫外線の中でも、治療に必要となる限られた範囲の波長の紫外線だけを選択的に照射する治療法だ。1回の治療は、患者が驚くほど短時間で行われるという。現在では尋常性乾癬やアトピー性皮膚炎、尋常性白斑など複数の皮膚疾患で保険適応があり、外用薬を中心とした治療のみでは十分な効果が得られなかった患者から、新たな治療選択肢として期待されている。そこでどのような患者が治療を受けているのか、また、繰り返し照射を受けることで効果が高まるというが実際の治療はどのように進むのか、地域密着型のクリニックとして「ナローバンドUVB療法」に積極的に取り組んでいる「谷皮フ科」の谷守院長に話を聞いた。(取材日2018年2月9日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

QナローバンドUVBとはどのような治療法ですか?
A

紫外線には幅広い波長が含まれていますが、一部の波長を皮膚に照射すると、皮膚の細胞に作用を及ぼし、疾患や症状に関わっている過剰な免疫反応が調整され、炎症を抑える効果が期待されます。このメカニズムを利用したのが光線(紫外線)療法で、中でも皮膚疾患に効果があるとされる紫外線B波(UVB)だけを選択的に照射するのが「ナローバンドUVB療法」です。有効波長のみを短時間で照射できるので、同じ効果を得るのに、熱傷や紫外線発がんなどの副作用がブローバンドUVBより起こりにくいとされています。また当クリニックには全身照射型と局所照射型の照射機器があり、患部の広さや症状に合わせて選択することができます。

Qどのような疾患や症状に効果が期待できますか?
A

乾癬、白斑、アトピー性皮膚炎など、免疫異常が関係する疾患で効果が期待できます。当クリニックでは、症状が全身に広がる乾癬やアトピー性皮膚炎の患者さんでは全身照射を、また白斑の患者さんでは局所照射を行うことが多いですね。これらの皮膚疾患ではステロイドなどの塗り薬を使いますが、作用が強い薬ほど、効果と副作用とを見極めながら上手に使う必要がありますし、塗り薬を広範囲に塗るのは手間がかかります。ナローバンドUVBによる治療では、特に発疹などの皮膚症状の改善や、塗り薬のみでは期待した効果が出ない場合にも併用することで効果を高めたり、塗り薬の量を減らしたりすることが期待できます。

Q治療の期間について教えてください。
A

照射の量や時間は、症状や、患者さんの紫外線に対する反応によって大きく異なりますが、全身照射型の機器では1回あたり最も長くて2分程度ですし、局所照射型でしたら1ヵ所あたり30秒以内ですね。またどちらでも、開始当初は1回の照射量を少なめにして効果や反応を確認し、有効量まで少しずつ増量していきます。最初はあまり間を置かず週に1~2回ほど照射することもありますが、効果が得られるようになって症状が安定すれば、2週間に1回や月1回程度へと間隔を広げます。ナローバンドUVBは慢性の皮膚疾患で使われますので、効果がなければ終了しますが、症状が改善して安定すれば間隔を調整しながら照射を続けます。

検診・治療START!ステップで紹介します

1受診前に待合室で問診票へ記入

受付で問診票を渡されるので、項目に沿って記入する。症状については、「いつからか」「どの部分に症状があるのか」「どのような症状なのか」「これまでにどのような治療をしてきたか」などを詳しく記入していく。複数の異なる症状がある場合、それぞれについて経過を整理して記入できれば、その後の問診もスムーズに進みやすい。また皮膚疾患以外の持病や、現在飲んでいる薬などについても記入する。

2診察室で医師から問診

問診票に記入された内容をもとに、医師がより詳しく話を聞いていく。同時に、医師は患部を直接見て、時には触ったり臭いを確認したりしながら診断をつけていくので、患部が出しやすい服装で受診するとよいだろう。治療としてナローバンドUVB療法を検討する場合には、紫外線の感受性を確かめるために、普段からの日焼けのしやすさや、日焼けした際の皮膚の様子についても質問される。

3全身照射型ナローバンドUVBの照射

皮膚症状が広い範囲にあれば全身照射型を用いる。機器内は試着室ほどの広さで、前後左右の全方向に設置された42本のランプからナローバンドUVBが照射される。患者は照射部位に応じて服を脱いで皮膚を露出し、紫外線から目を保護するゴーグルや保護マスクを付けて、機器内に入る。機器内では壁面の手すりをもって立ち、症状に応じて最長で2分ほど、青紫色の光線の照射を受ける。照射が終わればその日の治療は終了。

4局所型ナローバンドUVBの照射

皮膚症状が狭い範囲に限られていれば、局所型の照射機器を用いる。照射は、診察室内で医師が行う。医師が持った機器の先端からナローバンドUVBが照射され、1部位につき最長で30秒程度照射し、部位をずらして照射を繰り返していく。なお、光線療法を始めると自発的に日光浴をする患者がいるが、必要な照射量を定めて治療を行っているので、日常生活において日光浴を増やす必要はないという。

5次回の受診時に治療効果を確認

次回の受診時期については、毎回の診察の際に医師から指示があるのでそれに従う。診察では症状の変化や治療効果、副作用について確認があり、今後の照射量や照射間隔を決めていく。改善が認められれば照射量を徐々に増やし、有効量に到達して安定した治療効果が得られるようになれば、患者のライフスタイルに応じて照射間隔を調整しながら定期的に照射を続けていく。

ドクターからのメッセージ

谷 守院長

皮膚疾患では塗り薬など外用薬が治療の中心ですが、効果と副作用とのバランスを見極める必要がありますし、患部が広範囲にわたると薬を塗るのも一苦労です。そこで、外用薬で十分な効果が得られなかった患者さんには、ナローバンドUVB療法の導入を検討しています。当クリニックには全身照射型と部分照射型の機器があり、患者さんのニーズに応じて使い分けが可能。また、繰り返し照射することで効果が得られるので、通いやすい地元のクリニックで治療できることは大きなメリットです。当クリニックではほかに、多汗症や疼痛軽減に効果のある近赤外線治療も導入していますので、光線治療に興味のある患者さんは、ぜひお気軽にご相談ください。

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