全国のドクター9,189人の想いを取材
クリニック・病院 158,628件の情報を掲載(2024年4月27日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 大阪市中央区
  4. 天満橋駅
  5. 医療法人 高折医院
  6. 定期的な通院でコントロールを命を守るために大切な高血圧症治療

定期的な通院でコントロールを
命を守るために大切な高血圧症治療

高折医院

(大阪市中央区/天満橋駅)

最終更新日:2024/03/15

高折医院 定期的な通院でコントロールを 命を守るために大切な高血圧症治療 高折医院 定期的な通院でコントロールを 命を守るために大切な高血圧症治療
  • 保険診療

自覚症状が乏しく、診断されてもついつい放置する人が多い「高血圧症」。薬を飲んでいても血圧を測定する以外に、その見込まれる効果を実感できる機会もないため、なんとなく薬をやめてしまう人も少なくない。そんな現状に警鐘を鳴らすのが、高血圧症の治療に注力する「高折医院」の高折和男院長だ。「高血圧は合併症のリスクを高める立派な病気。早い段階から適切な治療を受けてコントロールを図ることが命を守ることにつながります」実際、自分が高血圧だと知ってはいたものの放置した末に合併症を引き起こし、多くの人が命を落としていくそうだ。中にはある突然倒れ、そのまま帰らぬ人になった例もあるという。そこで今回は、高血圧のリスクや病気との向き合い方について、あらためて詳しく話を聞かせてもらった。

(取材日2024年3月6日)

血圧140/90mmHg以上が続くようであれば受診し、医師からのアドバイスのもと適切な治療を

Q健康診断などで高血圧を指摘されたら何をすればいいですか?
A
高折医院 高血圧に関して専門的に治療を行う地域密着型のクリニック

▲高血圧に関して専門的に治療を行う地域密着型のクリニック

まずは、自宅などリラックスできる場所で何度か血圧を測定してみるとよいと思います。血圧は運動や精神面、食事や気温などさまざまなものに影響を受けて常に変動しています。そのため、たった1回の測定では診断できません。高血圧といわれる高い測定値が出たとしても、健診や診察室などいつもと違う状況に緊張して一時的に上がっているだけかもしれません。まずは家庭用血圧計を準備して、起床時や食事の前、就寝前など、いろいろなタイミングで血圧を測定して記録し、自分の血圧がどんなふうに変動しているかを調べてみましょう。その上で血圧140/90mmHg以上が続くようであれば一度受診し、医師の指導を受けることをお勧めします。

Q高血圧を放置するとどんなリスクがありますか?
A
高折医院 高血圧を放置するリスクとコントロールの重要性を語る院長

▲高血圧を放置するリスクとコントロールの重要性を語る院長

高血圧は自覚症状がないため、異常値を指摘されても受診せず放置してしまう方が多いのです。確かに高血圧だからといって直ちに命に関わることは少ないかもしれません。しかし、高血圧の状態が続けば脳の血管や心臓を取り巻く血管がダメージを受け、さまざまな病気の原因にもなります。例えば、脳卒中や狭心症、脂質異常症(高脂血症) 、めまい、腎不全、閉塞性動脈硬化症、不整脈など、正常血圧の人に比べるとリスクがぐんと高くなります。また血管の中にプラークと呼ばれる脂の塊や血栓ができやすくなり、力を入れた瞬間や興奮した瞬間に破裂して命を失うことも。たかが高血圧と油断せず、血圧をコントロールすることが大切です。

Q高血圧とはどのように向き合っていくべきですか?
A
高折医院 個人の症状を診ながら薬を調整していくことが大切

▲個人の症状を診ながら薬を調整していくことが大切

血圧のコントロールは、生活習慣の改善と薬物療法の両輪で取り組んでいきます。生活習慣は早寝早起きを心がけ、ウォーキングなど適度な運動を行い、食事に少し気をつけることです。「何を食べたらいけない」というわけではありませんが、できるだけ薄味・減塩を心がけ、暴飲暴食は避けましょう。できればタバコはやめたほうが良いですね。また適切な薬を適切に服用すること。よく「一生飲まなければいけないの?」と聞かれることがありますが、個人の症状を診ながら薬の増減を行うのが一般的です。軽度の方の場合には、薬を飲むのは冬だけという方もいますよ。いずれにせよ、ご自身で計測いただく日々の血圧データが治療の鍵となります。

Q忙しい方でも通院しやすい環境を整えているそうですね。
A
高折医院 忙しい方でも通院しやすい環境を整えている

▲忙しい方でも通院しやすい環境を整えている

当院は高血圧症の治療に注力しており、合併症予防のためにも多くの患者さんに通院する習慣を持っていただきたいと思っています。とはいえ、現役世代の皆さんにとって通院時間は限られてしまうもの。そこでウェブ予約に対応し、月曜・火曜・金曜には19時30分、木曜は20時まで診療しています。立地的にも天満橋駅、北浜駅、谷町四丁目駅、堺筋本町駅など複数の駅からアクセスできるため、お仕事帰りにも立ち寄っていただけます。また、会社のお昼休みに取りあえず受診し、お薬を受け取るのは夕方という方もおられます。高血圧の治療は、とにかく「薬が切れないうちに受診」することが大切。通院に関する希望があれば気軽に相談してください。

Q30代、40代の方にも高血圧の方が増えているそうですね。
A
高折医院 健診で「高血圧」と言われたら医療機関に相談を

▲健診で「高血圧」と言われたら医療機関に相談を

近年は、若いうちから高血圧症になる方も多いです。これはある意味、たくさんの方が健診を受け、受診してくれている証拠でもあると思います。自覚症状が乏しい高血圧症であることに気がつくのは、血圧を測定する機会があったから。「若いから大丈夫」とは限りませんので、会社の健診や特定健診を積極的に受けることが大切です。また、病院の待合室にある血圧計を使用して自分で測ってみるのもいいですね。近年はショッピングモールなどに血圧計があることもあります。できれば5分ほど安静にして、ゆったりした気持ちで測ってみましょう。その上で「血圧が高い日が続くな」と思ったら受診して、合併症の予防に取り組みましょう。

ドクターからのメッセージ

高折 和男院長

高血圧そのもので命を失うことはありませんが、高血圧によって起きるダメージが蓄積すると、何げない瞬間に命を落とすことになります。ある人は管楽器を吹こうとした瞬間に、ある人は夫婦げんかの最中に、またある人は排便中に倒れ、そのまま帰らぬ人になってしまいました。受診が面倒な気持ちはわかります。毎日の血圧測定もなんとなく面倒ですよね。食事の管理だってどうすればいいのかわからないかもしれません。しかし、その些細な積み重ねが自分の命を守ります。だからもし「高血圧だ」と言われたら、一度医療機関を受診して、医師のアドバイスを受けてください。そうすれば自分に合った高血圧症との付き合い方がわかると思います。

Access