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岡原 和弘 院長の独自取材記事

岡原クリニック

(堺市西区/津久野駅)

最終更新日:2019/08/28

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「岡原クリニック」へは、JR阪和線・津久野駅から北へ徒歩3分。7台分の専用駐車場が用意され、車でもアクセスできる。院長の岡原和弘先生が、地域のかかりつけ医をめざして開業したクリニックで、幅広い年齢層の患者がさまざまな症状を抱えて受診する。岡原院長は病院の外科に長く勤務した経験と、開業のために学んだ小児科や内科のノウハウを生かして、患者のニーズに応えている。また、早くから在宅医療に取り組み、医師会の活動にも熱心に参加。医療と介護の連携を進めるなど、社会の高齢化対策にも力を入れている。クリニックのポリシーや地域医療の在り方などについて、岡原先生に話を聞いた。
(取材日2019年4月1日)

人の役に立てる仕事を選んで、医療の道へ

医師をめざした理由を教えてください。

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大学で学んだことがそのまま仕事に生かせる職業だと考えて医師を志しました。理系だったので建築デザインなどほかの方向も考えましたが、人と接して患者さんの役に立てる医師のほうが、自分に合っていると考えたのです。外科を選んだのは、手術をして「治している」という実感を感じられる診療科だと思ったからです。

卒業後はどんな経験を積んで来られたのですか?

入局した大学病院では、一般外科として、腹部、消化管、甲状腺、乳腺など、幅広い部位を診ました。研修終了後は大阪の基幹病院の外科に勤務して、消化管の診療、手術を中心に臨床経験を積みました。その病院の副院長が乳腺の診療に強い方だったので、乳腺の診療にも多くあたることができ、当時の経験は今もクリニックの診療に生きています。さらに、もう少し規模の小さな病院にも勤務しました。その病院では本当にさまざまな症例経験を積むことができ、日本外科学会認定外科専門医の資格を取得しました。

大学病院では研究にも取り組まれたそうですね。

研修を受けた大学病院でおよそ3年間、血管の研究に従事しました。外科は手術を行うので止血がとても重要という考えから、その大学病院には止血の研究室があったので、血管内皮細胞や血小板などについて研究して学位を取得しました。上司がアメリカの研究所の所長に就任されるというので、お誘いを受けて留学も経験しました。

そんな先生が開業を選択された理由は?

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帰国後は研究室からいきなり臨床の現場へ戻り、市中の病院で限られた人数で救急にも対応するという経験を積むことができました。2年ほど勤務して、このまま勤務医としてやっていくのかなと考えていた頃に、ちょうど開業された先輩がいらしたのです。話を聞きに行き、地域の医療を守るという選択肢もあることに気づきました。熟考した末に、地域医療を担う役割を果たしていこうと、開業を決意しました。

さまざまなニーズに適切に対応する

どんなクリニックにしようと開業されたのですか?

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地域医療を担うために開業したので、なんでも相談できる地元のかかりつけ医になることをめざしました。当院に来ていただければ、適切な一次診療を行い、必要な診療を提供し、場合によっては病院へつなげていくという役割を果たせるようなクリニックですね。地域の患者さんの幅広いニーズに応える必要があるので、外科以外のことについて勉強することも必要でした。ずっと病院の外科にいたので、それまでお子さんを診た経験がほとんどなく、急病センターの小児科の当番を小児科の先生と一緒に担当させていただいて、お子さんの診療について勉強しました。また、内科的な疾患も診ていくために、内科の臨床についても学びました。現在は、本当に幅広い年代の方が、さまざまな症例で来院されます。僕はもともと外科医師なのですが、最近はそれを知らない患者さんもたくさんおられるほどです(笑)。

患者さんと接する際に心がけていることを教えてください。

症状を緩和したい、検査を受けたいなど、患者さんによって診療に求めておられることやその優先順位は異なります。そのため、患者さんの話をしっかりと聞いてその思いをくみ取り、適切かつ迅速に対応できるように努めています。検査機器を充実させているのも、院内で対応できることはできるだけ当院で行える環境を整えるためです。また、お子さんの受診も多いので、診療を怖いと感じさせないように注意しています。予防接種などでお子さんが泣いてしまうのは「痛い」からではなく「怖い」からです。怖さを感じさせないと、泣かずに済むことも多いのですが、僕は泣かせずに注射をするのが結構得意なんですよ。

投薬など、治療についての考えをお聞かせください。

ポリファーマシー(たくさんの薬を服用する中でも、副作用や服薬過誤などにつながる状態のこと)が問題になっており、薬については、本当に必要なものを処方することが大切だと思います。とはいえ、長期間にわたって投薬を受けているご高齢の方などは、どうしても薬の種類が増えてきますし、複数の医療機関にかかっておられるとなおさらです。それまで飲んでいる薬を変えたくないという方も多いので、患者さんを説得しながら、他院との重複がないかなどを確かめつつ薬の量を整理していくのは、かかりつけ医の役割だと思っています。

スタッフに特に要望されていることはありますか?

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受付はいわばクリニックの「顔」なので、受付で患者さんが嫌な思いをされることがないように、開院当初から徹底しています。受診待ちの患者さんは、時間がかかるとイライラされてしまうこともありますが、現在ではスタッフみんなが理解していい雰囲気を保っていると感じています。看護師については、「小さな総合病院」といっていいほど診療内容が幅広いので大変ですが、ベテランの信頼できるスタッフがいてくれるので助かっています。

在宅診療は「やるべきこと」と考える

早くから在宅診療を実践しておられます。

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かかりつけ医として診療していると、在宅は外来の延長です。通院されていた方が通うのが難しくなった場合、できる限り往診というかたちで対応するようにしています。1ヵ月に1〜2回訪問して、必要な診療を行い、外科医師なので褥瘡(床ずれ)の処置なども得意な部分です。中には月に1、2回の訪問では十分に対応できないケースもあるので、訪問看護ステーションと連携して、入院と近い環境を提供できるように努めています。また、病院から依頼を受けてがん患者さんの緩和ケアを引き受けることもあります。近年は注射用のポンプが進化して、痛み止めの量や投与頻度を適切にコントロールできるようになり、入院時に近いこまやかなケアが可能になっています。外来診療と両立させるのは大変ですが、僕の診療理念からするとやらなければならないことと考えています。

地域の高齢化を考慮して、医療と介護の連携促進に貢献されてきたとか。

はい。地域包括ケアを機能させるためには、在宅医療や訪問看護ステーションとの連携に加えて、ケアマネジャーとの連携も大切です。このため、地域の医師とケアマネジャーの顔が見える関係、話ができる関係づくりを推進するための会の座長を務めたこともあります。当時はまだ「地域包括ケア」という言葉も知られていなかったのですが、高齢化が進行していく中で医療と介護の連携が不可欠と考えての取り組みでした。ケアマネジャーが医師に尋ねたいことはたくさんあるけれど、会って聞くには医師との時間調整が難しいという現状があったので、ファックスを使った連絡票を作成しました。質問事項を書いて送信すれば、医師が回答を書いて返信します。文面での回答が難しい場合は時間を指定して来てもらうこともできます。この連絡票は今でも活用されています。

待合室にだんじり祭りのポスターが貼ってありますね。

この辺りは地域のつながりが強く、お祭りや自治会の活動などを大切にしておられます。皆さん、だんじりを愛しておられるので、祭りが終わっても来年までポスターを貼っておくんですよ。実は開院した時、地域になじんでいきたいと考えて、だんじり祭りの3日間、ケガをした人や熱中症の人などを受け入れるという取り組みを始めたんです。2015年にすぐそばに総合医療センターという立派な受け入れ先ができるまで、14年ほど継続しました。

読者にアドバイスやメッセージをお願いします。

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若い方は病気になることが少なく、ご自身も健康だと思っておられますが、この先も健康に過ごすためには検診を受けていただくことが大切です。幸い堺市は検診が充実しているので活用してください。また、頼りになるかかりつけ医を持って、不調を感じた時や気になることがある時は、すぐに相談されることをお勧めします。

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