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乾 松司 理事長、乾 登史孝 院長の独自取材記事

いぬいクリニック

(大阪市平野区/出戸駅)

最終更新日:2019/08/28

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大阪メトロ谷町線の出戸駅より徒歩約8分の場所にある「いぬいクリニック」は、1990年に開業した脳神経外科、神経内科、内科、リハビリテーション科を標榜。CTやMRI、エコーなど数々の検査機器を備え、幅広い診療を行う。2019年1月、約30年にわたり院長を務めた乾松司(いぬい・しょうじ)先生が理事長に、長男の乾登史孝(としたか)先生が院長にそれぞれ就任し、二診体制で新たなスタートを切ったばかり。穏やかで優しいまなざしが印象的な乾理事長、誠実かつ謙虚に医療に取り組む登史孝院長、親子ながら個性の違う両先生に、これまで築き上げた診療スタイルやこれからのクリニックのあり方など話を聞いた。
(取材日2019年7月9日)

新院長就任で二診体制に。待ち時間の大幅な短縮を

1990年に開業されました。この地域で開業されたのはなぜですか。

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【乾理事長】義兄が近隣で歯科医院をしていた縁もあり、この地域で開業に至りました。奈良県立医科大学附属病院から淀川キリスト教病院、大阪警察病院を経て、国立奈良病院(現・奈良医療センター)に勤務していた時で、奈良から平野区まで患者さんが来ることもありませんし、まったく知らない地域でしたから、最初患者さんはとても少なかったんです。外科の医師、特に脳神経外科を標榜して開業する医師は当時は少なかったですね。また、開業当初よりCT、その後MRIを導入しましたが、開業医で検査機器を置いていたのは珍しかったこともあり、開業から1年ほどしてようやく地域の方々に知っていただき、患者さんが来られるようになりました。

2019年1月、登史孝先生が院長に就任し、二診体制になったと伺いました。

【乾理事長】以前から週1回、土曜のみ来ていた脳外科医師の長男が2019年1月に院長に就任し、私が理事長となって二診体制がスタートしました。特別に継いでほしいと願っていたわけではないのに、自ら同じ道を選んでくれたのは本当にありがたいことです。私も年齢を重ね、いつまでも医師であり続けることはできません。今後はなるべく院長に多くの患者さんを診てもらいたいと考え、私が担当している患者さんもたまに診察してもらっているんですよ。
【登史孝院長】二診体制になった最大のメリットは、待ち時間の短縮です。その時の混み具合にもよりますが、以前は1時間半程度はお待ちいただいていた時間が短くなっていると思います。

院長先生は、病院勤務時代と比較して患者さんへの対応など変化はありますか。

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【登史孝院長】根底に流れているものは変わりません。それまでは手術中心でしたが、手術の時でも、開業医となった今でも、「この患者さんの一助となれるか」という気持ちは同じです。ただ、手術が中心だった頃はいわゆる雑談は少なかったと思いますが、今は患者さんのキャラクターに合わせて会話をしています。私は話がしたいがために診察しているくらい、よくしゃべるほうですから、理事長やスタッフからは「早くしてほしい」と言われることもよくありますね(笑)。当然それを求めない方もいらっしゃいますから、患者さんそれぞれに合わせた形で対応させていただいています。そして、エビデンスに基づいた医療を提供し「ここに来て良かった」「また来たい」と思っていただけるよう努めています。

生活習慣改善へ、時に厳しくも温かい指導を

診療をする上で心がけてきたことはありますか。

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【乾理事長】「患者さまファースト」ですが、スタッフも働きやすい職場であるよう心がけています。スタッフの健康や診療の質を考えても大事なことなんです。こういう取り組みが、患者さんへの良い診療につながると考えているんです。20~30人のスタッフが働いていますが、今は、急患の方を除いて、受付時間をきっちり区切り、スタッフが時間どおりに業務を終了できるよう努めています。患者さんには、ご自身の健康状態を把握してもらうこと、何をどのように努力すればいいか、患者さんがちゃんと把握できるよう心がけています。例えば、糖尿病の患者さんがご自身のヘモグロビンA1cの数値を答えられないようではいけませんね。

高齢者の方や一人暮らしの方に接する際、気をつけていることはなんでしょうか。

【乾理事長】薬を飲むことより、生活習慣を改善していくことが大事だとお伝えしています。病気でもないのに、不眠や痛み、しびれなどの症状だけで薬を飲んでいる方も多いです。しかし、どんな薬にも副作用(副反応)がありますし、それでまた別の症状を引き起こすこともあります。薬を出してすぐ次の方の診療に移るのは負担は減りますが、患者さんのことを考えると最良の方法ではありません。もちろん皆さんが健康的に生きると医師の仕事がなくなるんですけども……。生活習慣を改善して病気を予防するために、時には厳しく指導しなければいけない。それが医師の務めだと思うんです。

具体的にはどのような取り組みをされてきましたか。

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【乾理事長】心理的なことが体に影響を及ぼすことはあります。例えば、緊張や体調の変化などにより血圧が左右されることもあるので、血圧測定用の手帳をお渡しし、毎日決まった時間に測定するようにお勧めしています。また、検査結果はすべて患者さんにお渡ししています。いつでもご自身の体の状態を把握して、健康を管理・理解することが何より大切なのです。また昨今、高齢者の方に睡眠導入剤と向精神薬を併用するケースが増えていることを危惧しています。高齢者の方は、仕事により睡眠時間が制限される方が少なくなるため、睡眠不足になる可能性は低いと考えられます。なので当院では「遅寝早起きしてください」とお伝えします。ただ睡眠導入剤と向精神薬に依存する方は多いんです。うつ症状がある、ストレスに弱いと一度診断されるとなかなか減薬することは難しい面もありますが、生活習慣を改善し、症状とうまく付き合えるようにお手伝いしていきます。

「患者第一」はそのままに、老舗クリニックは次代へ

理事長先生から見た、院長先生の長所を教えてください。

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【乾理事長】やはり“新しい”ところですね。私たち開業医の欠点は井の中の蛙になりがちで、いくら外に目を向けているといっても、実際に病院で行われていることなど、情報はなかなか得られにくいわけです。開業して30年、私はここに閉じこもっていましたから、院長の検査一つとっても「まったく違う」と感じることもありますし、さまざまな新しい風を入れてくれています。また、今でこそ私も患者さんの話を聞くようになりましたが、若い頃はあまり話を聞かず、診療時間も短かったんです。院長の診察時間は長くなりがちですが、患者さんのお話をしっかり聞いているところも、私とは違うところですね(笑)。

今後の展望を教えてください。

【登史孝院長】理事長から引き継ぎ、私が院長となったあとも、理事長時代と同じことをしていては仕方がないと思います。それは医療機関に限らずどの世界でも同じだと思いますし、そうでないとやる気が出ません。そういう前向きな気持ちでこれまで手術も一生懸命やってきましたし、それが医師としてのモチベーションの一つでした。これからやっていきたいことはたくさんありますし、当クリニックが長年、地域に密着してやってきたことはよく理解していますので、「患者さん第一」はそのまま、脳神経外科領域を中心に体調に不安を抱える多くの方に来ていただけるよう、努力していきます。

読者へのメッセージをお願いいたします。

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【乾理事長】これまで同様「来て良かった」とニコッと笑顔で帰っていただける診療ができたら一番うれしいですね。私も2度病気をして現在も病院に通っている身ですから、患者さんと同じ立場になって考えると、私はやはり若い医師に診てもらいたい(笑)。ですから私が「まだ診療ができるからやる」「やりたいからやる」ではなく、どんどん院長に前に出てやってもらうつもりです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

◆シンプル脳ドックコース(頭部MRI/MRA・頚部MRA)/1万5000円
◆フル脳ドックコース(頭部MRI/MRA・頚部MRA・頸動脈エコー・心電図・血液検査)/2万5000円

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